20日(木)。わが家に来てから今日で1539日目を迎え、米ニューヨーク州のアンダーウッド司法長官は18日、トランプ米大統領が私物化し 資金を不正に流用しているとして 解散や280万ドル(約3億円)の賠償金支払いを求める訴えを起こしていたトランプ氏の慈善団体「ドナルド・J・トランプ財団」が、司法当局の監視下での解散で合意したと発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
次は司法当局の監視下でトランプ政権を解散に追い込んだ方が世界のためじゃね?
昨日は諸般の事情により夕食作りはお休みしました
昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで第16回芸劇ブランチコンサート「やっぱりチェロが素敵!」を聴きました プログラムは①サン=サーンス「白鳥」、②フォーレ「夢のあとに」、③ベートーヴェン「チェロ・ソナタ第3番イ長調作品69」、④メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調作品49」です 演奏はチェロ=富岡廉太郎(読響首席)、ヴァイオリン=大江馨、ピアノ=清水和音です
会場はいつものように満席状態です 回を重ねるたびに聴衆が増えているような気がしますが、気のせいでもないようです
1曲目はサン=サーンス「白鳥」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835‐1921)が1886年に作曲した組曲「動物の謝肉祭」の第13曲に当たる作品です メロディーが美しいことからチェロをはじめ色々な楽器で演奏されます
満場の拍手に迎えられて、読響首席チェリスト富岡廉太郎とピアニスト清水和音が登場し配置に着きます ピアノを前にした清水が「あれ、譜面がない」と言って、舞台袖に取りに行きました こういうのを「譜面楚歌」と言います。うそですけど
清水氏のピアノがさざ波を奏でる中、富岡氏のチェロが優雅に泳ぐ白鳥の姿を表現します この曲はやっぱりチェロが一番合っていると思います
ここで清水 ✕ 富岡トークタイムです 富岡氏は学生時代から室内楽(ウェールズ弦楽四重奏団)やオーケストラで演奏してきたので、「チェロ・ソナタ」等の独奏やデュオなどの演奏経験がないそうで、3曲目に演奏するベートーヴェンの「チェロ・ソナタ第3番」は今回初めて演奏するとのことです これについては清水氏が、「極めて珍しいケースです」と賞賛(?)していました
そして、2曲目のフォーレ「夢のあとに」の演奏に入りました この曲はガブリエル・フォーレ(1845‐1924)が1878年頃に書いた歌曲が元になっています チェロの切ない旋律が会場を満たします
続いてベートーヴェン「チェロ・ソナタ第3番イ長調作品69」の演奏に入ります ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)はチェロ・ソナタを5曲作曲していますが、この第3番は1807~08年に作曲し、チェロの愛好家だったグライヘンシュタイン男爵に献呈されました 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・モルト」、第3楽章「アダージョ・カンタービレ~アレグロ・ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります
第1楽章冒頭でチェロにより堂々と演奏される主題を聴くと、なぜかベートーヴェンのラズモフスキー弦楽四重奏曲第1番の冒頭を想い起こします 極めて明快な音楽です。第2楽章はシンコペーションの主題がリズミカルに演奏されます 第3楽章では美しい序奏部に続いて、力強くも軽快な音楽が展開します 富岡氏のチェロは初めてとは思えない素晴らしい演奏で、清水氏のピアノが絶妙に付けていました この人の伴奏は本当に素晴らしいと思います
ここで、最後のメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調作品49」の演奏に入るに当たって、ヴァイオリンの大江馨君が呼ばれ、3人のトークが始まりました 大江君はこの曲を演奏するのは初めてだそうですが、富岡氏は何度か経験があるとのことでした
メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番ニ短調作品49」はフェリックス・メンデルスゾーン(1809‐1847)が1839年6~7月に作曲し、同年ライプツィヒで作曲者自身のピアノにより初演されました 第1楽章「モルト・アレグロ・エド・アジタート」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート・トランクイロ」、第3楽章「スケルツォ:レッジェーロ・エ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・アッサイ・アパッショナート」の4楽章から成ります
第1楽章はチェロが憂いを帯びた主題を奏でますが、モーツアルトの短調の曲と共通するロマンティシズムを感じます 第2楽章を聴いて想像するのはメンデルスゾーンが数多く書いた「無言歌」です。 そこに流れるのは題名のない歌です 第3楽章はメンデルスゾーン特有のスケルツォです。彼の「弦楽八重奏曲」のスケルツォを持ち出すまでもなく、森の中を妖精が飛び回っているような音楽です。3人の演奏は軽快です そして第4楽章は独特のリズムによって華やかな音楽が展開します
私は以前からメンデルスゾーンの室内楽をもっとコンサートで取り上げてほしいと思っていましたが、やっとその一つが叶いました トークで清水氏から「この曲好きですか?」と訊かれて、大江君は「名曲だと思います」と答え、「いや、好きかどうか聞いているんだけど」とツッコまれていましたが、間違いなく名曲です もっと演奏されても良いと思います
偶数月に開催されている「芸劇ブランチコンサート」に、来年5月から奇数月に新しいシリーズ「芸劇ブランチコンサート~名曲リサイタル・サロン~」が加わるというお知らせが配布されました 毎回ナビゲーターに八塩圭子さんを迎え、ソリストとのトークもあるそうです
第1回(5月22日)は清水和音(ピアノ)で「オール・ショパン・プログラム」、第2回(7月17日)は萩原麻未(ピアノ)で「ラヴェル:ラ・ヴァルス」他、第3回(9月25日)は阪田知樹(ピアノ)で「リスト:ラ・カンパネッラ」他となっています 毎回11時開演、全席指定@2,400円です。今までの「芸劇ブランチコンサート」と合わせれば、ほぼ毎月1回は、水曜日の午前11時から 東京芸術劇場で約1時間のコンサートが聴けることになります
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