昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム・ポエム・ポエム ~安心編~ =ちょっと待って下さい=

2021-01-08 15:05:42 | 
ちょっと待ってください。
桜さん。
そんなに散り急ぐのは、どうしてですか?
花見に浮かれる人は、まだたくさん居ます。

ちょっと待って下さい。
水母さん。
そんなにぷうかぷうかなんて、どうしてですか?
海水浴を楽しむ人は、まだたくさん居ます。

ちょっと待って下さい。
山さん。
そんなに急いで冬化粧なんて、どうしてですか?
もみじ狩りを楽しむ人は、まだたくさん居ます。

ちょっと待って下さい。
雷さん。
そんなに怒り狂って、どうしてですか?
まだお正月気分の人は、たくさん居ます。

ちょっと待って下さい。

ちょっと待って下さい。
皆さん。
そんなに息せき切って走って、どこに行くのですか?
立ち止まっているぼくを置きぼりにして、どこに行くのですか?
空を見上げているぼくを置きぼりにして、どこに行くのですか?

ねえねえ、
もう少し
ゆっくり、行きませんか?



(背景と解説)

せちがらい世相が当たり前となってきたのか。
それとも、高齢者の仲間入りをしたわたしが、のんびり気分モードに切り替わってしまった故なのか。
すっごい違和感を感じるようになりました。
案外、両方かもしれません。

わたしの10代、20代では「モーレツ社員」という文字が、新聞やら雑誌で躍っていましたがねえ。
昨今ではあまり、というかまるで目にしませんが、代わりに「ブラック企業」という文字を目にし、耳にしています。
昭和の時代では当たり前のことが、平成・令和では「禁」なのかも。
それだけ社会が豊かになったということでしょうか。

こう言うと「とんでもない! 格差が烈しくなった」とお叱りを受けますね。
でもですね、格差なんて昔からあったんですよね。
ただ、「旦那さま」という言葉があり、その一部のお方というのは、それはそれは下々の庶民を大切に思ってくださっていたと思えるのです。
それが佳いことか悪いことかは、浅学のわたしにし分かりませんがね。

ただ、対立はしていなかった気がしますがねえ。
なんでもかんでも、「○○のせい!」ですか……


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