昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム ~焦燥編~ (敬虔)

2023-09-18 08:00:12 | 

おれはなんとかして
ケイケンな気持ちになろうと務めた

神のまえで
シュウキョウという観念の怪物のまえで

しかしスベテが むだだった

理知的、論理的ニンゲンのおれには
              許されるコトのない
              許されるハズのない
              ことだった


(背景と解説)

なんとも傲慢な若者でした。
今思うと、ある意味、唾棄すべき人間です。
カタカナにしてしまうことで、己とは無縁な、いえそれらを超越した人間なのだと思い込んでいるー思い込もうとしている、まったく馬鹿な若者でした。

彼女らに、次第に距離を置かれたとしても、自業自得というものでしょう。
形の上では己を責めているようにしても、内面では、相手を責めているのです。
そして最後には、自己擁護の言葉を羅列して……

情けないです、みっともないです。
人生も終盤にかかった現在になって、やっと気がつくとは……。
これもまた、終活の一つなのでしょうかねえ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿