昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (六十三)

2010-09-08 19:42:50 | 小説
でね、そのおじさんったら、
うっとりしちゃってたんだって。

K子としてはね、
すぐに手を離すつもりだったらしいんだけど、
おじさんの手がK子の腕を掴んでてダメだったんだって。

そしたらね、
“ドクッ、ドクッ!”って、
脈打ち始めたらしいよ。

もうびっくり、でさ。
耳たぶまで真っ赤になったんじゃない、
K子は。

「K子ちゃんは、
可愛いね。
食べちゃいたい位だ。」なーんてさ、
言うんだって。

そしてね、
それから・・・。

どうしょうか・・
止めようかな。

ククク、
ウソだょ~ん!
話してあげる。

泣きそうな顔しちゃって、
かぁわいいぃ!

「キスは経験したかな?」
言うが早いか、
グッと抱きしめられたの。

あっという間のことでさ、
お酒臭い唇がね、
K子に襲いかかったのよ。

でも、
全然嫌じゃなかったって。

何だかね、
その日は予感めいたものがあったんだって。

木曜日よ、
平日よ、
フツー、
居るはずないジャン!

でもね、
何かが起きる・・って、
感じてたらしいの。

女の勘って、
スゴイのよ。
よく言うでしょ、
旦那さんの浮気を見逃さない!って。

・・ちょっと違うかな?

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