12日(水)。わが家に来てから今日で3683日目を迎え、トランプ大統領は10日、連邦政府が紙製のストローの調達をやめるとする内容の大統領令に署名した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
マックのハンバーガー大好きトランプのことだ マックデリバリーを想定しているな
先週も今週も金曜日は2人とも夕食が外になるので、隔週金曜のローテを崩して昨夜「鶏の唐揚げ」を作りました 今回は「大根おろし+ポン酢」で食べましたが、美味しかったです
筒井康隆著「七瀬ふたたび」(新潮文庫)を読み終わりました 筒井康隆は1934年大阪市生まれ。同志社大学卒。1981年「虚人たち」で泉鏡花文学賞、87年「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年「朝のガスパール」で日本SF大賞をそれぞれ受賞
著書多数
本書は1975年5月に新潮社から刊行された作品を78年に文庫化したものです
生まれながらにして人の心を読むことができる超能力者、20歳のテレパス火田七瀬は、人に超能力者だと悟られるのを恐れ、お手伝いの仕事を辞め、母の実家に向かう 七瀬は夜行列車内で、生まれて初めて、同じテレパシーの能力を持った子供ノリオと出会い、さらに予知能力を持つ青年・恒夫に出会う。恒夫は列車が事故に遭うことを予言し、七瀬らは途中の駅で降りる
その後、異なる超能力の持ち主と巡り合った七瀬は、仲間に引き入れ、時には対決する。北海道でノリオと念動力を持つ黒人青年ヘンリーと生活を始めるようになった頃、超能力者を抹殺しようと企む謎の暗黒組織に知られ、死闘を展開することになる
解説を読んで、本作は「七瀬3部作」の第2作であることを知りました。いつものことです とはいえ、第2作から読んでも何の不都合はありません。とても面白く読みました
七瀬は超能力者を抹殺しようと企む謎の暗黒組織に対して怒りを抱きますが、著者はその理由を次のように表しています
「彼女を一番怒らせたことは、超能力者というものは普通人を淘汰するために生まれてきたものだとする彼らの考え方だった そこには故意に超能力者を人類全体に対立するものとして考えようとする悪意がある。だからこそ彼らは、超能力者が多数発生して集団となる前に、皆殺しにしてしまおうと考えたのだ。その思い上がりと身勝手さが、七瀬にはどうしても許せなかった
」
これを読んだとき、「超能力者は言わばマイノリティーである この作品のテーマは、マイノリティーを迫害する大きな組織(国・政府)や 保守的な社会通念から脱することのない人々に対する問題提起ではないのか
七瀬の怒りはマイノリティーの怒りではないか
」と思いました
「超能力者というものは普通人を淘汰するために生まれてきたもの」とは思いませんが、「少数派は無視される、あるいは危険視されがちである」という実態から考えると、相通じるものがあるように思います
もちろん、本書が書かれた時代と現代とでは世の中の社会通念が変化していますが、物語を現代に置き換えて考えると、そのように読むことも可能ではないかと思います
多様性を否定し「性別は男と女だけ」と断言するトランプ大統領の存在を目の当たりにすると、その思いを強くします
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