9日(火)。新国立劇場の「クラブ・ジ・アトレ」から「2024/2025シーズン ポイントアップサービス・アイテムの案内」が届きました これはアトレ・カードの利用ポイントに応じて様々な商品やサービスが受けられる制度です
私の所有ポイントは450ポイントです 100ポイントでオペラのプログラム引換券が1枚もらえるので4枚分の400ポイントを使い、残り50ポイントをブッフェ&ショップ共通クーポンに使うことにしました
さらに、ポイントに関係なく「抽選アイテム」としてゲネプロやバックステージツアーなどが用意されているので、9月30日の「夢遊病の女」のゲネプロ(抽選で30名)を申し込んでおきました こういう抽選による応募では当選確率の高いアイテムを選ぶのがコツです これまで2度、オペラのゲネプロに当選しました
話は変わりますが、昨日 新国立劇場から「『トスカ』 スカルピア役変更のお知らせ」のハガキが届きました
何を今さらです すでに6日の初日公演を観てしまいました 「もっと早く手配すべきだったのではないか」と思う一方、良心的に解釈すれば、それほど切羽詰まった急な出演者変更だったのだろう ということです そんなことを考えながら、2019年から21年にかけて、新型コロナウイルス感染拡大の影響でコンサートやオペラの出演者変更や公演中止が相次いだことを思い出しました あの頃は、毎日のように主催者から指揮者変更や公演中止のメールが届き、払い戻し手続きに追われていました それに比べれば、多少の出演者変更はあるものの、予定通りコンサートやオペラが挙行されている現在は幸せだと思います
ということで、わが家に来てから今日で3465日目を迎え、7日に投開票された東京都知事選に立候補したN国党の候補者は、ほとんどが数百票にとどまり、24人全員を合わせても11万2081票と7位相当で、有効得票総数の10分の1に達せず、一人当たり300万円の供託金・合計7200万円は没収となる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ほとんどが売名目的の立候補だったが N国党の名前とともに悪名が轟いただけの話
昨日、夕食に「豚の冷しゃぶ」「生野菜とアボカドのサラダ」「冷奴」「エノキダケの味噌汁」を作りました 「豚しゃぶ」には湯がいたキャベツを下に敷くと良いです 暑い夏は豚肉でスタミナをつけたいですね
昨夜、すみだトリフォニーホール(小)で新日本フィル「室内楽シリーズ ~ 『憧れ』と『欲望』~ 西江辰郎プロデュース編」を聴きました プログラムは①J.S.バッハ(ジョン・バーンスタイン編)「来たれ、異教徒の救い主よ BWV659」、②ドヴォルザーク「弦楽四重奏のための『糸杉』B.152」より第4曲「ああ、私たちの愛に求める幸せは花開かない」、③エドヴァルド・ミルゾヤン「弦楽四重奏曲 ニ短調」、④セルゲイ・タネーエフ「ピアノ五重奏曲 ト短調 作品30」です 出演はヴァイオリン=西江辰郎、立上舞、ヴィオラ=中恵菜、チェロ=サミェル・エリクソン、ピアノ=菊池裕介です
この日は、馴染みの薄いプログラムにも関わらず、人気楽団員の勢ぞろいということでか、満席近い客入りです
1曲目はJ.S.バッハ(ジョン・バーンスタイン編)「来たれ、異教徒の救い主よ BWV659」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1740~47年頃にグレゴリオ聖歌を起源とする曲をもとに作曲した作品を、ジョン・バーンスタイン(1953年生まれ)が弦楽四重奏用に編曲したものです
4人が登場し配置に着きますが、立上舞は黒をベースに赤い薔薇を配した鮮やかな衣装、中恵菜はシルバーの眩い衣装で勝負を懸けます
バッハの曲を4人の演奏を聴いていると、俄かクリスチャンになったような敬虔な気持ちになります 5分程度の曲ですが、バッハには頭を垂れさせる力があります
ここで、仕掛け人の西江王子を進行役に、出演者の一人一人から挨拶がありました 立上舞は室内楽シリーズは初参加とのことです 中恵菜は弦楽四重奏は数多く演奏している(「カルテット・アマービレ」のメンバー)が、この日のプログラムはいずれも初めて弾く曲とのことです サミュエル・エリクソンは次回の室内楽シリーズの仕掛け人ですが、プログラムは知らない曲ばかりだが、「僕を信じてください」とのことです ところで、中恵菜さんは新日本フィルのプログラム冊子4月号までは楽団員名簿にヴィオラ首席として名前が載っていますが、5月号からは抜けています この間「楽団員異動」欄には退団の告知は出ていません お辞めになったのでしょうか? どなたかご存じでしたらお教えいただけると嬉しいです
2曲目はドヴォルザーク「弦楽四重奏のための『糸杉』B.152」より第4曲「ああ、私たちの愛に求める幸せは花開かない」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が歌曲集「糸杉」(全18曲)の中の12曲を1887年に弦楽四重奏用に編曲した作品の4番目の曲です
初めて聴いた曲ですがとても美しく、寂しさを湛えながらかすかな希望を求めるような曲だと思いました
3曲目はミルゾヤン「弦楽四重奏曲 ニ短調」です この曲はアルメニア出身のエドヴァルド・ミルゾヤン(1921-2012)が1947年に作曲した全5楽章から成る作品で、急・緩・急・緩・急という対比により構成されていますが、切れ目なく演奏されます
アルメニアと言えばハチャトゥリアンの出身国ですが、演奏を聴いていると彼と同じような民俗色の豊かさを感じます 特にヴィオラが活躍する場面が多く、中恵菜の演奏が冴えました
プログラム後半はタネーエフ「ピアノ五重奏曲 ト短調 作品30」です この曲はセルゲイ・タネーエフ(1856-1915)が1911年に作曲、同年ベルリンで初演されました 第1楽章「導入部:アダージョ・メスト~アレグロ・パテティコ」、第2楽章「スケルツォ:プレスト」、第3楽章「ラルゴ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります タネーエフはチャイコフスキーの愛弟子であり、ラフマニノフやプロコフィエフの師でもある重要な作曲家ですが、現在ではすっかり忘れ去られてしまいました
中恵菜は黒の衣装にお色直ししての登場です もう、おしゃれなんだから~ ピアノの菊地裕介が加わり、第1楽章に入ります 演奏を聴いていると、ロシアの作曲家の作品というよりもブラームスをイメージするような曲想です とは言え、ブラームスほど洗練されておらず、泥臭い感じがします 第2楽章はピアノが大活躍しますが、遊び心に満ちています 第3楽章はパッサカリアですが、1曲目のバッハ「来たれ、異教徒の救い主よ 」との親和性を感じました 西江王子が意識して選曲したのか、偶然の産物か、私の勘違いか、まったく分かりませんが、そう感じました 第4楽章は再びブラームス風の音楽が分厚い弦楽アンサンブルによって繰り広げられました ピアノと弦楽アンサンブルが一体となったフィナーレは圧巻でした
満場の拍手に弦楽奏者4人でプッチーニの弦楽四重奏の曲がアンコールに演奏され、次いでピアノを入れた5人でピアソラのタンゴをノリノリで演奏し、再び大きな拍手に包まれました
この後、出演者全員によるサイン会があったのですが、すでに9時15分を回っていたので、一足先に失礼しました いつものようにカーテンコールを撮影しておきました
やはり中さんは退団されたのでしょうね。在籍期間が短くて残念でした
タネーエフは初めて聴いたので、どのように聴いたら良いのか戸惑いがありました。何回か繰り返し聴いたらアルトゥールさんのように”名曲”だと思えるようになるかもしれません。
またコメントいただけると嬉しいです
中さんは新日本フィルを退団されたのだと思います。
これからのことは分かりませんが。
この演奏会に行かれるとは、さすがだと思います。
タネーエフのピアノ五重奏曲は、自分はプレトニョフやレーピンらソリストが集まって録音したグラモフォン盤で聴いたことがあります。名曲だと思います。