帰りの道々、
五平が
「武さんよ。
また、
行くのかい?
少しお足を包んで、
一回で済ませたほうが
良かったんじゃないかい?
どうも、
あの手の人間は苦手で。
女衒の頃に、
何度となく煮え湯を飲まされてるものだからさ。」と、
武蔵に言う。
「俺もそれは考えた。
だがな、五平。
俺たちのぶつは、
そんじょそこらじゃ手に入らないものだ。
殆んど市中に出回ってないものばかりだろうが。
当然狙ってくる奴が、
出てくる。
そんな時にだ、
顔役の後ろ盾があるとなりゃ、
おいそれとは手を出してこない。」
「そりゃそうだが・・。
そこまで、
我々に肩入れしてくれるかね。」
「ま、
金次第だろうな。
なぁに、見てろ。
でっかい花輪が届くよ。
でっかいのが、な。」
「届きますかねぇ、
大きいのが。」
「届くとも。
店を開けたら伺う、
って言ったんだ。
その時にたっぷりとお持ちしますよ、
ということだ。
それが分からねぇような奴なら、
こっちが願い下げだ。」
五平が
「武さんよ。
また、
行くのかい?
少しお足を包んで、
一回で済ませたほうが
良かったんじゃないかい?
どうも、
あの手の人間は苦手で。
女衒の頃に、
何度となく煮え湯を飲まされてるものだからさ。」と、
武蔵に言う。
「俺もそれは考えた。
だがな、五平。
俺たちのぶつは、
そんじょそこらじゃ手に入らないものだ。
殆んど市中に出回ってないものばかりだろうが。
当然狙ってくる奴が、
出てくる。
そんな時にだ、
顔役の後ろ盾があるとなりゃ、
おいそれとは手を出してこない。」
「そりゃそうだが・・。
そこまで、
我々に肩入れしてくれるかね。」
「ま、
金次第だろうな。
なぁに、見てろ。
でっかい花輪が届くよ。
でっかいのが、な。」
「届きますかねぇ、
大きいのが。」
「届くとも。
店を開けたら伺う、
って言ったんだ。
その時にたっぷりとお持ちしますよ、
ということだ。
それが分からねぇような奴なら、
こっちが願い下げだ。」
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