バーテンは、なおもしつこく聞く。
少年は馬鹿にされているように感じ、
「放っといてください!」と吐き出した。
ミラーボールの光の中、身振り手振りよろしく大声を張り上げているバンド連を盗み見しながら、そのリズムに乗るわけでもなく、否、全くの不調和に指でリズムを取り始めた。
「おい!あのボーヤ、又来てるぜ!」
「あぁ、ホント。でもどうして?踊るわけでもなし・・。」
「へッ。どうせ、踊れねぇのさ。」
「あの坊や、男か?それとも男装の女か?」
「さあね、・・・わかった!中性よ!」
「こりゃいい、中性とは。いいぞ!」
「あの坊や、マキにまいってるって?」
「へーえ、あのマキにか?」
「そうなんだってね。でも、よりによって、マキにねえ。」
「何だい、マキなら誰とでもOKじゃないか。」
「それがね、あの坊やだめなのよ。じっと見ているだけなの。」
「ふーん、変わった奴ぅ。」
「でもさ、ちょっといいじゃん。淋しそうでさ、守ってあげたいって感じ。」
「ハン!お前じゃだめさ!マキ一途って、話だ。」
「えぇえっ、もったいないなあ。」
「ネェ!マキにサ。この前教えたのよあの坊やのこと。あんたを見てるよって。」
「うんうん、どうなった?」
「こう言うの。あたしのファンなんでしょ、って。」
「えぇっ、ほんとにそうなの?」
「らしいわよ。沙織が声かけてもさ、ごめんなさいだってえ。」
「あの沙織をムシしたの?やるうーぅ!」
少年は馬鹿にされているように感じ、
「放っといてください!」と吐き出した。
ミラーボールの光の中、身振り手振りよろしく大声を張り上げているバンド連を盗み見しながら、そのリズムに乗るわけでもなく、否、全くの不調和に指でリズムを取り始めた。
「おい!あのボーヤ、又来てるぜ!」
「あぁ、ホント。でもどうして?踊るわけでもなし・・。」
「へッ。どうせ、踊れねぇのさ。」
「あの坊や、男か?それとも男装の女か?」
「さあね、・・・わかった!中性よ!」
「こりゃいい、中性とは。いいぞ!」
「あの坊や、マキにまいってるって?」
「へーえ、あのマキにか?」
「そうなんだってね。でも、よりによって、マキにねえ。」
「何だい、マキなら誰とでもOKじゃないか。」
「それがね、あの坊やだめなのよ。じっと見ているだけなの。」
「ふーん、変わった奴ぅ。」
「でもさ、ちょっといいじゃん。淋しそうでさ、守ってあげたいって感じ。」
「ハン!お前じゃだめさ!マキ一途って、話だ。」
「えぇえっ、もったいないなあ。」
「ネェ!マキにサ。この前教えたのよあの坊やのこと。あんたを見てるよって。」
「うんうん、どうなった?」
「こう言うの。あたしのファンなんでしょ、って。」
「えぇっ、ほんとにそうなの?」
「らしいわよ。沙織が声かけてもさ、ごめんなさいだってえ。」
「あの沙織をムシしたの?やるうーぅ!」
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