先日、久しぶりに(今年は、3月と4月にも)名古屋ボストン美術館に行きました。いよいよ10月8日でもって、ピリオドが打たれます。
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20年間にわたり多数の展覧会を開催してきた名古屋ボストン美術館の最後の展覧会では、ボストン美術館の所蔵作品から、古今東西の人間が求めてきた「幸せ(ハピネス)」について思いを巡らせていきます。
これまでの展覧会でやって来た懐かしい作品の数々に加え、本展覧会のために修復された曾我蕭白の幻の襖絵《琴棋書画図(きんきしょがず)》もご紹介します。どうぞお見逃しなく!」
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3月には、名古屋ボストン美術館にてある講座を受ける予定でしたが、講師の都合で中止となってしまいました。
そこで、開催中の[ ボストン美術館の至宝 ]展を観てきました。
4月には、[ 古代エジプトとヌビアの秘宝 ]という講演会に参加できました。
そして今回の[ ハピネス ~明日の幸せを求めて ]です。
作品
今回の作品で最も心を奪われたのは
《兄弟愛》(ウィリアム・アドルフ・ブーグロー作)でした。
母親(マリアさま?)の膝で、互いの絆を確かめ合う二人の子ども。
なんだか、幼いイエスがヨハネに対して洗礼を授けているように見えたのです。
そしてそして! まさか、という作品を見つけました。
メアリー・カサット作の、母子像銅版画です。
母親に抱かれた、赤児の表情が良いです。
トロンとした眼(まなこ)は、見る者に微笑みを浮かばせますよ。
作品
《ナニーとローズ》(スコット・プライア作)
写真? と見紛うような、精緻なタッチというか筆づかいというか ……。
思わず見入ってしまいました。
作品
《ガンジー島の海辺の子どもたち》(ピエール=オーギュスト・ルノワール作)
言わずもがな、でしょう。
《江戸四季風俗図巻》 無款(菱川派)作
江戸時代の遊興が描かれた日本画は、まさに優雅そのものでした。
船遊びに興ずる町民たち-華美な演出はなくとも、川を渡る風と戯れる様は美しさを感じますよ。
盂蘭盆会(うらぼんえ)で踊る村人やら町人たち。
日頃の疲れを吹き飛ばすような、そんな活力のようなものを感じました。
《琴棋書画図:きんきしょがず》 (曾我蕭白作)
文人と称される、あるいは自認する人たちの日常を描いた作品でした。
残念ながら、「棋(囲碁)」部分が消失しているとのことでした。
《寿字と唐子》 葛飾北斎画 花井白叟書
「壽 御事婦帰 無量目出度存候 九十八翁 花井白叟書」
文字の上で遊ぶ唐の子どもたちが描かれています。
まったく、茶目っ気いっぱいの北斎翁ですよね。
楽しい書画です。
《浅葱繻子地(あさぎしゅすち)宝船模様掛袱紗(たからぶねもようかけふくさ)》
絹谷幸二さんもビックリの、繊細で華美な金と朱を中心とした刺繍画です。
七福神をモチーフとしています。
芸どころ名古屋と称されるのですが、美術館が閉鎖されるのは淋しいことです。
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20年間にわたり多数の展覧会を開催してきた名古屋ボストン美術館の最後の展覧会では、ボストン美術館の所蔵作品から、古今東西の人間が求めてきた「幸せ(ハピネス)」について思いを巡らせていきます。
これまでの展覧会でやって来た懐かしい作品の数々に加え、本展覧会のために修復された曾我蕭白の幻の襖絵《琴棋書画図(きんきしょがず)》もご紹介します。どうぞお見逃しなく!」
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3月には、名古屋ボストン美術館にてある講座を受ける予定でしたが、講師の都合で中止となってしまいました。
そこで、開催中の[ ボストン美術館の至宝 ]展を観てきました。
4月には、[ 古代エジプトとヌビアの秘宝 ]という講演会に参加できました。
そして今回の[ ハピネス ~明日の幸せを求めて ]です。
作品
今回の作品で最も心を奪われたのは
《兄弟愛》(ウィリアム・アドルフ・ブーグロー作)でした。
母親(マリアさま?)の膝で、互いの絆を確かめ合う二人の子ども。
なんだか、幼いイエスがヨハネに対して洗礼を授けているように見えたのです。
そしてそして! まさか、という作品を見つけました。
メアリー・カサット作の、母子像銅版画です。
母親に抱かれた、赤児の表情が良いです。
トロンとした眼(まなこ)は、見る者に微笑みを浮かばせますよ。
作品
《ナニーとローズ》(スコット・プライア作)
写真? と見紛うような、精緻なタッチというか筆づかいというか ……。
思わず見入ってしまいました。
作品
《ガンジー島の海辺の子どもたち》(ピエール=オーギュスト・ルノワール作)
言わずもがな、でしょう。
《江戸四季風俗図巻》 無款(菱川派)作
江戸時代の遊興が描かれた日本画は、まさに優雅そのものでした。
船遊びに興ずる町民たち-華美な演出はなくとも、川を渡る風と戯れる様は美しさを感じますよ。
盂蘭盆会(うらぼんえ)で踊る村人やら町人たち。
日頃の疲れを吹き飛ばすような、そんな活力のようなものを感じました。
《琴棋書画図:きんきしょがず》 (曾我蕭白作)
文人と称される、あるいは自認する人たちの日常を描いた作品でした。
残念ながら、「棋(囲碁)」部分が消失しているとのことでした。
《寿字と唐子》 葛飾北斎画 花井白叟書
「壽 御事婦帰 無量目出度存候 九十八翁 花井白叟書」
文字の上で遊ぶ唐の子どもたちが描かれています。
まったく、茶目っ気いっぱいの北斎翁ですよね。
楽しい書画です。
《浅葱繻子地(あさぎしゅすち)宝船模様掛袱紗(たからぶねもようかけふくさ)》
絹谷幸二さんもビックリの、繊細で華美な金と朱を中心とした刺繍画です。
七福神をモチーフとしています。
芸どころ名古屋と称されるのですが、美術館が閉鎖されるのは淋しいことです。
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