僕の女王様は妹 （二十三）

（お母さんを口説いてるの）

だけど、
岡田さんって言う上司さ
「良ーく、分かりました。
お嬢さんは、
お母さん似ですなぁ。
どうです、
この際母子デビューされませんか？
辛口トークなんか、
コメンテーターとしてピッタリじゃないですか。
ワイドショーの目玉になりますよ。
お母さん程の美貌なら、
そこらのタレントなんか、
道を譲りますって。」
だって、さ。

千佳のスカウトに来た筈なのに、
いつの間にかお母さんを口説いてるのよ。
「とんでもない！
そんなこと、
させられません！
娘の千佳も、
お断りです。」

お父さんの、
怒ること、怒ること。
もう、
ゆで蛸みたいだったよ。
でも、
お母さんは満更でもなかったみたい。
「ドラマなんかに、
出たいですわねぇ。
○○温泉殺人事件～妖艶な人妻～なんて、
良いわょね。
相手役には、
・・そうねえ・・
誰が良いかしら？
毛深い男性が良いわねえ。
胸毛たっぷりの・・
若い頃のショーンコネリーみたいな、
男性。」

出たあ！
お母さんって、
胸毛フェチなの。
おっぱいがチクチクして、
すっごく気持ち良いんだってぇ。
千佳はさ、
キモイと思うんだけど。