人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ハッピー・バースディー ! ~ ビル・エバンス「ワルツ・フォー・デビー」を聴く

2011年08月18日 07時06分59秒 | 日記
18日(木).12日に渋谷のタワーレコードでクルージング中に購入した5枚のCDのうち唯一のジャズはビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」です。クラシックCD売り場に堂々と並んでいました スコット・ラファロのベース、ポール・モチアンのドラムとによるトリオです

前にも書きましたが、一時期、クラシックを離れてジャズにのめり込んだ時期がありました。そのときに購入した50~60枚のLPレコードのうちの1枚が「ワルツ・フォー・デビー」でした。身辺整理の一環でセコハン業者に売ってしまい、今は手元にありません。ディスクの大きさは違うものの、今度はCDを衝動買いしてしまいました。”ジャケ買い”というやつです このジャケットを見たら買わずにいられなくなりました

実兄ハリーの娘、ビルの姪デビーのために書いたといわれる可憐で美しい曲ですが,あらためて聴いてみて、”こういう曲だったのか”と思うほどイメージが違いました。当時,いかに頭だけで聴いていたか思い知らされました 言い換えれば,当時は理屈で,理論でジャズを聴いていたように思います.言うまでもなく音楽は耳で聴くものです.さらに言えばジャズは体で感じるものです.今ではそれがわかります

このCDは1961年6月にニューヨークの「ビレッジバンガード」という有名なジャズ・クラブでのライブ録音で、客の話し声やグラスの音などが背景に聞こえます。「ワルツ・フォー・デビー」、「同・テイク1」、「マイ・フーリッシュ・ハート」「アイ・ラブ・ユー・ポーギー」など9曲が収められています。いま挙げた曲はどれもメロディーが美しく,よくスウィングしていて素晴らしい曲,素晴らしい演奏です

なぜ、ビル・エバンスに魅かれるのか?あらためて調べてみました。そこで分かったことは、彼は音楽系の大学時代に、バッハ,モーツアルト、ベートーベン、ラフマニノフ、ラベル、ドビュッシー、ガーシュインなどの曲を学び、卒業式の時にはベートーベンの「ピアノ協奏曲第3番」を学生代表として演奏したとのことです つまり、彼のバックボーンにはクラシック音楽があり,それが彼の作曲にも反映した,だから聴いていて何の不自然さもなく、すんなりと心に響いてきた、ということだと思います

もう一つ調べていて偶然わかったことがあります。彼の誕生日は1929年の8月18日、つまり82年前の今日だったということです。彼は1980年9月15日に亡くなっているので、51年の短い生涯でした。この曲を作曲したのは1961年ですから今から50年前のことでした.今日は「ワルツ・フォー・デビー」のアルバムを聴きながらビル・エバンスを偲びたいと思います

     
コメント
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