15日(木)。昨夕、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル室内楽シリーズ「音楽家たちの饗宴2011-2012 第6回」を聴きました 曲目は①メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第2番イ短調」、②ブラームス「弦楽六重奏曲第2番ト長調」の2曲です
1曲目のメンデルスゾーンの「弦楽四重奏曲第2番」は、実際には第1番の2年前、作曲者が18歳の時に作曲されたとのことです
第1楽章はアダージョーアレグロ・ヴィヴァーチェです。ゆったりとした導入部がしばし続き、急にアレグロに転換します 第1Vn山田容子、第2Vn宗田勇司、ヴォオラ間瀬容子、チェロ貝原正三というメンバーですが、どうも第1楽章はしっくりといきません
聴く側にとってもなじみの薄い曲ということもありますが、気持ちが乗り切れないのです。第1楽章終わりと、第2楽章終わりの切れ目にはチューニングをしていました。それなりの理由があったのでしょう
第3楽章と第4楽章は続けて演奏しました。第4楽章の山田の独奏は美しかったです。曲想としては、若々しい歌心に満ちた曲です。演奏は全体的には日光の手前(イマイチ)でした。
2曲目のブラームス「弦楽六重奏曲第2番」は、むさい男ばかり6人で演奏しました 第1Vn西江辰郎、第2Vn竹中勇人、第1Va高橋正人、第2Va原孝明、第1Vc武澤秀平、第2Vc多田麗王というメンバーです。
曲が始まる前に、私のすぐ前に座っている中高年女性2人がひそひそ話をしています。その前の席に背の高い男性が座っており、その頭が邪魔で、女性の席からイケメンのコンマス西江辰郎の顔が見えないようなのです。「この人邪魔よねえ」「そうよねえ。背が高いんじゃなくて、座高が高いだけなのよ。どうせ胴長短足よ
」とでも話しているらしいのです。気持ちはよーく分かりますが、こういう場合は不運として諦めて次回から厚めの座布団を持参するしかないですね
・・・・・・そうすると今度は私が犠牲に・・・・・・やっぱり取り下げます
さて、演奏ですが、第1楽章の冒頭から「これはイケる」と感じました。すごく流れがいいのです。もちろん曲自体の魅力もあるでしょうが、6人の調子を揃えるのは並大抵のことではないでしょう。核となっているのは第1Vnの西江、第1Vcの武澤、第1Vaの高橋ですが、さすがはコンサートマスターの西江がぐんぐん他のメンバーを引っ張っていきます。何よりも良いのは個々の演奏者が楽しんで演奏しており、それが聴く側にも伝わってくることです
音楽ってこういうのが大切なような気がします
弦楽器だけのアンサンブルでしたが、その妙味を感じ取ることができました
先日の豊嶋さんにしても、今回の西江さんにしてもコンマスが出てくると”しまり”ますよね
3/14(水)!
に私も参加しましたぁ。珍しく水曜日。
前の組は、当初ブタオさんが1st.の予定だったのですよねぇ。
もしや、座高には自信のあるワタクシじゃ~ぁ?
八列目に控えておりました、はい。
ダンディー西江はよ~く見えましたよ。
椅子からピョコピョコ跳ねるように演奏する様は見応えありますねぇ。
この日一番感心したのは、いつも飄々としている2nd.Vnの竹中勇人さんが、人が変わったような入魂の演奏をされていたことです。
やるときゃやりますね、西江効果はさすがです。
”秋にぴったり”と思うのは室内楽ですね。交響曲だと第3番、第4番です
独断だけど。秋空、中年以降の男性演奏家で奏でてもらう、、夢!