おれはなんとかして
ケイケンな気持ちになろうと務めた
神のまえで
シュウキョウという観念の怪物のまえで
しかしスベテが むだだった
理知的、論理的ニンゲンのおれには
許されるコトのない
許されるハズのない
ことだった
(背景と解説)
なんとも傲慢な若者でした。
今思うと、ある意味、唾棄すべき人間です。
カタカナにしてしまうことで、己とは無縁な、いえそれらを超越した人間なのだと思い込んでいるー思い込もうとしている、まったく馬鹿な若者でした。
彼女らに、次第に距離を置かれたとしても、自業自得というものでしょう。
形の上では己を責めているようにしても、内面では、相手を責めているのです。
そして最後には、自己擁護の言葉を羅列して……
情けないです、みっともないです。
人生も終盤にかかった現在になって、やっと気がつくとは……。
これもまた、終活の一つなのでしょうかねえ。
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