4日(水).昨日は午後4時に歯医者の定期検診を予約していたのですが,朝,健康保険証を家に置き忘れたことに気がついて取りに戻りました 4時の予約は覚えていて5分前に地下の0歯科に行ったのですが,何と診察券を忘れてしまいました 保険証があったので何とかなりましたが,お金を支払う段になって,財布を忘れたことに気が付きました 幸い1万円札をある所に偲ばせていたので,馬鹿を披露せずに済みました それにしても,3重に物を忘れたのはこれが初めてのこと.廊下にビー玉を落とすところがっていく現象,そう,廊下現象を自覚しました・・・・・・座布団取っちまえ・・・・・・・
閑話休題
昨夕は,コンサートの日程が入っていないことを把握しているE部長に「30分だけ」と懇願され,K君を巻き込んで地下のRで飲みました E部長は某テナントに理解不能な動向があるので,それをどう解釈すれば良いのか,私の見解を訊きたいということのようでした いつものように自己流の勝手な解釈を垂れると,E部長はいつものように納得していました.結局”30分”が30分間のことではなく,解散時間が”6時30分”のことになりました これもいつものことです
も一つ,閑話休題
平野啓一郎著「ドーン」(講談社文庫)を読み終わりました 著者の平野啓一郎は1975年,愛知県生まれ.京都大学法学部卒業.98年に大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した「日蝕」が巻頭に掲載され話題となり,99年,同作品によって第120回芥川賞を受賞しました 「ドーン」はその10年後の09年に発表された作品です
「人類初の火星探査に成功し,一躍ヒーローになった宇宙飛行士・佐野明日人(あすと)ですが,火星探索中の宇宙船の中で起こった事件が,地球帰還後にアメリカ大統領選挙を揺るがす大スキャンダルに発展します 一方,泥沼化する東アフリカでの戦争のために恐ろしい生物兵器が生みだされますが,その秘密が女性宇宙飛行士によって暴露されます.舞台となる2036年には,世界中に監視カメラがはりめぐされ,平凡な個々人の行動さえもグーグルのように検索されます.こうした世界で,人類はどのように生きていくのか.人類に希望はあるのか・・・・・・」
この本は文庫本ですが,640ページあります.普通の文庫本の2倍はあります 私はこの本を読むのに2週間かかりました
ところで,平野啓一郎氏とはメールでやり取りしたことがあります.5年以上前のことですが,活字文化を一般読者にPRするための「パネル・ディスカッション」に平野氏をパネラーとして呼ぶことになり,出演交渉をしました メールでパネルの話のついでに「NHKの週刊ブックレビューに平野さんが出演したときの番組を見た.あの時はショパンとドラクロワを主人公にした”葬送”を書いたときの話をしていらしたが,著書を読むとパリの街のディテールが緻密に書かれていて驚いた」と書くと,平野氏から「あの時は,部屋中にパリの地図やら,略図やら,写真やらを張り付けて,それを観ながら小説を書いていた」と返信がありました.”葬送”を書くために平野啓一郎はパリ漬になっていたのだな.小説家は大変だな と思いました.今では懐かしい思い出です
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