昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ブルー・はんたぁ ~蒼い情愛~ (十一)

2010-04-17 13:45:54 | 小説
それを、
世間の奴らが。

何をとち狂ってか、
やれ裏切られたの捨てられたのって。

辛いだろうに憎いだろうに、
って散々に。

痛くもない傷をさすられ過ぎて、
逆に化膿しちまった感じだ。

知りたくもねえことをべらべらと話しやがる。

もう、
どうでもいいんだよ。

0いつ式を挙げようが、
どこで披露宴をやろうが知ったこったじゃねえ!

馬鹿野郎が余計なことを耳に入れやがるから、
怒鳴りこまねえと格好がつかなくなっちまって。

気が付いた時には、
二人を殺してたぜ。

大体、
なんで止めねえんだよ。

ひと言言ってくれれば、
やめたよ。

誰も俺を止めやしねえ。

どころか、
やいのやいのと囃しやがって。

おかしいじゃねえか、
まったく。


(over the 「てん・てん」)

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