昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム・ポエム・ポエム ~焦燥編~ =death=

2019-06-21 08:00:25 | 
半世紀も前に書き綴った、わたしのポエムです。
=====
焦燥編、スタートです。
わがまま男の、愚痴みたいなものですから。
どうぞ、聞き流してください。
じゃなくて、読み流して……というのは変ですかね。
=====


冷たく吹く 風の下で
    静寂を保つ海の世界に
    かくれているのは 誰?

    そびえ立つビル街の片隅で
    鼠と戯れる 新聞紙

    その朝(あした)には雑踏の中で
    光の下へ運ばれることなく
    死んだのです  


背景と解説

すみませんねえ、三週続けて「死」という概念が出てきて。
いや、[ことば]も含めると四週か……。
別に、自殺を考えていたわけではないのです。
まあ、観念的にはそうだったかもしれませんが。
臆病者なんですよ、わたしの、真の正体は。
自分を写す鏡を求めていたのでしょうね、今でもそうかもしれませんが。
だから、毎月のようにあちこちに出かけるのかもしれません。

“独りだって、どうってことないさ”
確かにそうなんです、どうということはないのです。
でも、雑踏の中に自分を置くことを、意識してはいませんが、置きたがるのですよ。
弥生遺跡に身を置き、そしてまた縄文遺跡に身を置く。
そうやって、自分を確認しているのでしょうね。
絵画を前にして、その絵画の中に自分を入れ込んで、その時代をその時代の風をそして空気を感じたがるのでしょうね。

そして今朝。
縄文の世界から、無事に戻ってきました。
(令和元年六月)


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