昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

One Pass Way ~ブルー・ごしぃっぷ~ (九)

2009-12-11 19:00:26 | 小説
しかし余所者を入れるわけにはいきません。

無慈悲なことと思いつつも、冷たく拒否します。

しかしそこで、天は平家を突き放すことはなかったのです。

昨年夫を失い、更には病に冒されている父親と二人暮しの後家が、
この男を夫として迎えると言い出したのです。

この申し出に、村中が賛成をしました。

その頃の村は、働き盛りの男たちが少なくなっていました。

森の中に入り込んだ者たちが、ばたばたと亡くなっていたのです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿