昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

強行軍! 2日間で5ヶ所美術館巡り (二)

2019-03-19 08:00:19 | 美術展・博物館
かつて、ワールドカップ観戦ツアーで「弾丸ツアー」というものが催行されました。
「よくやるわ」と、半ば呆れたものですが、まさか自分がらしきことをすることになるとは……。
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先ずは、腹ごしらえです。
朝食の予約を高速バス会社からしていたので、バスの運転手さんに「どう行けばいいですか?」と聞くことに。
ところが、知らないという冷たい返事が返ってきました。
「あんたの会社で申し込んだ」と押し問答をするわけにも行かず、そのまま引き下がりました。
常識人ですから、わたしだって。
もっとも、腹の中は煮えくりかえってましたけれどね。
予約だけさせといて知らん顔か! と。
けれども、よくよく考えれば、地図なりがあった気がしてきました。
それを確認せずに、現地で聞けばいいやなどとは浅はかですよ。 

新宿駅西口・小田急百貨店行きのバスを利用せよと、旅程表にはあるのですが、さて困った。
そのバス乗り場が分からない。
やむを得ず、タクシー(トヨタの新型タクシーでした)を利用することに。
バスで2分の距離である、歌舞伎町バス停から徒歩で3分とありました。
近くて申し訳ないなあと思いつつ、ホテル名を告げると、ナビ検索を始めちゃって。
そこで「歌舞伎町にあるらしいです」と告げれば良かったのですが、運転手さんにお任せしちゃいました。
グループホテルらしくて、いくつもあるんです。
結局のところ間違えられちゃいました。
場所が違うということで、再度タクシーで向かいました。
近くまでは行ってくれたのですが、玄関前とはいきませんでした。
うろうろしながら、やっと到着。
1時間ほどかかりました。
地図で調べたら、徒歩でも6、7分程度で着くじゃあーりませんか。
もう、朝食の予約なんかしないぞ!

さあ、上野公園内の美術館に向けて、気を取り直して出発です。
2日間で5ヶ所ですが、初日の今日に上野公園内で3ヶ所回ります。

先ずは、国立西洋美術館での「ルーベンス展」です。
「王の画家にして、画家の王」と称された方です。
まあとにかく、半端なく作品が多かったです。
2時間かけて観覧しましたが、ヘトヘトになりました。
寝不足もたたっているのかもしれませんがね。

感想も何も、宗教絵画が大半でしてね、正直のところ、宗教とは無縁のわたしにはピンときません。
ただ、ギリシャ神話を題材にした作品では、残酷なシーンが多かったです。


[聖アンデレの殉教]

[パエトンの墜落]


それにしても、神話内の神さまたちもそうでしたが、総じてスケベですね。


[レオキッポスの娘たちの略奪]


[スザンナと長老たち]

唯一の救いは、慈愛をテーマとした「ローマの慈愛(キモンとペロー)」ですね。


牢獄に囚われた父親、衰弱しきった父親を哀れに思った娘が、己の母乳を与えるこの絵画は、ほんと、涙を誘いますよ。


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