人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

生と死を考える~ギンレイホールで映画「永遠の僕たち」「ヒア アフター」を観る

2012年07月09日 06時55分28秒 | 日記

9日(月).今日は新聞休刊日.年に数回しかない新聞配達の人たちの休日です われわれサラリーマンは完全週休2日制に慣れていますが,新聞販売店で働く人たちは”新聞奨学生”を含めて1か月に1回程度しか休めないのです それを考えれば,新聞がない淋しさは我慢しなければなりません.新聞配達の皆さん,毎日,早朝からニュースを届けていただきありがとうございます

 

  閑話休題  

 

昨日は小雨の中,飯田橋のギンレイホールに出かけましたギンレイホールは2本立ての映画館で,7月7日から20日までは「永遠の僕たち」と「ヒア アフター」を上映中です 年会費10,500円で2週間に一度2本立て映画が観られるので,ロードショー公開数カ月後の上映ですが,年間52本の映画が観られます 1本当たりたったの202円 とくに土・日は朝から映画好きが押し掛けて7~8割方座席が埋まります

1本目の「永遠の僕たち」は2011年アメリカ映画で,監督はガス・ヴァン・サント.原題は「RESTLESS」です

両親を交通事故で亡くした少年イーノック(ヘンリー・ホッパー)は自分も臨死体験をしており,自分にだけ見える幽霊ヒロシ(加瀬亮)が唯一の友人となっています 見ず知らずの葬式に参列することが趣味のイーノックは,ある日,葬式で少女アナベル(ミア・ワシコウスカ)と出会います.彼女は余命3か月のがん患者でした 残された短い時間の中で2人の交流が続きます

少女アナベルを演じたミア・ワシコウスカという女優は,笑顔やしぐさが菅野美穂にそっくりです 

残念ながら,この映画でクラシック音楽は使われていませんでした

2本目の「ヒア アフター」は2010年アメリカ映画で,原題もそのまま.監督はクリント・イーストウッドです

津波に襲われ脳死体験をしたフランス人ジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は,ニュース・アンカーを休み,自らの脳死体験を生かした「ヒア アフター」を出版します 一方,霊能者として活躍していたアメリカ人ジョージ(マット・デイモン)は,霊能者としての活躍に疲れ,肉体労働に汗を流しています もう一方の,交通事故で双子の兄を亡くしたイギリスの少年マーカスは,里子に出されながらも,兄の声を聴きたくて多くの霊能者に会いに行きます そんな中で,マリーとジョージが出会い,ジョージとマーカスが出会い,真実を求めて生き,それぞれが喜びを見出していきます

冒頭の津波のシーンは迫力がありました あらためてこの映画のホームページを見てみると,日本でのロードショー公開は2011年2月19日となっていました.3.11のほぼ直前に公開されていたとは知りませんでした たぶん,3月11日以降に公開予定となっていたら,日本での上映は長期間にわたり延期されていたことでしょう ちなみに「ヒア アフター」とは”来世”のことです.

この映画で使われていたクラシック音楽は何曲かあったようですが,はっきりと分かったのは2曲.1曲は料理教室で生徒のジョージがトマトを刻んでいた時に流れていたプッチーニの歌劇「トゥーランドット」のアリア”誰も寝てはならぬ”です もう1曲は,やはりジョージが出てくるシーンだったと思いますが,何度かラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」の第2楽章”アダージョ・ソステヌート”が流れました それにしても,マリー役のセシル・ドゥ・フランスは往年の名ソプラノ歌手キリ・テ・カナワによく似ています

この日上映された2本の映画は「生と死」というテーマで統一されていました ギンレイホールは,ただの2本立てではなく,何らかの共通テーマによって上映作品を選んでいるようです.この映画館の館長のこだわりなのでしょう

映画が終わって外に出ると,朝の雨はすっかり上がって青空が見えていて,むしろ暑いくらいでした

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