19日(木).昨日は風邪のため1日中寝ていました.クーラーは体に良くないので窓を開けっ放しにしておきました.夏の風邪は長引くと言いますがそんな感じです.つらいです
もうかなり以前から風邪をひいて寝込んだ時に必ずといっていいほど聴いてきたCDがありますそれはこれです.
イタリア弦楽四重奏団によるモーツアルトの「弦楽四重奏曲全集」です.第1番K.80から第23番K.590までの全23曲が8枚のCDに収められています.数ある全曲演奏の中で私はこのイタリア弦楽四重奏団の演奏が最も好きです
そもそもイタリア弦楽四重奏団の演奏がいいと思ったのは,知人宅で彼らが演奏するハイドンの弦楽四重奏曲”ひばり”のLPを聴かせてもらった時が初めてです その知人はいわゆる”オーディオ・マニア”で,このLPをオーディオ・チェック用に使っていたのです.演奏を聴くたびに”低音部の何ヘルツが出ていない”などと言っていました こちらは,音楽さえ良ければいいので,あーそうですか,と聞き流していました
昨日も1枚目の第1番から順番に聴いていったのですが,第17番”狩”を聴き終わって,6枚目のCDをかけたところ,ウンともスンともいわなくなり「エラー」表示が出たまま動かなくなってしまいました 電源コードをコンセントから引っこ抜いてもう一度試してみたりしたのですが,駄目でした テレビは16年ももったのに,このCDプレーヤーはまだ3年程度しか使っていません.安物だからしょうがないのですが
という訳で音楽もなしでひたすら寝ることになりました.ただ寝ることほどつらいことはありません この時ほど音楽の有難さを感じたことはありません
閑話休題
昨日の日経夕刊・文化欄に「新たな指揮者像をつくる オケに合わせ自身を変化」の見出しで指揮者パーヴォ・ヤルヴィのインタヴューが載っていました 1962年エストニア生まれの彼は,現在,パリ管弦楽団,フランクフルト放送交響楽団の音楽監督,ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの芸術監督を務めています.ヤルヴィの考えは明確です 彼は次のように語っています.
「フランクフルト放送響の場合,やはりブルックナーやマーラーなどドイツロマン派の曲を指揮したい.パリ管はやはりその色彩感を生かし,フランスものやストラヴィンスキーも含めたロシアものが中心となるだろう.ドイツ・カンマーフィルとはこれまでベートーヴェンの交響曲全曲などを演奏・録音した.来年は日本で楽聖唯一のオペラ”フィデリオ”をコンサート方式で上演する」
つまり,作曲家や作品によってオーケストラを使い分けようという考えです そのヤルヴィが3年後の2015年からNHK交響楽団の首席指揮者に就任することが決まっています 彼は語ります.
「日本人は音楽に対し何か特別なものを求めようとして,すばらしい集中力を発揮する.聴くレベルは世界最高だ」
”作曲家や作品によってオーケストラを使い分ける”という方針に従えば,日本のオーケストラに対し”誰のどういう作品”の演奏を求めようとしているのか気になるところですが,それはヤルヴィに直接尋ねるしかないでしょう しかし,一つだけはっきりしているのは,彼は”日本の聴衆を信じている”ということ,だからこそ,N響の首席指揮者を引き受けたのだと思います.これからのヤルヴィの行動から目が離せません
おや、Toraさん、夏風邪はキツイですなぁ。
くれぐれもお大事に!
CDプレーヤーは、レンズクリーニングしてみたら如何ですか?
色々なタイプが安価で売られています。
イタリア弦楽四重奏団のモーツァルト、いいですね!私も愛聴してます。
少し古いですが、バルヒェット弦楽四重奏団のも最高ですよ!
イタリア弦楽四重奏団の紅一点、セカンドのエリザ・ペグレッフィさんは、最初チェロのロッシさんの奥様、その後ヴィオラのファルッリさんの奥様を経て、最後はファーストのボルツィァーニさんの奥様だった方。
まことに人生ですなぁ!
ハーゲン弦楽四重奏団のモーツァルトも、ピリオド奏法を取り入れて、現代的ですが、私は好きです。
今度、ゆっくりお話したいですね!