人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「楽劇」の創始者~今日5月22日はリヒャルト・ワーグナーの誕生日です♪

2012年05月22日 06時44分52秒 | 日記

22日(火).今日5月22日はリヒャルト・ワーグナーの誕生日です 生まれたのは1813年のこの日でした.つまり来年,生誕200年を迎えるわけですね.ワーグナーほど波乱に満ちた人生を送った音楽家は珍しいでしょう

ゲヴァントハウス演奏会でベートーヴェンの交響曲を聴いて以来音楽に熱中しました.ライプチヒ大学に通学中に作曲理論に精通し,19歳の時に自作が演奏されて作曲家としてのスタートを切りました その後,大学を退き,オペラの合唱長から指揮者になってドイツ各地を巡り,ロシアのリガでオペラ指揮者として2年を過ごしました.26歳でパリに行き,3年間の辛苦の後ドレスデンに戻り,宮廷楽長の地位を得ました 1848年(35歳)革命に参加して逃亡し,スイスを中心に各地を旅して作曲・指揮・評論活動を行い,64年(51歳)バイエルンのルートヴィッヒ王に認められ,晩年はバイロイトに理想の祝祭劇場を建てて自作の上演につとめ,70歳の時ヴェネツィアで療養中に死去しました この間,指揮者ハンス・フォン・ビューローの妻でリストの娘コジマを横取りしたり,ヴェーゼンドンク夫人にチョッカイを出したり,音楽以外の世界でも精力的に活動しました 一般人とは人生のスケールが違うようです

彼はオペラの伝統を破って,音楽,劇,文学を結びつけた総合芸術としての「楽劇」を創始しました その和声語法は調性を崩壊へと導き,20世紀の音楽への道を切り開きました

ワーグナーの歌劇や楽劇をCDで聴くのは気力と体力と時間が求められます.もしCDでワーグナー音楽のエッセンスを聴きたいという方には管弦楽曲集をお薦めします 下に紹介するCDは「リエンツィ序曲」「さまよえるオランダ人序曲」「タンホイザー序曲」「ローエングリン第1幕への前奏曲」「同第3幕への前奏曲」「トリスタンとイゾルデより前奏曲と愛の死」が収録されたCDで,オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団が演奏しています.重心の低い堂々たる演奏です

 

          

 

もし気力,体力,時間がある人で楽劇を観たいという人には,先日のブログでも紹介したMETオペラビューイング「二―ベルングの指環」四部作をお薦めします 8月11日から24日まで東銀座の東劇で上映されます.ハイテクを駆使したルパージュの演出は革命的です

 

          

 

  閑話休題  

 

毎年秋にNHKホールでNHK音楽祭が開かれ内外のオーケストラが演奏しますが,今年はティーレマン指揮ドレスデン国立管弦楽団,ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団,マゼール指揮NHK交響楽団が競演します 昨日5月21日がチケットの発売開始日だったので,会社帰りにチケットぴあに寄ってみました.目当ては10月22日のドレスデン国立管弦楽団のブラームス「交響曲第1番」「同第3番」の公演です

ところが,SS席からD席までチケットぴあの取り扱い分は売り切れというのです.発売初日ですよ  どうしてこういうことになるのでしょうか 発売開始時間の午前10時に電話予約が殺到して即完売になったのでしょうか ドレスデン聴きに行きたいよ~

その代わりと言ってはなんですが,6月30日(土)午後2時からヤマハホールで開かれる藤原歌劇団による「ベッリーニの世界」のチケットを買いました ベッリーニの歌劇「夢遊病の女」他のアリアが藤原歌劇団の若手歌手たちによって歌われます.ソプラノ=清水理恵,宮本彩音,古澤真紀子,メゾ・ソプラノ=吉田郁恵,テノール=曽我雄一,バス=小田桐貴樹,ピアノ伴奏=浅野菜生子といった面々ですが,私はピアニストしか知りません 入場料金は1,500円です.いずれ日本のオペラ界をリードする人たちと信じて,気軽に聴いてこようと思います

 

          

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