25日(木)。わが家に来てから今日で3054日目を迎え、中国の著名な人権派弁護士、余文生氏と妻許艶さんは4月に北京の欧州連合代表部に向かう途中で当局に連行され、その後拘束されていたが、当局が公共秩序騒乱の疑いで正式逮捕したことが23日分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
習近平強権政権に逆らう者は 逮捕・勾留されることを示す 国内向けメッセージだ
昨日、夕食に「ホッケの塩焼き」「生野菜サラダ」「アサリの味噌汁」を作りました ホッケは脂が乗って美味しかったです
昨日、東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート「第24回 名曲リサイタル・サロン 福間洸太朗 ~ オール・ラフマニノフ・プログラム」を聴きました プログラムは①「リラの花」(作曲者による編曲)、②「パガニーニの主題による狂詩曲」より第18変奏、③「幻想的小曲集」より第1番「エレジー」、第2番「前奏曲『鐘』」、第3番「メロディ」、④「前奏曲 作品32」より「第1番 ハ長調」、「第2番 変ロ短調」、「第5番 ト長調」、「第10番 ロ短調」、「第11番 ロ長調」、「第12番 嬰ト短調」、「第13番 変ニ長調」です
1曲目は「リラの花」です この曲はもともとセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1902年に作曲した「12の歌 作品21」の中の第5曲で、詩人ベケートワの詩に曲をつけた作品です
それをラフマニノフ自身がピアノ用に編曲しました
大きな拍手のなか、福間が登場しピアノに対峙します 曲間のインタビューで福間は、「リラ=ライラックの曲を演奏するので、シャツをライラック(紫色)で合わせてきました
」と語り、ナビゲーターの八塩圭子さんを感心させていました
福間の演奏は一音一音の粒立ちがとても美しく、清流の清々しさを感じました
2曲目は「パガニーニの主題による狂詩曲」より「第18変奏」です この狂詩曲は1934年に作曲、同年ボルティモアで初演された「序奏」「主題」と「24の変奏」からなるピアノと管弦楽のための変奏曲です
福間は徐々にスケールが大きくなっていくメロディをシンフォニックに、そしてドラマティックに演奏しました
次は「幻想的小曲集」より第1曲「エレジー」、第2曲「鐘」、第3曲「メロディ」です 「幻想小曲集」は1892年に作曲されました
この小曲集は第1曲「エレジー 変ホ短調」、第2曲「前奏曲 嬰ハ短調『鐘』」、第3曲「メロディ ホ短調」、第4曲「道化師」、第5曲「セレナード 変ロ短調」の5曲から成ります
第1曲「エレジー」ではほの暗い情熱のようなものを感じました 第2曲「鐘」は冒頭の重低音が全曲を支配し重厚感があります
第3曲「メロディ」は穏やかな温かみを感じました
最後の曲は「前奏曲 作品32」より「第1番 ハ長調」「第2番 変ロ短調」「第5番 ト長調」「第10番 ロ短調」「第11番 ロ長調」「第12番 嬰ト短調」「第13番 変ニ長調」です 「前奏曲 作品32」は1910年に作曲されました
演奏前のトークで、福間は「作品32」について次のように解説しました
「前奏曲(プレリュード)集はバッハの「平均律クラヴィーア曲集」全24曲が有名ですが、その後ショパンも『24の前奏曲』を作曲しています ラフマニノフは1892年に『幻想的小曲集』の第2曲として『前奏曲 嬰ハ短調 ”鐘” 』を書き、1901年に『10の前奏曲 作品23』を作曲、さらに1910年に『13の前奏曲 作品32』を書いて、合計『24の前奏曲』を完成させました
これらの24曲はすべて調性が異なります
このうち『鐘』と呼ばれる前奏曲だけが愛称で呼ばれていますが、他の前奏曲にもそれぞれの曲のイメージに合った愛称を考えました
YouTubeに公開していますのでご覧ください
」
長調 ⇒ 短調 ⇒ 長調 ⇒ 短調・・・と並べたラインアップでしたが、「短調で緊張し、長調で緊張をほぐし」という感じで聴きました 福間は確かな技術に裏付けられた技巧的な演奏により聴衆を魅了しました
とくに最後の第13番の演奏はドラマティックで、音楽のスケールと深みを感じました
会場いっぱいの拍手に福間は、アンコールにスクリャービン「左手のためのノクターン」をロマンティックに演奏、再び満場の拍手を浴びました
ラフマニノフとスクリャービンを入れた新譜CDが発売されたばかりということで、終演後のロビーのCD売り場には「CD こうたろう か」という女性客の人だかりができていました
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