ゅ十二)
「そ、そうか?
やっぱり、もてた方がいいかな。」
「どんな不満があったの?
そりゃまぁ、気の強いところはあるけどさ。
あたしだって、時々頭にくることがあるけど。
でも、お母さんにしても一生懸命だったよ。」
「お前は、お母さんの味方だからな。
父さんだって、いろいろ頑張ってはみたんだ。
それにだ、物流を馬鹿にしちゃいけない。
第二の営業と言われてるんだから。
まあ、しかし、懲罰的人事であることは間違いないがな。」
「ふっ、負け惜しみを言っちゃって。」
娘には、ひと言もない。
親の都合で離婚をしたのだ。
子供には何の責任もない。
これからの人生において、何かと不利な事もあるだろう。
特に、結婚となると、片親では条件が悪くなるだろう。
とにかく、子供たちに対しては、すまなさで一杯だ。
それにしても、まさか娘が来てくれるとは思いも寄らなかった。
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