人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ブルータス6月号『クラシック音楽をはじめよう』を読む / 文京シビック「響きの森クラシック・シリーズ」(6/6)、トリトン晴れた海のオーケストラ「第九」(6/20、22) ⇒ 中止

2020年05月21日 07時20分38秒 | 日記

21日(木)。文京アカデミーのホームページによると、6月6日(土)15時から文京シビックホールで開催予定の「響きの森クラシック・シリーズVol72」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました 払い戻しについては後日HPで案内するとしています。また、トリトン・アーツ・ネットワークのホームページによると、6月20日(土)、22日(月)に第一生命ホールで開催予定の「トリトン晴れた海のオーケストラ『第九』公演」は中止となりました 現在、延期の方向で検討中とのことです

ということで、わが家に来てから今日で2059日目を迎え、東京高検検事長の黒川弘務氏が「ステイホーム週間」中の5月1日、産経新聞記者の自宅マンションで、朝日新聞社員らとともに賭けマージャンをやっていたことが「週刊文春」の取材でわかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     

     麻雀は典型的な3密ゲーム  しかも賭けてたら賭博罪!  誰が文春に振り込んだ?

 

         

 

昨日、夕食に「ひき肉と野菜のドライカレー」を作りました 私の定番料理ですが、ヘルシーで美味しいです

 

     

     

         

 

ブルータス6月号(クラシック音楽特集)を読み終わりました 表紙に「クラシック音楽をはじめよう。ブルータス初めてのクラシック音楽入門」とあります 表紙の写真は、愛犬ニッキーと一緒にピアノに向かう紅顔の美少年グレン・グールド 15歳です 犬と少年のリサイタル、これを「ワン・マン・ショー」と言います。いえ、言いません 16ページにはその11年後、26歳の青年グールドがオケをバックにピアノを弾いています このページから79ページまでクラシック音楽入門特集が組まれています 全体を通して読んでみた印象は、「クラシック音楽入門」と名打ってはいるものの、かなりマニアックな内容になっているということです

 

     

 

63ページにわたる特集は次のような内容になっています

〇世界一のオーケストラはどこか ⇒ ベルリン・フィルとウィーン・フィルの紹介

〇まずは、何で選んだらいいか ⇒ 指揮者テオドール・クルレンティスとグスターボ・ドゥダメルの紹介

〇指揮者は大事か ⇒ 指揮者・山田和樹と沖澤のどかの対談

〇音楽は楽器で変わるか ⇒ ピリオド楽器(古楽器)の紹介

〇作曲家にはどんなに人がいるか ⇒ 作曲家31人の作品・エピソード等の紹介

〇ベートーヴェンはどこが凄いのか ⇒ 作曲家・阿部海太郎氏からみたベートーヴェンの偉大さ

〇なぜグレン・グールドが人気があるのか ⇒ コンサートを拒否し録音に専念したグールドの魅力とディスクを紹介

〇どの演奏も全部同じに聴こえないか ⇒ 違う指揮者と演奏家による名曲聴き比べ(10曲)

〇アドリブしてもいいのか ⇒ ジャズ作曲家・挟間美帆によるジャズとクラシックの相違点

〇オペラもクラシックか ⇒ 作曲家・藤倉大によるオペラ制作と作曲家の役割

〇最近の曲も「クラシック」とはどういうことか ⇒ バッハから現代までの流れが分かる相関図

〇決まり事ばかりか ⇒ インディペンデントな現代音楽の紹介

〇若くてイケてる演奏家はだれ ⇒ 原田慶太楼、反田恭平、荒木奏美、日橋辰朗、吉田誠、上野耕平ほか

〇音のいいホールは何がいいのか ⇒ 音響設計家・豊田泰久、ヴァイオリニスト・篠崎史紀、音楽ジャーナリスト・林田直樹による鼎談

〇映画で取り上げられているクラシック音楽 ⇒ 自作でクラシックを使う園子温監督が選ぶ映画

〇本に取り上げられているクラシック音楽 ⇒ 小説家・平野啓一郎が選ぶクラシックをテーマとする書籍

〇レコードやCD以外で聴くクラシック ⇒ サブスクリプション、デジタル配信など

〇クラシック通27人が選ぶ「マイ・クラシック」~個人的なテーマで選ぶ3曲、全81曲の紹介

〇アンドラーシュ・シフに作家・川上未映子が「芸術と愛と理解について」インタビュー

〇川上未映子「2020年の春の夜に起きたこと」~シフのリサイタルを聴いた感想

特集を読んで興味があったのは、大好きな映画監督・園子温氏が選んだ「映画音楽として使われてきたクラシック」の紹介です 園氏は自身の作品「愛のむき出し」「冷たい熱帯魚」「恋の罪」「ヒミズ」などでクラシック音楽を使っています 園氏は次のように語っています

「僕が自作にクラシックをよく使うのは、小さい頃から実家でベートーヴェンやヴィヴァルディのレコードを、ポップスやロックと同じような感覚で聴いてきたというのが大きい 単純に好きなんです。だから、仮の音楽をつけながら編集するときも、ついついクラシックに手が伸びるんです それに多くのクラシックは劇中で流すと、壮大な雰囲気が醸し出されて、シーンのスケール感を倍増させる効果もある ロックにもその手の曲はありますが、僕が使いたい外国の楽曲は権利料が高すぎて手が届きませんからね

その上で、クラシックの使い方がとりわけ上手い監督としてスタンリー・キューブリックを挙げています 具体的には「2001年宇宙の旅」におけるリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、「時計じかけのオレンジ」におけるベートーヴェンの「第九」、「アイズ・ワイド・シャット」におけるショスタコーヴィチの「ワルツ第2番」です このほか、ファスビンダー監督「13回の新月のある年に」におけるマーラーの「交響曲第5番」第4楽章「アダージェット」、スコセッシ監督「レイジング・ブル」におけるマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲をはじめ6作品を挙げています

もう一つ、読んでいて とても共感を覚えたのは、特集の最後を飾る川上未映子「2020年の春の夜に起きたこと」~3月19日に開催されたアンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタルを聴いた感想~です 彼女は次のように書いています

「演奏を聴くとは不思議なことだなといつも思う。音が鳴らされている瞬間の連なりをつかむことはけっしてできず、そこで何が起きたのかを理解しようとするときには、それはすでに終わっているのである 胸に残ったあれこれを表現しようとしても、それがどんな手段であれ、けっきょくは比喩でしかないのだといつも思い知ることになる でも、たとえば数式であれ文章であれ感情であれ法則であれ、何かを表現しようとするときに、それが比喩でなかったことが一度としてあっただろうか 指し示したい当のものはつねに宙に浮かんだまま。すべては言葉にならないものをめぐる比喩として存在しているーシフの演奏を聴くと、いつもそのことを思う

これほど、音楽を聴くことについての正直な告白はないのではないか、と思うほど、私が普段考えていることを的確に表現しています 同じ芸術でも、絵画はいつまでも目の前にあって消えることがないけれど、音楽は時間とともに流れ消えていってしまいます そこに、言葉や文章で表現することの難しさがあります

最後に(蛇足ですが)24ページにクルレンティス指揮ムジカ・エテルナの来日公演(昨年)の様子が写真で紹介されていますが、客席の最前列ど真ん中に、ワイシャツに吊りズボンがトレードマークのサスペンダー爺さんがしっかり写っているではありませんか   新型コロナウイルスの影響でコンサートの中止が相次ぐなか、唯一のメリットは、あの”自己顕示欲の塊り”の爺さんの姿を見なくても済むということでした まさかブルータスに登場しているとは想定外でした。「ブルータスよ お前もか」と叫びたくなりました

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クラシック音楽継承の危機 ~ 沼尻竜典氏へのインタビューから / 18歳と81歳 / 「数字と科学から読む音楽」、柚月裕子「合理的にあり得ない」、真保裕一「オリンピックへ行こう!」他を買う

2020年05月20日 07時18分07秒 | 日記

20日(水)。一昨日の日経夕刊のコラム「あすへの話題」にJR九州会長の唐池恒二氏が「18歳と81歳」というエッセイを寄せています 超訳すると、

「老いについて考えてみようとしたとき、70代の知人から底抜けに面白い小話を聞いた テーマは、18歳と81歳の違い。道路を暴走するのが18歳、逆走するのが81歳 心がもろいのが18歳、骨がもろいのが81歳 恋に溺れるのが18歳、風呂で溺れるのが81歳 ドキドキが止まらないのが18歳、動悸が止まらないのが81歳 恋で胸を詰まらせるのが18歳、餅で喉を詰まらせるのが81歳 自分探しをしているのが18歳、みんなが自分を探しているのが81歳 東京オリンピックに出たいと思うのが18歳、東京オリンピックまで生きたいと思うのが81歳 社会に旅立つのが18歳、あの世に旅立つのが81歳 早く『20歳』になりたいと思うのが18歳、できれば『20歳』に戻りたいと思うのが81歳 『嵐』というと松本潤を思い出すのが18歳、鞍馬天狗の嵐寛寿郎を思い出すのが81歳 調べると、出典は長寿番組『笑点』の大喜利ネタらしい

私も無い知恵を絞って作ってみました

まだ入学式の可能性があるのが18歳、もう卒業式しかないのが81歳。

原宿の竹下通りでインタビューを受けるのが18歳、巣鴨の地蔵通りで受けるのが81歳。

座布団もらえそうにないな

ということで、わが家に来てから今日で2058日目を迎え、トランプ米大統領は18日、新型コロナウイルスの感染患者の治療薬候補である抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」を毎日服用していることを明らかにしたが、まだ臨床試験の段階で 深刻な副作用リスクも指摘されている未承認の薬を現職大統領が服用することは物議を醸しそうである  というニュースを見て推理を働かせるモコタロです

 

     

      何でもディールのトランプのことだから  製薬会社からワイロ貰ってんじゃね?

 

         

 

昨日、夕食に「肉野菜炒め」を作りました 肉と野菜がバランスよく採れるので良いと思います いつもの癖でちょっと炒め過ぎました

 

     

 

         

 

昨日の日経朝刊・文化面に「クラシック音楽 継承の危機 ~ 泳ぎ続けないと死ぬ」と題する 瀬崎久見子編集委員による指揮者・沼尻竜典氏へのインタビュー記事が掲載されていました 超訳すると、

「3月7、8日 びわ湖ホールで、ワーグナーの楽劇『神々の黄昏』の無観客上演を指揮、その様子は無料で生配信された この配信は のべ41万人が視聴、通常の公演の100倍もの聴衆の目に触れたことになる とはいえ、びわ湖ホールにとっては、約6千万円のチケット収入が入らず、上演経費(1億数千万円)だけがかかったことにもなる 近くブルーレイを発売する予定だが、収益が上がったとしても制作費の回収には程遠い。公演中止によってチケット収入が消え、リハーサルなどの準備コストだけが残る 似たようなことは、ほかの分野の舞台芸術でも起きている。仕方ないとはいえ『オペラの場合、仕込みに2年以上かかる。再開時期がきてもすぐには上演できないし、それまでに専門知識を持ったフリーランスのスタッフが離職してしまうかもしれない この世界は低速でも泳ぎ続けないと死んでしまう』と危惧する。さらに『僕の世代はいい。けれど20代の演奏家にとって、たとえ半年でも聴衆の前で演奏できないことは、結構なダメージになる』と心配する コロナ禍がクラシック音楽にもたらしたものを『継承の危機』と捉える 演奏家も、周辺を支えるスタッフも『育成に時間がかかる世界』で、一度断絶すると容易には元に戻らないのだ 『体験』の継承もある。びわ湖ホール『ニーベルングの指環』の演出家ミヒャエル・ハンぺと話して改めて実感したという 『今年85歳になるハンぺさんは、ここをカラヤンはどう指揮したとか、この名歌手はどう歌ったかなどと教えてくれる。クラシックの世界は、こうした先人の体験を受け継いだ先に今がある。演奏会ができない期間が長引くと、こうした機会も失われてしまう』。オーケストラも打撃を受けている。『知人が在籍するドイツのオーケストラでは、団員の給与カットが始まった。組合の積立金を使って、給与の補填や、よくエキストラに入ってくれるフリー奏者の支援をしているそうだ』。日本では、大半のプロオケが公益法人になったがゆえに、収益をプールできないなど財政面の不自由さに直面し苦境に陥っている 『どんな形でもいいから、また演奏会ができるようになったら、真っ先に復活ののろしを上げられるよう、今は、自己研さんを積んでいる。そして、再開後の僕の演奏会に”神々の黄昏”の配信を聴いた方が1%でも来てくれたら、どんなにうれしいことか』と語る

上記のインタビュー記事で問題点として指摘された主な点は、①演奏家も 周辺を支えるスタッフも『育成に時間がかかる世界』で、一度断絶すると容易には元に戻らない ということ、②日本では、大半のプロオケが公益法人になったがゆえに、収益をプールできないなど財政面の不自由さに直面し苦境に陥っていること、の2点です

①の「育成に時間がかかる」ということは、「それだけお金がかかる」ということです そのことが②の財政面の問題に繋がってきます。オーケストラや劇場のは ほとんどは「公益財団法人」となっています ごく簡単に言ってしまえば、寄付に対する税制上の優遇措置があるため寄付を集めやすいなどのメリットがある半面、「公益」であるから「お金もうけをしてはならない」し「入ったお金はすべて使い切る」ことになっているのです これでは、今回の新型コロナウイルス感染拡大による公演中止などの緊急事態が発生した時には、途端に収入が途絶え、手元に余分なお金がないから経済的困難に陥ってしまうのです したがって、この「公益法人制度」のあり方を再考する必要があると思います そうしないと、事あるごとに政府や地方自治体に休業補償を求めたり、臨時に寄付を募ったりしなければならなくなるからです これは一財団法人だけでは何ともならない問題です。業界全体として行政に働きかけていく必要があると思います

 

         

 

まだ読んでいない本が3冊あるのに(しかも1冊は590ページ!)、池袋のジュンク堂書店池袋本店まで買い出しに行きました 現在、ジュンク堂は日曜が臨時休業なので、ウィークデーになると家でじっとしていられなくなります アルチューじゃなくてホンチューか? 本中華?

というわけで 本を4冊、雑誌を1冊買いました   1冊目は西原稔・安生健共著「数字と科学から読む音楽」(ヤマハ)です これは、これまでも何冊かご紹介してきた「1冊でわかるポケット教養シリーズ」の最新作です

 

     

 

2冊目は柚月裕子著「合理的にあり得ない」(講談社文庫)です 柚月裕子の作品はこれまで何冊もご紹介してきましたね

 

     

 

3冊目は水無田気流著「『居場所』のない男、『時間』がない女」(ちくま文庫)です どうやら貧困をテーマにした本らしいです

 

     

 

4冊目は真保裕一著「オリンピックへ行こう!」(講談社文庫)です 真保裕一の作品も何冊かご紹介してきましたね 東京オリンピックは1年延期になったのに、なぜ買ったのでしょうね

 

     

 

ついでに、新聞広告に載っていた「ブルータス」6月1日号も買いました 表紙に「クラシックをはじめよう。」「ブルータス初めてのクラシック音楽入門」とあります 700円は高いか 安いか 判断は 読んでからのお楽しみです

 

     

 

いずれも読み終わり次第、このブログでご紹介していきます

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東野圭吾著「素敵な日本人」を読む ~ 素敵な短編小説集 / ステイホームの中・・安心ホルモン「セロトニン」を増やす生活を(中野信子さん) ~ 朝日「ボンマルシェ」から

2020年05月19日 07時19分02秒 | 日記

19日(火)。昨日の朝日新聞朝刊「ボンマルシェ」に脳科学者・中野信子さんのインタビュー記事が載っていました 超訳すると、

「外出を控える生活が続き、ストレスをが溜まる頃。ちょっとしたことに苛立ったり、不安になったりする。そんなときの対処法として勧めるのは”安心ホルモン”と言われる『セロトニン』へのアプロ―チ セロトニンは、脳内で神経伝達物質として働き、その分泌が多いとリラックスでき、少ないと不安を感じやすくなると言われている セロトニンの分泌を活性化するには普段の生活習慣がカギになる。それは①毎日の食事で卵、豆、肉、魚をバランスよく献立に取り入れる ②日光をできるだけ浴びるようにする ③バスタイムをゆっくりと楽しむ の3点。さらに「自分にとって心地よく過ごせる場所や、安心して話せる相手を見つけておくことがとても大切。ステイホームの時期だからこそできる楽しみも積極的に見つけてみてほしい」と語っています

アドヴァイスのどれもが ごく普通のことだと思いますが、普通のことをやることこそが健康で文化的な生活を送るうえで大切だということなのでしょうね

ということで、わが家に来てから今日で2057日目を迎え、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、トランプ米大統領が 政権に都合が悪い調査などに関与していた政府の監査官を相次いで解任している  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     65の要職は政権発足以来8割以上が離職してる  11月の大統領選では自身が離職か

 

         

 

昨日、夕食に娘の大好物「とん平焼き」を作りました 卵と豚バラとモヤシとチーズというコスパ抜群の食材ですが、すごく美味しいです

 

     

 

         

 

東野圭吾著「素敵な日本人」(光文社文庫)を読み終わりました 東野圭吾は1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。1985年「放課後」で第31回江戸川乱歩賞、1999年「秘密」で第52回日本推理作家協会賞、2006年「容疑者Xの献身」で第134回直木賞を受賞するなど、数多くの文学賞を受賞

この短編小説集には次の9つの物語が収録されています

「正月の決意」「十年目のバレンタインデー」「今夜は一人で雛祭り」「君の瞳に乾杯」「レンタルベビー」「壊れた時計」「サファイアの奇跡」「クリスマスミステリ」「水晶の数珠」

 

     

 

「正月の決意」は、神社に初詣に行った夫婦が傷害事件の目撃者として警察から足止めをくらい、目の前に繰り広げられる警察署長と教育長の痴話げんかに呆れ、これからはもっと気楽に生きようと決意する話です

「十年目のバレンタインデー」は、昔付き合っていた女性から十年ぶりに声をかけられ、いい気になって会いに行った小説家が、過去の悪行を追求される話です その女性の今の職業は

「今夜は一人で雛祭り」は、一人娘の結婚を案じる父に、娘は雛人形を指さして大丈夫と言う。そこには亡き妻の秘密が隠されていたという話ですが、雛人形の並び方の勉強になります

「君の瞳に乾杯」は、合コンに誘われた男が アニメの話で盛り上がって付き合い始めた女性が、カラーコンタクトを外したためにその正体が判明するという話です。その男の職業は

「レンタルベビー」は、まるで本物の赤ん坊にように振る舞う人工赤ちゃんを、疑似子育て体験用にレンタルした独身女性エリーが、赤ん坊に振り回される話ですが、最後のオチが凄い

「壊れた時計」は、あるところに忍び込んで、ある物を盗んでくる仕事を請け負った男が、余計な細工をしたばかりに殺人がばれてしまうという話です 考えすぎるのは良くないという教訓です

「サファイアの奇跡」は、小学5年生の女の子がある猫と出会い「イナリ」と名付けたが、交通事故で死んでしまう 数年後、彼女は「サファイアの奇跡」と呼ばれ世にも珍しい青色のペルシャ猫に出会うが、それが「イナリ」の生まれ変わりだと気づくという話です 無欲な者に幸運はやってくるという教訓です

「クリスマスミステリ」は、劇団俳優の黒須は売れっ子女流脚本家の樅木弥生のお陰で今の地位を築き上げた そんな彼は年長の彼女が鬱陶しくなってきて毒殺を思い付く。上手くいったと思いきや、真実を告白せざるを得ない状況に追い込まれるという話です 上には上がいるというオチです

「水晶の数珠」は、ハリウッド俳優になると言い張って父親から勘当された青年が、久しぶりに帰国し、会えずに死んだ父親からの先祖代々伝わる「水晶の数珠」を受ける 遺言状には その数珠は一生に一度だけ時間を過去に戻すことができると書かれていた そして、いつ父親がその力を使ったのかに思い至り、夢を諦めないことを誓うという話です 「水晶の数珠」はだれもが持っている目に見えない「力」かもしれない、と思ったりしました

東野圭吾の作品は、敬遠していたわけではないのですが、ほとんど読んだことがありませんでした 今回は短編集を読んだわけですが、「そうくるか」といった展開も見せ、長編も読んでみたいと思いました

 

         

 

読書のBGMで流したのはフランスのピアニスト、アンヌ・ケフェレックの「ラヴェル、ドビュッシー、フォーレ選集」(ERATO・3枚組CD)です ケフェレックと言えば、毎年5月の3連休に東京国際フォーラムで開かれている「ラ・フォル・ジュルネ音楽祭」の常連アーティストです 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で音楽祭自体が中止になってしまい、彼女の演奏が聴けなくてとても残念です このCDには ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」、同「左手のためのピアノ協奏曲」、フォーレの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ作品13」、同「同・作品108」などフランスの作曲家による音楽が収録されています ラヴェルの「ピアノ協奏曲」も良いのですが、お気に入りはヴァイオリンのアモイヤルと共演したフォーレのソナタ作品13です 流麗にして美しい演奏です

 

     

     

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新日本フィル 7月の主催公演実施へ ~ 東京都による自粛要請緩和の「ロードマップ」が示される中、コンサートの開催に向けた新日本フィルの覚悟 / 今日はマーラーの命日(1911年5月17日)

2020年05月18日 07時15分08秒 | 日記

18日(月)。わが家に来てから2056日目を迎え、新型コロナウイルス対策を担う西村康稔経済再生相が使う「気の緩み」という言い回しが、インターネット上で「上から目線」「国民に責任丸投げ」などと厳しい指摘を受けている  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     モリ カケ サクラ ケンサツチョウ の安倍政権そのものに気の緩みを感じるけどね

 

         

 

新日本フィルのホームページに「7月開催予定の主催公演についてのお知らせ」が掲載されました 超訳すると次の通りです

「現時点で7月の公演は開催を目指しているが、以下の対応で準備を進める。

1.7月の定期演奏会のチケット販売は一時中止する。

2.7月の演奏会では、空席を「自由席」とし、現在チケットを持っている人は移動可能な席とする。

3.従来解放していない3階席も開放し、移動可能席とする。

以上の通りソーシャルディスタンスを確保できるような席配置とするが、来場者には以下の対応について協力してほしい。

1.入場時には体温チェックをする。37.5度以上の人は入場を断る。入場に時間がかかることが想定されるが了承を。

2.開演前、休憩時には極力会話を控えること。

3.チケット購入者と来場者が異なる場合は申し出を。

4.プログラムの配布はしない。置かれたものを各自で取って。

5.チケットは自分で切り取り、ボックスに入れて。

6.入場時は手指の消毒、マスク着用を。

7.ブラボーの掛け声は禁止する。

8.手すりには手を触れないように。

9.クロークは閉鎖する。

また、舞台では以下の対応を考えている。

1.全ての出演者・スタッフの体調チェックに万全を期す。

2.弦楽器1.5メートル、管楽器は2メートルを目安に間隔を広げる。

3.金管楽器の吹き出し口には不繊布を装着する。

4.管楽器の唾(水分)は使い捨ての給水の良い紙や布で処理する。

5.奏者はマスク、ゴーグルを装着する。

6.ホール内の換気を強化するため、上手、下手のドアは解放する。

7.客の協力があれば、最前列を空席にする。

以上は5月15日現在の対応であり、今後の状況によっては変更することもある」

上記の中で、7月公演の対応として「空席を『自由席』とし、現在チケットを持っている人は移動可能な席とする」「従来解放していない3階席も開放し、移動可能席とする」とあるのは、幸か不幸か 新日本フィルの定期演奏会は常に満席という状況から遠い状況にあることから可能となる措置です これが毎回のように満席に近いオーケストラだったら、このような対応は物理的に出来ません。世の中、何が幸いするか分かりません

それはそれとして、全体的には、来場する観客に対する協力要請とともに、演奏者を含めた主催者側の対応が事細かく書かれており、何が何でもコンサートを開催するのだという新日本フィルの強い意志を感じます 聴衆だけでなく 演奏者もマスクやゴーグルを着用するという、絵を想像すると怖いような、前代未聞の試みとなりますが、そうまでしなければ開催できないという危機感が表れています

一方、東京都は15日、新型コロナウイルス感染拡大防止に関する外出自粛や休業をめぐり、要請を緩和する基準となる「ロードマップ」の骨格を発表しました ①新たな感染者数=1日20人未満(1週間平均)、②感染経路が不明な人の割合=50%未満(同)、③週単位の増加率=1未満(週単位)と設定しています そして休業要請の緩和措置のステップイメージとして、ステップ1=都民の文化的・健康的な生活を維持する上で必要性が高い施設を緩和(博物館、美術館、図書館)、ステップ2=クラスター歴がなく、3密になりにくい施設を緩和(劇場等→入場制限や座席間隔の確保。飲食店→営業時間の短縮の一部緩和)、ステップ3=クラスター歴があるか、または高リスクの施設を除き、入場制限等を前提として全ての施設を再開するーーとしています 東京都では18日から始まる週にもさらに具体化した施設を示すとしていますが、コンサート会場はステップ2に入ると思われます。新日本フィルとしては、6月からステップ1、7月からステップ2に入ると想定して準備を進めているのではないか、と想像します

新日本フィルの試みが実現すれば、私は7月17日(金)の「ルビー(アフタヌーン・コンサート・シリーズ)」公演で、アンヌ・ケフェレックのピアノ独奏、上岡敏之指揮によるベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」他を聴くことになります 是非実現して欲しいと思います

多くのオーケストラが「中止・延期のお知らせ」や「ご寄付のお願い」に奔走し、コンサートの再開を模索する中、自主運営オーケストラとしての新日本フィルがいち早く打ち出した未来に向けての具体的な取り組みは、大きな評価を与えられるべきだと思います 新日本フィルの7月公演は、他のオケを含めて、今後のコンサート開催に向けての試金石になるでしょうし、スタンダードになると思います がんばれ新日本フィル

 

     

     

 

         

 

今日、5月18日はグスタフ・マーラー(1860-1911)の命日です マーラーは後期ロマン派の交響曲作曲家としてブルックナーと並び称されています ウィーン楽友協会音楽院で学び、ウィーン大学では哲学を修めました 各地の指揮者を務めた後、1897年からウィーン宮廷歌劇場の指揮者となり、同劇場の全盛時代を築き上げました 1907年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場に招かれ、1909年にはニューヨーク・フィルハーモニーの指揮も行い、高い名声を博しました 彼は1911年2月、ニューヨークで最後の指揮を行った後、心臓病の発作が激しくなり帰欧、パリで静養後ウィーンに戻りましたが、5月のきょう(109年前)死去しました

マーラーの作品は長大な交響曲と、それと不可分の関係にある管弦楽伴奏付き歌曲が中心となっています 私はマーラーのCDをたぶん260枚くらい持っていますが、その中でベスト1を挙げろと言われたら、ジェシー・ノーマン(ソプラノ)、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルによる「交響曲第3番」(1982年録音・グラモフォン・2枚組)を挙げます とくに第4楽章のジェシー・ノーマンの透明な歌声 ~ 少年合唱によるビムバムビムバム ~ 第6楽章のゆったりしたテンポによる天国的な音楽が素晴らしい 何度繰り返し聴いたか分からないほど聴いています 「マーラーの3番、誰のがいい?」と、人に聞かれればこの演奏を推薦しています

 

     

     

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イツァーク・パールマンのドキュメンタリーを観る ~ NHK-Eテレ「ドキュランド選」より / お酒の敵量 = お酒の量 ✕ 度数 ✕ アルコールの比重(0.8) ~ 日経の記事から

2020年05月17日 07時15分32秒 | 日記

17日(日)。昨日の朝日新聞 別刷り「be」の「知っ得  なっ得」コーナーに「酒にのまれない 節度ある適度な量はどれくらい?」という記事が載っていました 記事を超訳すると、

「国が定めた健康づくりの指針『健康日本21』では、生活習慣病のリスクを高める飲酒を、1日平均アルコール量で男性40グラム、女性20グラム以上としている これくらい飲んでいる人が日本には1千万人いると推計される 60グラムを超えると多量飲酒となり、体に悪いだけでなく、仕事の能率が落ちるなど社会的な問題も無視できず、ハイリスクとなる 日本酒で3合、ビールで1.5リットル、25度の焼酎なら300ミリリットルにあたる 酒に含まれるアルコール量の計算式は下の通り 

酒の量(ミリリットル)✕  度数(%)✕  アルコールの比重(0.8)=  アルコール量。

例えばアルコール度数9%のチューハイ1缶(350ミリリットル)なら、

350  ✕  0.09  ✕  0.8  =  25.2  となり、アルコール量は25.2グラムである。

私の場合、ビールのロング缶(500ミリリットル)1本飲むと、ほとんど例外なく 本を読みながらいつの間にか眠ってしまいます    随分弱くなったものだと思います 巣ごもりが続く中、酒量が増えていませんか?  計算してアルコール量が60グラムを超えていたら要注意です 一度計算してみてはいかがでしょうか

ということで、わが家に来てから今日で2055日目を迎え、消費者庁は15日、「身に着けるだけで空間のウイルスを除去する」などとうたった携帯型の空間除菌用品を販売する5社に対し、そうした広告表示は景品表示法違反(優良誤認)の恐れがあるとして、やめるよう行政指導したと発表した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

          こんな子供だましみたいな 非科学的な広告に引っかかる人がいるとは 思えない

 

         

 

15日(金)午後10時からNHK-Eテレで「ドキュランド選 : 天才ヴァイオリニスト  イツァーク・パールマン  心に響く、美しい音色 夢を追い続けた人生」という番組を放映していました

イツァーク・パールマンは1945年8月31日、イスラエル・テルアビブ生まれ。3歳の時、ラジオでヴァイオリンの演奏を聴いて感動し、最初はおもちゃのヴァイオリンを遊び半分で弾き、間もなく正式なレッスンを受ける しかし、4歳3か月のとき ポリオ(小児麻痺)に罹り、下半身が不自由となる   しかし、ヴァイオリンは諦めずレッスンを続けた。奨学金を受けてテル・アヴィヴ音楽院でリヴカ・ゴルトガルトに師事し、10歳で最初のリサイタルを開く 1958年、13歳の時、アメリカの人気番組「エド・サリヴァン・ショー」のタレント・コンクールで栄冠を勝ち取り、1959年2月に出演し、リムスキー・コルサコフ「熊蜂の飛行」などを弾いて絶賛を浴びる その後、アイザック・スターンの推薦によりジュリアード音楽院に入学、名教師イヴァン・ガラミアンとそのアシスタントのドロシー・ディレイのもとで学ぶ。1964年8月にレーヴェントリット国際コンクールで、史上最年少の18歳で優勝した その後、アメリカのメジャー・オーケストラと共演、主要都市でリサイタルを開いた。初来日は1974年で、その後度々来日している。1998年からはジュリアード音楽院の教授として教育活動にも従事している 1966年から始めたレコーディングでは、グラミー賞を15回、エミー賞を4回受賞している

番組の冒頭、パールマンのヴァイオリン、ミッシャ・マイスキーのチェロ、そして二人より若いピアニストによって、メンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲」(?)が演奏されるシーンが映し出されましたが、そのピアニストが誰だか分からないのです    後でエフゲニー・キーシンという字幕が出て、ああそうか と気が付きました 1971年生まれということは現在はもう49歳です    私は彼が神童と言われていた頃しか知らないので、顔を見ても全く分わかりませんでした    どうでもいいことですが、モスクワ生まれのキーシンはロシア、イギリス、イスラエルの3つの国籍を持っているらしいです

番組を観て一番興味深かったのは、ジュリアード音楽院でドロシー・ディレイに師事したとき、彼はいつも不機嫌で先生を睨みつけながらヴァイオリンを弾いていたという話です 先生はレッスンで「そのパッセージはどう弾けば良いと思う?」といちいち訊いてきたが、「こう弾きなさいと言われればその通りに弾くのに、面倒くさい人だなと思った でも、いま学生たちを教える立場になって、同じような教え方をしていることに気づく」と語っていました

ドロシー・ディレイ(1917 -2002 : アメリカ出身)と言えば、多くの逸材を育ててきたことで有名なヴァイオリン教師です 彼女の門下生は、世界的規模でみると パールマンをはじめ、ナイジェル・ケネディ、シュロモ・ミンツ、ナージャ・サレルノ・ソネンバーグ、アン・アキコ・マイヤース、ギル・シャハム、サラ・チャンなどがいます 日本人では 五嶋みどり、竹澤恭子、諏訪内晶子、佐藤俊介、川久保賜紀、神尾真由子といった錚々たる顔ぶれが揃っています

番組の後半で、マルタ・アルゲリッチ(P)とバッハのソナタを演奏するシーンが映し出されます 息がぴったりと合った見事な演奏ですが、下の写真は(多分)その時収録した演奏のCD(2016年録音)です バッハ「ヴァイオリン・ソナタ 第4番 BWV 1017」のほか、シューマン「ヴァイオリン・ソナタ 第1番」(1998年録音)、同「幻想小曲集」、ブラームス「スケルツォ」が収録されています

 

     

 

パールマンの演奏では、チェロ=ヨーヨー・マ、ピアノ=エマヌエル・アックスを迎えたメンデルスゾーン「ピアノ三重奏曲第1番・第2番」の生き生きとした演奏(2009年録音)も素晴らしいです

 

     

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「あらら?クラシック」~心に寄り添う音楽 / 今日はモーツアルト「弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516」完成の日~1787年5月16日:小林秀雄「モオツァルト」 で触れる

2020年05月16日 07時19分46秒 | 日記

16日(土)。昨夜、NHK-Eテレの「あらら?クラシック」、じゃなくて「らららクラシック」を観ました 「心に寄り添う音楽」と題して、ピアノ=ランラン、仲道郁代、フルート=パユ、ギター=朴キュヒ、ヴァイオリン=庄司紗耶香、ハープ=メストレ、チェンバロ=鈴木優人、チェロ=ケラス、ソプラノ=森麻季といった世界を代表する9人のアーティストが登場し、それぞれ「巣ごもり」を余儀なくされた人々のためにメッセージを寄せ、5分程度の演奏を繰り広げました 私が注目したのは選曲です。9人のうちランラン、庄司、鈴木、ケラスの4人がバッハの音楽を取り上げていたのです 人間の力ではどうすることもできない新型コロナウイルスという不条理を前にして、「心に寄り添う音楽」として多くの演奏家から選ばれるのがバッハであることの意味は大きいと思います こういう時こそバッハなのでしょう

バッハついでに、昨日「バッハ・コレギウム・ジャパン」から5月24日開催予定の定期演奏会の延期と、それに伴うチケット代の取り扱いについて連絡がありました それによると、同公演は12月16日(水)19時から東京オペラシティコンサートホールに延期となりました。払い戻しを希望する場合は同封の申込書に必要事項を記入しチケットと供に送付することになっています 私は12月16日に予定が入っていないので振替公演を聴くことにしました

6月の「サントリーホール  チェンバーミュージック・ガーデン」の公演中止に伴う払い戻しが昨日から始まりました 私は11公演分の払い戻しになりますが、チケットの購入先で払い戻す必要があります。葵トリオほか全5公演についてはWEBで取りましたが、発券がセブンイレブンだったのでセブンイレブンで払い戻しをしました 残りの6公演(アトリウム弦楽四重奏団)については6枚セット券をWEBで取り サントリーホール窓口で発券しました この場合は①現在閉鎖中のホール窓口の営業再開を待つ、②チケットぴあ(株)のメールセンター払戻係に所要事項を書いたメモとチケットを同封して送付する、のいずれかを選択することになります ②の場合は実際の払い戻しがかなり先になりそうなので、営業自粛要請は6月1日に解除されるだろうという見込みのもとに、①を採ろうと思います

それにしても、毎日のようにコンサートが中止になった、とか、払い戻しをした、とか、いつまで書いていれば良いのだろうか、と自分でもイヤになってきます   まだ続きますが

ということで、わが家に来てから今日で2054日目を迎え、トランプ米大統領は14日放映のFOXビジネステレビのインタビューで、新型コロナウイルスへの中国の対応について「とても失望している。私たちは多くの措置を取ることができる。中国との関係を遮断することもできる」と重ねて不満を述べた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

         米国民は貴方の初期対応に失望している  貴方との関係を遮断することもできる

 

         

 

昨日の夕食は「ニラ玉」と「サバみそ」でした ニラ玉はニラをたっぷり入れましたが、卵と一緒に食べるととても美味しいです

 

     

 

         

 

今日はモーツアルトの「弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 K.516」が完成した日です    この曲はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が1787年春ごろに作曲し、同年5月16日に完成させた作品です ほぼ同時期に作曲された「弦楽五重奏曲 第3番ハ長調K.515」とは姉妹作品で、明るい曲想の第3番、憂いに満ちた第4番と、対照的な性格を持っています 第4番K.516 は、完成直後の5月28日に死去することになる父レオポルトの病気の悪化が影響しているのではないか、という指摘があります

第1楽章「アレグロ」、第2楽章「メヌエット:アレグレット」、第3楽章「アダージョ・マ・ノン・トロッポ」、第4楽章「アダージョ ~ アレグロ」の4楽章から成り、楽器編成はヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ1です

この曲の第1楽章は小林秀雄の珠玉のエッセイ「モオツァルト」の中で引用されていることで、あまりにも有名です それは次のような文章で表されています

「スタンダアルは、モオツァルトの音楽の根底は tristesse(かなしさ)というものだ、と言った。定義としてはうまくないが、無論定義ではない。正直な耳にはよくわかる感じである。浪漫派音楽がtristesse を濫用して以来、スタンダアルの言葉は忘れられた。tristesse を味わう為に涙を流す必要がある人々には、モオツァルトの tristesse は縁がない様である。それは、凡そ次の様な音を立てる。アレグロで。(ト短調クィンテット、K.516)

※ここに K.516の第1楽章「アレグロ」冒頭の楽譜が掲載されている

ゲオンがこれを tristesse allante と呼んでいるのを、読んだ時、僕は自分の感じを一と言で言われた様に思い驚いた。確かに、モオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。涙の裡に玩弄するには美しすぎる。空の青さや海の匂いの様に、「万葉」の歌人が、その使用法をよく知っていた「かなし」という言葉の様にかなしい。こんなアレグロを書いた音楽家は、モオツァルトの後にも先にもない。まるで歌声の様に、低音部のない彼の短い生涯を駆け抜ける。彼はあせってもいないし急いでもいない。彼の足どりは正確で健康である。彼は手ぶらで、裸で、余計な重荷を引き摺っていないだけだ。彼は悲しんでいない。ただ孤独なだけだ。孤独は、至極当たり前な、ありのままの命であり、でっち上げた孤独に伴う嘲笑や皮肉の影さえない」

私を含めて、どれほど多くのモーツアルティアンがこの文章の影響を受けたことでしょうか

 

     

 

私は今、アマデウス四重奏団とセシル・アロノヴィツ(第2Va)によるCD(1950年録音:ウエストミンスター盤)でこの曲を聴きながらブログを書いていますが、アマデウス・クァルテットのモーツアルトは最高です

 

     

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「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2020」全公演 ⇒ 中止 / 万城目学著「パーマネント神喜劇」を読む ~ 恋愛成就専門の神さまのお勤め

2020年05月15日 07時18分11秒 | 日記

15日(金)。昨日 散歩ついでに銀行預金通帳のつけ込みに行ったら、コンサートドアーズから「パレルモ・マッシモ劇場」の払い戻し金が入金していました   ここは対応が早いです  慣れているのでしょうか    また、ゆうちょ銀行から「振替払出証書」が届きました この返金方式を採るのはN響と読響です。通信欄に「読響名曲シリーズ」と書かれていたので、金額をチケットで照合すると3月5日の公演分であることが分かりました さっそく、郵便局に行って払い戻しを受けてきました

サントリーホールのホームページによると、6月6日(土)から21日(日)までサントリーホール「ブルーローズ」で開演予定の「サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン2020」のすべての公演(9日のチャレンジ・チルドレンのための室内楽演奏会は延期)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました 払い戻しは5月15日~8月31日にチケットを購入したプレイガイドで対応するとのことです 今年はベートーヴェン・イヤー(生誕250年記念)ということで、葵トリオによる「ピアノ三重奏曲全曲演奏会」(全3回)とアトリウム弦楽四重奏団による「弦楽四重奏曲全曲演奏会」(全6回)を楽しみにしていたのですが、これらを含む11公演が中止となってしまいました これにより私に関わるコンサートのうち74公演が中止(うち7公演が延期)となりました 6月の公演は残すところ3公演となりましたが、中止は時間の問題だと思います

ということで、わが家に来てから今日で2053日目を迎え、トランプ米大統領は13日、新型コロナウイルス対策本部に加わる国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が性急な経済再開による「第2は」のリスクを警告したことを巡り「受け入れられない答えだ」と不快感を示したというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     経済を再開して感染者が急増したら また中国のせいにして責任回避するんだろう

 

         

 

昨日の夕食は、久しぶりにすき焼きにしました すき焼き用の牛肉が売り切れていたので牛バラ肉で代用しました。また、わが家では娘が長ネギと春菊が嫌いなので、代わりにキャベツを入れていますが、とても美味しいです

 

     

 

         

 

万城目学著「パーマネント神喜劇」(新潮文庫)を読み終わりました 万城目学(まきめ まなぶ)は1976年大阪府生まれ。京都大学法学部卒。2006年「鴨川ホルモー」でボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」などの著書がある

 

     

 

この小説は、小太りの身体に派手な柄シャツ吊りズボンをまとい 下膨れの顔に笑みを浮かべた中年男と、髪をぴっちり横分けし 黒縁メガネにスーツ姿の 一見サラリーマン風の男に扮した「神」が主人公です 千年前から小さな神社を守る二人の「神」は恋愛成就が専門分野で、日々お勤めに励みます

「はじめの一歩」は、何事にも慎重で、なかなか一歩が踏み出せず、付き合っている彼女・みさきに結婚の申し出が出来ない青年・篠崎肇の背中を、二人の神が後押しするという物語です

「当たり屋」は、わざと車にぶつかって損害賠償を請求する当たり屋の青年・宇喜多英次に、競馬で万馬券を当てさせるが、最後に、生きていく上で本当に大切なものは何かと気付かせるという物語です

「トシ&シュン」は二人のカップルの名前が同じ「シュン」なので片方が「トシ」と呼び変えるが、それぞれが夢を諦めかけたところで、夢が実現したという夢を見させるという物語です

「パーマネント神喜劇」は、突然発生した大地震で祖母の家に疎開していた小学3年生の榊美琴が小さな神社にお参りに行った時、どんぐりを転がしてみたら地震で倒壊した建物の下から閉じ込められていた神様が出て来たという物語です これからも永遠に(パーマネント)神のお勤めは続くというわけです

この物語で面白いのは、主人公の神が実に人間的で、感情を持って物事に対峙しているところです

時間よ止まるべし。

時間よ止まるべし。

はい、言霊できた。

さあ、神のお勤めの時間だ。

そう言って、二人はターゲットに接近して物語を紡いでいきます 万城目氏独特のユーモラスな語り口が魅力です

 

         

 

ここ数日、読書のBGMで流しているのはクリュイタンスの4枚組CD(1950~1954年録音)です アンドレ・クリュイタンス(1905-1967)はベルギー出身の指揮者で、主にフランスで活躍しました このアルバムに収録されているのはフランク「交響曲ニ短調」、フォーレ「レクイエム」、ビゼー「交響曲ハ長調」、ラヴェル「ダフニスとクロエ 第1、第2組曲」など フランスものが中心ですが、モーツアルト「ピアノ協奏曲第24番K.491」(P:クララ・ハスキル)、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第2番」(P:ソロモン)も収録されています   若きビゼーの傑作「交響曲ハ長調」の溌剌とした演奏、慈愛に満ちたフォーレ「レクイエム」の演奏も良いけれど、クララ・ハスキルをソリストに迎えたモーツアルトの「ピアノ協奏曲第24番」も素晴らしい そういえば、1950年録音の フォーレ「レクエイム」のCDジャケットを見て おやっ?と思いました。Martha  Angelici /Sopran と書かれていたからです えっ、ピアニストのマルタ・アルゲリッチがソプラノを歌ってるって???  ところが、綴りをよく見ると、ArgerichではなくAngelici (アンゲリッチ)なのです。とんだ勘違いでした

クリュイタンスはベートーヴェンも得意としており、ベルリン・フィルが初めて収録したベートーヴェン「交響曲全集」は 当時常任指揮者だったカラヤンではなくクリュイタンスが指揮をとりました   私はベートーヴェン「交響曲第7番」のCDを20数種類持っていますが、クリュイタンス指揮ベルリン・フィルの演奏が一番好きです とくに第4楽章終盤の低弦のうねりが耳から離れません

 

     

     

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東響5/30定期公演 ⇒ 来年1月に延期 / ミラノ・スカラ座、9月からの新シーズンの実施を決定 ~ 幕開けにヴェルディ「レクエイム」を演奏 / N響 2020-2021シーズン 会員継続へ

2020年05月14日 07時20分37秒 | 日記

14日(木)。コ ロ ナ の 影 響 で 不 要 不 急 の 外 出 を 自 粛 し て い る せ い か、 最 近 身 体 が 重 い な と 感 じ ま す   

すいません。文字にソーシャル ディスタンシングをとってました 読みにくいですね。通常のスタイルに戻します

1年ぶりくらいに体重計に乗ってみたら、な、な、なんと2キロも増えていました この20年ほどはほとんど不変だったのに、2キロは増え過ぎです 原因はハッキリしています。外出自粛要請が出る前までは1日8000歩以上歩くというノルマはほぼ達成できていたのに、自粛してから それが出来なくなり、せいぜい半分の4000歩がいいところといった水準まで落ち込んでしまったためです ちなみに昨日は5170歩でした。明らかに運動不足です 娘はこの長期休業期間中、定期券の払い戻しのために一度外出しただけという、武田信玄の風林火山「動かざること山の如し」ですが、体重はまったく変わらないと自慢しています 何とかしなければと思い、以前切り抜いておいた新聞の「自宅でできる おすすめ筋トレ」を始めることにしました   ①スクワット、②もも上げ、③ひざ伸ばしの組み合わせで、それぞれ10回1セットですが、動きは簡単なのに実際にやってみると相当キツイ運動だと実感します それだけ身体を使っていなかった証拠です 毎日、朝食の30分後あたりからやることにしました これと並行して、整骨院に通う日(週2~3回)は8000歩を目指して歩こうと思います

もう 寒さを感じる日がないようなので、衣替えをしました 長袖シャツにアイロンをかけ(これは毎週土曜日にやっている)、クリーニング屋から引き取った時のようにキチっと畳んで、タンスにしまい、代わりに半袖シャツを出しました

さて、東京交響楽団のホームページによると、5月30日18時からサントリーホールで開催予定の「第680回定期演奏会」は、来年1月24日(日)19時からミューザ川崎に延期となりました 私は払い戻しはせず、振替公演を日程に入れることにします これにより、私に関わるコンサートの中止は全63公演(うち延期7公演)に達しました

ということで、わが家に来てから今日で2052日目を迎え、トランプ米大統領は11日、新型コロナの検査についての会見で「我々の検査システムは世界中のどの国と比べても最も進んでいる。我々はこの状況に直面し、勝った」と述べたのに対し、アジア系の記者が「検査態勢が他の国より優れていると繰り返すが、それに何の意味があるのか?  米国人が毎日、亡くなっているのに、なぜあなたにとっては世界の競争なのか」と質問したところ、トランプ氏は「世界中で人は死んでいる。私だけでなく、中国に聞け」と語気を強め、間もなく会見を打ち切った  というニュースを見て掛け言葉を語るモコタロです

 

     

         トランプとかけて新型コロナと解く そのココロは?  どちらも聞く耳を持たない 

 

         

 

昨日、夕食に「サバの塩焼き」「マグロの山掛け」「生野菜サラダ」を作りました 時々魚料理を食べなければと思います

 

     

 

         

 

昨日の朝日新聞朝刊 社会面に、「芸術祭  欧州の日常へ一歩 ~ 伊など 開催は『再生のシンボル』」という見出しの記事が載っていました   超訳すると、

「新型コロナウイルス対策による行動規制の緩和が欧州各国で段階的に始まるなか、国際的に著名なクラシック音楽祭などの芸術イベントの開催を模索する動きが出ている 開催を『再生のシンボル』と位置づけ、芸術家の活動再開や関連する産業の再開を後押しする狙いもある ミラノの「スカラ座」は9月からの来年度のシーズンを行うことを決めた。幕開けには、新型コロナによる死者を追悼するため、ミラノのドゥーオーモ(大聖堂)でヴェルディの「レクイエム」を演奏する オペラ公演については、来場できない国外客向けにオンラインでチケットを販売し、ライブ中継することも検討しているという また、ベネチアで開かれる国際芸術展「ベネチアビエンナーレ」も開始時期を5月から8月にずらして開く予定だ 一方、オーストリアで開かれる「ザルツブルク音楽祭」も、7月18日からの開催を模索している。同音楽祭は今年100周年を迎える 同国政府は大規模イベントの開催を8月末まで原則禁止している。芸術監督のマルクス・ヒンターホイザー氏は4月下旬、地元メディアに『最終的には政治家の判断に委ねられている』と語った。席の間隔を開けるなどして縮小した開催計画を作っているとみられ、主催者側は5月末までに結論を出す見通しだ

久しぶりにクラシック界の明るいニュースに接した、と思いがちですが、楽観は禁物だと思います 「『スカラ座』は9月からの来年度のシーズンを行うことを決めた」とありますが、日本でもN響や新日本フィルは9月からの2020‐2021シーズンの実施を決め、N響ではすでに会員募集をかけています。問題は予定通りコンサートが開かれるかどうかです 感染者数21万9814人、死者数3万739人(5月12日現在)のイタリアは本当に大丈夫なのでしょうか そして、行動規制が一部解除に向けて動き出した日本は 9月以降どのような状態になっているのでしょうか

 

         

 

昨日はN響の2020-2021シーズンへ会員継続するかどうか(キャンセルか席替え)の締め切り日でした 最後まで迷った結果、年間会員を継続することに決めました 新シーズンはAプロがNHKホールの改修工事に伴い全6回、Bプロはサントリーホールで9回、Cプロは初めて池袋の東京芸術劇場での定期公演で全9回となっています 3つのプログラム構成を比較検討したところ、Cプロがマイケル・ティルソン・トーマス指揮でマーラー「交響曲第6番」、ファビオ・ルイージ指揮でシューマン「交響曲第1番」他、マルク・アルブレヒト指揮でコルンゴルト「交響曲嬰へ調」、パーヴォ・ヤルヴィ指揮でショスタコーヴィチ「交響曲第4番」を取り上げるので、Cプロを選ぼうと思います 検討にあたりAプロの9月度公演(ヤルヴィ指揮:マーラー「交響曲第3番」)は魅力だと思いましたが、予定通り開演するかどうか五分五分なのでAプロは止めました。現在私はAプロ(A席)会員ですが、取りあえず今回は「キャンセル」か「席替え」かを選ぶだけなのでNet上で「席替え」を選びN響に通知しました。今後は6月7日から15日までの間にCプロのランク(S~D)と座席番号を選ぶことになりますが、ステージに近いバルコニー席のC席を狙いたいと思います ただ この席は左右とも24席、合計48席しかないので すぐに取られてしまう可能性があります その時は3階のD席前方になるでしょうか

 

     

 

toraブログのトータル訪問者数が本日150万 I P を超えました(1,500,561 I P。トータル閲覧数は5,533,687 P V )。これもひとえに普段からご覧いただいている読者の皆様のお陰と感謝申し上げます これからも根性で毎日書き続けて参りますので、モコタロともどもよろしくお願いいたします

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堂場瞬一著「孤狼」(新装版)を読む ~ 真面目人間・鳴沢刑事と大食漢の今刑事の絶妙のコンビが事件に迫る / CDプレーヤーを買い替える ~ ティアックからデノンへ

2020年05月13日 07時20分10秒 | 日記

13日(水)。昨日の日経朝刊に9月15日からの「ミラノ・スカラ座日本公演」が延期になったという記事が載っていました 「トスカ」と「椿姫」が東京文化会館、NHKホール等で上演される予定でしたが、新型コロナウイルス感染状況を踏まえ延期になったとしています 私はS席=69,000円~F席=20,000円という料金設定について行けないのでチケットは買っていません 私がこの料金設定で行くとしたらニューヨークの「メトロポリタン歌劇場」来日公演だけです 過去に2001年と2011年に来日した時はそれぞれ3公演聴いています

「9月15日の公演が中止となった」ということの意味は非常に大きいものがあります 私は本日中にN響の定期会員を2020-2021シーズンも継続するかどうかをN響側に通知しなければなりませんが、まだ迷っています 例えば、次シーズンのAプロの第1回目はヤルヴィ指揮でマーラー「交響曲第3番」が演奏されますが、日程は9月12日、13日となっています この日ヤルヴィとメゾ・ソプラノのアンナ・ラーションは来日できるのでしょうか? また、Cプロの第1回目はヤルヴィ指揮でバルトーク「管弦楽のための協奏曲」、同「ピアノ協奏曲第2番」他が演奏されますが、日程は9月18日、19日となっています この日、ヤルヴィとピアニストのオリ・ムストネンは来日できるのでしょうか?  9月中旬からのミラノ・スカラ座の公演中止を踏まえて考えると、決して楽観視できないと思います いずれにしても、今日中に方針を決めてN響に通知するつもりです

昨日、新国立劇場から6月21日開演予定で中止となった新国立オペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のチケット代払い戻し請求書類が届いたので、必要事項を記入のうえチケットを同封して返送しておきました 新国立劇場からは、まだ3月の「コジ・ファン・トゥッテ」の払い戻し分しか入金していません こう次から次へと中止となっては返金作業も大変だと思います

ということで、わが家に来てから2051日目を迎え、米ホワイトハウスは11日、新型コロナウイルス対策に関する職員向けの内部指針で、大統領執務室があるエリアでのマスク着用を義務付けたが、トランプ大統領は同日の記者会見で「私は周辺の人々と十分な距離をとっている」としてマスクの着用をしない考えを重ねて示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     周囲の人はトランプが裸の王様だってことが言えないんだよね  イエスマンだから

 

         

 

昨日、夕食に「鶏のから揚げ」と「卵スープ」を作りました 栗原はるみ先生のレシピによる「うまみ醤油」を前回使い切ったので、新たにニンニク、ショウガ、削り節と醤油で作りました これを冷蔵庫で冷やしておいたものに鶏肉を漬け込みました 鶏肉に片栗粉をまぶして揚げるのはすっかり慣れたので 美味しく出来ました

 

     

     

 

         

 

新しいCDプレーヤーを買いました 寝室で使用するDENONの「DCD-50」という小型プレーヤーです。今まで7年間使ってきたティアックの「PD-H01」が壊れたためです 今年に入ってからディスクをセットして再生スイッチを押しても勝手にディスクを吐き出してきたり、数秒再生した後に止まってしまったりと 誤作動を繰り返してきましたが、昨日はついに クナッパーツブッシュの指揮するウィンナ・ワルツのCDを呑み込んだまま、イジェクト・ボタンを押してもディスクが出てこないし、一旦電源を落としてスイッチを入れ直してからイジェクト・ボタンを押しても吐き出さなくなってしまいました これはもう寿命だな、と判断し買い替えることにしたのです 古いのも新しいのも値段は3万円程度の安い機器です ベッドで寝ながら本を読む時のBGM用のCDをかけるためのCDプレーヤーなので音さえ出れば良いのです ちなみに、リビング用には、スピーカー=タンノイ・アーデン マークⅡ、アンプ=ローテル RX 1050、CDプレーヤー=マランツ CD 5005、ターンテーブル=マイクロ BL 91を使っています 寝室用は下の写真の通り、スピーカー=ハーベス P3、コントロールアンプ=クアド 34、パワーアンプ=クアド 306、チューナー=クアド FM4、CDプレーヤー=デノン DCD 50 です なお、古い機器が呑み込んだクナッパーツブッシュのCDは、最初のうちはドライバーで丁寧に分解していましたが、最後には力づくでこじ開け 機器を破壊して無事に救出しました

 

     

 

         

 

堂場瞬一著「孤狼」(新装版・中公文庫)を読み終わりました 堂場瞬一は1963年茨城県生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒。2000年「8年」で第13回小説すばる賞を受賞。著書に「刑事・鳴沢了」シリーズ等がある。本書は同シリーズ第4作に当たります

 

     

 

刑事・堀本正彦が変死を遂げ、その死の謎を握ると思われる別の刑事・戸田均が行方不明になる 主人公の青山署刑事・鳴沢了は警視庁捜査一課理事官・沢登から、行方不明の戸田を捜すよう特命を帯び 捜査に当たる    所轄の枠を越えて鳴沢の相棒を命じられたのは、練馬北署の今敬一郎だが、彼は大食漢で 将来は僧侶を目指している変わり者の刑事だった    死んだ堀本の手には「鳴沢了」と書かれたメモが握られていた。これはどういう意味か? 戸田の行方を捜索する二人の前に謎の組織「十日会」が立ちはだかる 二人は尾行され、捜査を妨害され、脅迫に晒される すると今度は「十日会」に対抗するかのように「紫旗会」という組織が接近してくる 二人はやがて、事件の背後に警察官の不祥事と警察内部の勢力抗争が絡んでいることに気が付く 二人は「十日会」の刑事と対峙しながら事件の総元締めに迫っていく

本の表紙をよく見ないで買ってしまい、あとで見たら刑事・鳴沢了シリーズの「第4弾」であることに気が付きました 最初から気が付いていたら第1弾「雪虫」、第2弾「破弾」、第3弾「熱欲」、第4弾「孤狼」の順に買い求めたと思います ただ、それぞれが「続きもの」ではなく、独立したストーリーなので大きな支障はありません

刑事としては堅物で、融通の利かない真面目人間の鳴沢了と、人の3倍くらいは平気で平らげる大食漢だが鋭い直感の持ち主で僧侶希望の今敬一郎との一見アンバランス・コンビが絶妙です この二人に鳴沢の元同僚で現在探偵事務所に勤めている超美人の小野寺冴が絡んで、時に緊張感の張りつめたシーンが展開します。彼女、相当腕力が強いようです

堂場瞬一氏の作品を読むのはこれが初めてですが、思ったよりユーモア精神があり、なかなか読ませるストーリーテラーだと思いました

ところで、この小説とは全く関係ありませんが、5月9日付の日経朝刊・文化面に堂場瞬一氏が「『急遽』というやりがい」というテーマでエッセイを書いています 超々訳すると、

「新型コロナウイルスの影響で『在宅勤務』が増えているが、作家はもともと家の中で座って仕事をしているので影響はない 今年は2回のヨーロッパ取材旅行を計画していたが中止になった その経験をもとに3冊作品を書く予定だったがダメになってしまった 今から新たなネタに切り替えようか、と思う 新聞記者時代、締め切りぎりぎりに事件が発生し『あと20分で80行』という場面が何度もあった 基本 座りっぱなしの仕事で、エキサイティングな状況を生み出すには、『急遽』というキーワードが必要なのかもしれない    今回はまさに『急遽』だからこそ、やりがいがある

この中で「新聞記者時代」と書いているのは、読売新聞東京本社の社会部の記者であった時代を指しています    新聞記者出身者はさすがに文章が巧いですね

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君とコロナ ~ 朝日の記事から / 今日はガブリエル・フォーレ生誕の日=1845年5月12日 / クリスティアン・メルラン「オーケストラ」、加藤浩子「オペラで楽しむヨーロッパ史」を買う

2020年05月12日 07時24分17秒 | 日記

12日(火)。昨日の朝日新聞朝刊 社会面に「『コ+ロ+ナ』『君』を思う ~ 短歌投稿、共感呼ぶ」という見出しの記事が載っていました    タナカサダユキさんが作り フェイスブックに投稿した短歌「 しばらくは 離れて暮らす 『コ』と『ロ』と『ナ』  つぎ逢ふ時は『君』といふ字に 」がネット上で話題になっている、という内容です この短歌は、「君」という文字は「コ」「ロ」「ナ」から構成されていることを”発見”したタナカさんが、その発見を取り入れて短歌を作ったというものです その発見も素晴らしいですが、歌の中で『コ』と『ロ』と『ナ』がソーシャルディスタンシングをとっているところが秀逸です タナカさんはイラストレーターとのこと。パソコンやスマホで文字を打つのでなく手書きで書いているからこそ気が付いたのではないか、と気が付きました タナカさんの短歌は、身近な事柄でも注意深く見つめると意外な発見があることを教えてくれます

ということで、わが家に来てから今日で2050日目を迎え、米国のオバマ前大統領が8日、自らの政権下で働いていた人々との電話会議で、新型コロナウイルスを巡るトランプ政権の対応について、「政府が『自分にとって利益は何か』『他の人がどうなってもよい』という考え方に動かされていれば、その対応は間違いなくカオス(混沌)とした大惨事になる。特定の個人や政党と戦うのではなく、自己中心的で分断を起こし、他人を敵とみなす長期的な傾向と戦うのだ」と厳しく批判した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     世界の中心でアメリカ国民が叫ぶ  トランプ  ゴーアウト!  オバマ  カムバック!

 

         

 

昨日、夕食に「カレーライス」と「生野菜サラダ」を作りました 今回はビーフカレーですが、わが家はブロック肉ではなく細切れ肉を使っています

 

     

 

         

 

まだ読んでいない本が数冊手元にあるのですが、コロナの営業自粛により臨時休業していたジュンク堂書店池袋本店が11日に開店することが分かったので、昨日さっそくバスで池袋に向かいました 10時の開店まで少し時間があったので、書店近くの郵便局にチケット代払い戻しの封書を出しに行きました 床には1メートルおきに足のマークが描かれ、「ソーシャル・ディスタンシング」を求めていました ジュンク堂は久しぶりの開店ということもあってか、すごく混んでいて、1番から22番まであるレジには長蛇の列が「ソーシャル・ディスタンシング」をとりながら並んで順番を待っていました 巣ごもりが続く毎日、だれもが本に飢えていたのだと思います

音楽関係の本を2冊購入しました 1冊はクリスチャン・メルラン著「オーケストラ」(みすず書房)です

実は先週の木曜日、元の勤務先NPCのT専務からメールが入り、「いま 途中までこの本を読んでいるが、これまで読んだ音楽関係の書籍のなかでは最高峰と絶賛したい気持ちである」と書かれていたのです 私もこの本が2月に刊行された時に、新聞の書評を読んで大いに興味を持ったのですが、税込6,600円という超高価格に恐れおののいて手が出せなかったのです しかし、今回 N響の定期会員を継続するかどうか悩んでいる時、N響のパンフレットにチケット代=1回券 S席:8,900円、A席:7,400円と書かれているのを見て、6,600円安いじゃん 後に残るし、と思ったのです

本文だけで536ページ 訳者あとがき、付録(各国のオーケストラの紹介ほか)、索引等を含めて586ページ さて、何日で読み切るか

 

     

 

もう1冊は加藤浩子著「オペラで楽しむヨーロッパ史」(平凡社新書)です 著者はオペラに関する著作が多いことで知られていますが、新国立オペラのプログラムに寄せる解説やエッセイなどでもお馴染みです こちらは1日で読み終わるかも

 

     

 

         

 

今日はフランスの作曲家ガブリエル・フォーレの誕生日(1845年5月12日)です    9歳の時に入学したパリの古典宗教音楽学校で、1861年に教師として赴任したカミーユ・サン=サーンスにピアノと作曲を師事しました その後、教会オルガニストやピアニストとして活躍しました。1871年にはサン=サーンス、フランクらとともにフランス国民音楽協会の設立に参加しています また、1896年にはマスネの後任としてフランス国立音楽・演劇学校の作曲家教授となりましたが、彼の門弟にはモーリス・ラヴェル、ジャン・ロジェ=デュカス、ジョルジュ・エネスクらがいます 1905年にはパリ音楽院院長となり、同音楽院の改革を行うなど優れた音楽教育者としても知られています

フォーレは管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲、宗教曲、歌劇など広いジャンルにわたり作品を残しています その中でも「レクイエム」は、モーツアルト、ヴェルディの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる彼の代表作です フォーレが1924年11月4日に肺炎のため79歳で死去した際には、長年オルガニストを務めたマドレーヌ教会で、この「レクイエム」が演奏される中、国葬が行われました

というわけで、フォーレの「レクイエム」のCDを聴きながらこのブログを書いています  ソプラノ=バーバラ・ヘンドリクス、バリトン=ホセ・ファン・ダム、ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトル管弦楽団のよる演奏(1985年録音:EMIレコード)です しみじみと良い演奏です

 

     

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