昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!] (十二)

2013-08-08 19:46:40 | 小説

ゅ十二)

「そ、そうか? 
やっぱり、もてた方がいいかな。」

「どんな不満があったの? 
そりゃまぁ、気の強いところはあるけどさ。

あたしだって、時々頭にくることがあるけど。
でも、お母さんにしても一生懸命だったよ。」

「お前は、お母さんの味方だからな。
父さんだって、いろいろ頑張ってはみたんだ。

それにだ、物流を馬鹿にしちゃいけない。
第二の営業と言われてるんだから。

まあ、しかし、懲罰的人事であることは間違いないがな。」

「ふっ、負け惜しみを言っちゃって。」

娘には、ひと言もない。
親の都合で離婚をしたのだ。

子供には何の責任もない。
これからの人生において、何かと不利な事もあるだろう。

特に、結婚となると、片親では条件が悪くなるだろう。
とにかく、子供たちに対しては、すまなさで一杯だ。

それにしても、まさか娘が来てくれるとは思いも寄らなかった。


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