昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

【Take it fast !】 (ニヤリ)

2011-03-05 16:57:24 | 小説
真面目派は、
体育館に戻る途中、
その子にバッタリ出会った。
なのに、
折角のチャンスを自ら放棄した。
その子のことなど
まるで眼中に無いかの如くに、
サッサと中に入った。
ヒネクレ派が、
何事か話し込んでいるのが気にはなったが・・・。

真面目派の着替えが終わった時、
ヒネクレ派がニヤつきながら入ってきた。
そして真面目派の肩をポンと叩き、
ニヤリと笑った。
「何だい、
気味が悪い。」
しかしヒネクレ派は、
口を開かない。
唯ニヤニヤするだけだ。
真面目派も、
つられてニヤリとした。
真面目派は、
無造作に鞄を引っさげて体育館を後にした。
そして、
追いかけてきたヒネクレ派の声にも振り向きはしなかった。


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