昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ムサシ・ひとり 四

2010-09-30 23:17:13 | 小説
『ヤブレタリイ、コジロー!』

ムサシの口から放たれたその言葉に、
小次郎は金縛りにあった。

そこにはムサシではなく、
数百・数千の民衆そして朱美。
それらが一体となった巨像を見た。

“あのムサシってのは、
人間じゃねぇんだってよ。
唐天竺から追い出された、
鬼神だって話だ。”

“兎に角、すごいの何の。
名門吉岡道場の清十郎やら、
今度の仇討ちやら、
まるで鬼神だ。”

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