昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~ふたまわり・第一部~(十一)の二

2011-07-02 12:55:37 | 小説
「グッド、グッド!」
拳を握り締め、
力を込めるマッケンジー。
東洋の神秘を演出したいと言うマッケンジーの思いは、
見事に観客を魅了した。
「グレイト!」
前田の差し出す手を、
満面に笑みを湛えて
しっかりと握るマッケンジーだった。
その後小夜子による少女向けの新作モードショーが始まり、
清楚さを強調するモードが披露された。
しかし残念ながら、
サリー姿の小夜子が強烈なイメージとなり、
違和感を感じる者が殆んどだった。
マッケンジーの度肝を抜く作戦は当たったものの、
あまりの大当たりが裏目に出てしまった。
「ミステイク!ミステイク!」と、
頭を抱えるマッケンジー。
“モデルの使い方を誤ると、
こうなるわけね。
良い勉強になったわ。”と、
ほくそえむ前田ふみ。


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