昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

昭和の恋の物語り (二)

2012-11-18 12:13:36 | 小説
(二)

そこで、俺はいつもこう言ってやる。

「俺はネ、他の車より先に目的地に着こうなんて思っていない。
グンとアクセルを踏み込むだろ。

スピードメーターがグーンと伸びる。
すかさずギアをセカンドにチェンジ。

すると、横から普通車がグーンと出てくる。
相手はまだローだ。

そこで俺は又踏み込む。
エンジンが悲鳴を上げる。

30キロだ。
針がそこを指すと、すぐさまサードにチェンジ。

針が伸びて40~50キロになる。
そこでトップにギアを入れ、アクセルをゆるめる。

分かる? 
ここのところの気持ち。スカッとする瞬間だぜ。」


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