昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

昭和の恋の物語り (三)

2012-11-24 11:31:33 | 小説

(三)

得意満面で答える俺に、突然の冷や水だ。
「で、どうなの。その普通車に勝つのかい?」

「分かってないな、勝てる筈がない。
いつも抜かれてるよ。

相手は普通車だよ。
加速力が全く違うんだぜ。

同じ軽ならと言いたいけれど、全戦全敗です。
M社の水冷エンジンはきつい、重いもの。
他のメーカーは空冷だしね。

だけど、フロアシフトのギアは良い。
シフトの動きが良い。

GT感覚だよ、実に小気味いい。
その点、コラムシフトだと、こうは行かない。

ガツンがガフンだもの。
力が入らないネ、まったく。」


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