「お母さん、おはよう!」
台所で忙しく動き回っている、小夜子に声をかけた。
「はい、おはよう。よく寝てたわねえ、もうお昼過ぎですよ」
テーブルに腰を下ろした彼は、所狭しと並べられているお節料理に目を見張った。
昨年に比べると、量が多いような気がする。
「お母さん、今年は減らしても良かったのに。お爺さまもあんなだし。誰か、お客さんが来るんですか?」
「ふふふ、そうよ」
意味ありげに笑いながらも、それ以上は何も言わなかった。声を掛けようとする彼に対し、
「お昼は、おうどんでいいかしら?」
と、はぐらかしてしまう。
「おそいい!」
背後から、早苗が飛びついてきた。
「なん時だと、思ってるの。目がくさっちゃうぞお!」
「こらっ! くすぐったいじゃないか」
頬をすり寄せる早苗に、彼は後ろ手でお尻を叩いた。
「えっちい! おばさ~ん、お兄ちゃんったらね、早苗のお尻を触るんだよお」
「バカッ! 叩いたんだぞ、触ったんじゃない」
「はいはい。顔を、洗ってらっしゃいな」
じゃれあう二人に、にこやかに微笑む小夜子だった。
台所で忙しく動き回っている、小夜子に声をかけた。
「はい、おはよう。よく寝てたわねえ、もうお昼過ぎですよ」
テーブルに腰を下ろした彼は、所狭しと並べられているお節料理に目を見張った。
昨年に比べると、量が多いような気がする。
「お母さん、今年は減らしても良かったのに。お爺さまもあんなだし。誰か、お客さんが来るんですか?」
「ふふふ、そうよ」
意味ありげに笑いながらも、それ以上は何も言わなかった。声を掛けようとする彼に対し、
「お昼は、おうどんでいいかしら?」
と、はぐらかしてしまう。
「おそいい!」
背後から、早苗が飛びついてきた。
「なん時だと、思ってるの。目がくさっちゃうぞお!」
「こらっ! くすぐったいじゃないか」
頬をすり寄せる早苗に、彼は後ろ手でお尻を叩いた。
「えっちい! おばさ~ん、お兄ちゃんったらね、早苗のお尻を触るんだよお」
「バカッ! 叩いたんだぞ、触ったんじゃない」
「はいはい。顔を、洗ってらっしゃいな」
じゃれあう二人に、にこやかに微笑む小夜子だった。
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