常連客を装おうとした少年。
顔を真っ赤にして、チケットを手にして、キョロキョロと見回す。
“カウンターだ、カウンターの隅っこに行け!”
と思ってはみても、少年の足が動かない。
案内係の合図があったのか、黒服が少年の前に。
「お客さん、こちらにどうぞ。お連れ様はいらっしゃいますか?」
「い、いえ。今夜は一人です。この間は・・」
友人に連れられて来たのだと言いかけて、言葉が詰まってしまった。
初見の客だと見抜かれていることを、
さすがに認めざるをえない少年だ。
第一、二度目三度目がどうだというのか。
つい苦笑いをしてしまう。
「申し訳ありませんが、
お一人様ですとカウンター席をお願いしていますが。」
「良いです、そこで。
端が空いていれば、端っこで良いです。」
顔を真っ赤にして、チケットを手にして、キョロキョロと見回す。
“カウンターだ、カウンターの隅っこに行け!”
と思ってはみても、少年の足が動かない。
案内係の合図があったのか、黒服が少年の前に。
「お客さん、こちらにどうぞ。お連れ様はいらっしゃいますか?」
「い、いえ。今夜は一人です。この間は・・」
友人に連れられて来たのだと言いかけて、言葉が詰まってしまった。
初見の客だと見抜かれていることを、
さすがに認めざるをえない少年だ。
第一、二度目三度目がどうだというのか。
つい苦笑いをしてしまう。
「申し訳ありませんが、
お一人様ですとカウンター席をお願いしていますが。」
「良いです、そこで。
端が空いていれば、端っこで良いです。」
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