5日(日)。地元の巣鴨地蔵通り商店街は毎月4の付く日が「縁日」で通りに屋台が並びます 昨日、コンサート帰りに歩いてみましたが、4日の土曜日で暖かい1日だったので多くの老若男女で賑わっており、顔の踏み場も、もとい、足の踏み場もないくらい混雑していました 混雑具合を見る限り、客足はコロナ前の水準まで回復したといっても良いと思います コロナ前と違うのは、ほとんどの人が今や”顔パンツ”と言われるマスクを着用していることです 多くの人のマスクが外れたら「完全復活」と言えるのでしょうが、その時はいつ来るのでしょうか
ということで、わが家に来てから今日で2973日目を迎え、ベラルーシの首都ミンスクの裁判所は3日、昨年のノーベル平和賞受賞者アレシ・ビャリャツキ氏に社会秩序の混乱を図ったなどで懲役10年の判決を言い渡した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ベラルーシもロシアと同じ強権主義国家だから 政権批判勢力には容赦ないんだな
土曜と日曜は料理をブログ・アップしないのですが、昨日は娘が「バターチキンカレーが食べたいから自分で作る」と宣言し、時間をかけて作ってくれたのでアップします とても美味しかったです
昨日、ミューザ川崎で「第52回モーツアルト・マチネ 親愛なるモーツアルト ~ 親しい仲間たち」公演を聴きました プログラムは①モーツアルト「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581」、チャイコフスキー「弦楽セレナード ハ長調 作品48」です 演奏はヴァイオリン=小林壱成(弾き振り)、水谷晃、ヴィオラ=西村眞紀、チェロ=伊藤文嗣、クラリネット=近藤千花子、弦楽合奏=東京交響楽団です
クラリネット独奏の近藤千花子は東京藝大を首席で卒業。安宅賞、アカンサス音楽賞受賞。第78回日本音楽コンクール第2位。第22回日本木管コンクール第1位、聴衆賞を受賞しています
1曲目はモーツアルト「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581”シュタードラー”」です この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)がクラリネットの名手アントン・シュタードラーのために作曲、1789年9月に完成し同年12月22日にブルク劇場でシュタードラーの独奏により初演されました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「メヌエット ~ トリオ」、第4楽章「アレグレット・コン・バリアツィオー二 ~ アダージョ ~ アレグロ」の4楽章から成ります
拍手の中 5人が入場し、左から小林、水谷、近藤、西村、伊藤の並びで配置に着きます 第1楽章が弦楽四重奏からソフトに入り、独奏クラリネットが加わり、両者の対話が繰り広げられます 4人の弦楽奏者たちがクラリネットの近藤を優しく支えている姿が微笑ましい 近藤も安心してバックを任せ、伸び伸びと演奏している様子が窺えます 第2楽章ではクラリネットがエレガントで抒情的な旋律を奏で、聴衆を魅了します 第3楽章の第1トリオは弦楽のみで演奏されますが、そこはかとなく悲し気な旋律は、小林秀雄が「青い空を見上げた時に感じる悲しさ」と表現した心情を表しているかのようです 第4楽章は一転、クラリネットと弦楽四重奏とによる喜びに満ちた対話が繰り広げられ、軽快なフィナーレで曲を閉じました
コンマス2人とヴィオラとチェロの各首席が若きクラリネット奏者を盛り立てて温かくサポートする姿は、東京交響楽団のアットホームな性格を表しているように思えます 文句なしの素晴らしい演奏でした
プログラム後半はチャイコフスキー「弦楽セレナード ハ長調 作品48」です この曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1840-1893)が1880年9月から10月にかけて短期間で作曲、1881年10月にサンクトペテルブルクで初演されました 第1楽章「ソナチネ形式の小品」、第2楽章「ワルツ」、第3楽章「エレジー」、第4楽章「フィナーレ:ロシアの主題による」の4楽章から成ります
オケは左から第1ヴァイオリン6,ヴィオラ5,チェロ4,第2ヴァイオリン6,その後ろにコントラバス3という対抗配置を採ります コンマスの小林が弾きぶりをし、チェロ奏者を除いて楽員は立奏します
小林のリードで第1楽章に入りますが、渾身の演奏で緻密なアンサンブルが展開します 第2楽章「ワルツ」ではどこまでも優雅な演奏が繰り広げられ、メロディーメーカーとしてのチャイコフスキーの魅力をあらためて感じます 小林の隣で弾いている水谷をはじめ、演奏している楽員は心の底から楽しんでいるように見えます 第4楽章の終盤では、コーダの直前に第1楽章冒頭のテーマが回帰し、迫力のある弦楽合奏により圧倒的なフィナーレを迎えます
東響のアンサンブルで思い出すのは、大谷康子さんがコンマスの時代に、秋山和慶氏の指揮でベートーヴェン「大フーガ 作品133」を演奏したときのことです 一糸乱れぬ緻密な弦楽アンサンブルに驚嘆しました 高度のアンサンブルは現在に至るまで受け継がれています
満場の拍手にカーテンコールが繰り返されます 何故かモーツアルトのソロを吹いた近藤がヴァイオリンを持って弦楽奏者たちと一緒に登場します どうやら水谷が自分のヴァイオリンを近藤にレンタルしたようです その水谷は、今月いっぱいで東京交響楽団を退団します この日の演奏が実質的にミューザでの東響の仲間との最後の演奏会だったのかもしれません 演奏後、コンマスとして先輩の水谷は、後輩の小林とハグをして健闘を讃え合いました 水谷が「後は任せたぞ」と耳打ちし、小林が「任せとけ」と応えたように見えました
ツイッター情報によると、東京都交響楽団ソロ・コンマスの四方恭子さんも、読売日響のコンマス小森谷巧氏も、ともに今月いっぱいで退団します
春 爛 漫 オーケストラも オー人事 の季節を迎えます
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