レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

やれやれ AIとどのように付き合いますか?

2024-03-16 21:23:31 | 日記
こんにちは/こんばんは。

ちょっと遅れてるな、と思っているうちに更新が一回分飛んでしまいました。今回は正直、忙しかったためです。たまにですがこういう時期があります。

今年は3月31日が復活祭(paskarパスカー)というキリスト教の大きな祭日になり、これは復活祭としてはかなり早い日付です。それにつれてということはないでしょうが、二月の下旬から早くもかなり暖かくなってきていました。

三月の初めから、私はすでにシャツ類は長袖を引っ込め、半袖を使っています。ダウンも半分引っ込め(すべてユニクロ)、少し薄めのコートを補充しました。「パスカーには雪が降る」という都市伝説がありますので、もう一回くらいは雪が降るとは思いますが、気温的にはこのまま「春〜!」となって欲しいものです。




清涼感アップ等ピック1
Myndin er eftir Ludovic_charlet@unsplash_com


さて、最近頻繁に耳にするAI論議。皆さんは意見をお持ちでしょうか?私自身は意見を持つほど内容を理解できていません。せいぜいFake動画をどうやって見分けんのかい?のレベルです。

ですが、別の方面でAIが身近な部分で相当な影響を持ち始めていることに、最近ようやく気が付かされました。

私の教会には -という言い方をついついしてしまうのですが、私が教会を所有しているわけではないので、「私が集会を持っている教会には」というのが正しい言い方です- 英語が得意でない人もかなりいます。

英語での集会で、お話しの最中にずっとスマホを差し向けている男性がいるのに気が付きました。録音していて、後で聞き直すためと思ったのですが、訊いてみると「その場でGoogle translationで翻訳して話しに着いていこうとしてます」

「それでどのくらい理解できるの?」「まあ、30〜40%くらいかなと」なるほど。そういえばGooglePixelとかサムソンS24とかのスマホでも、同時翻訳を盛んにPRしてるか。でも、教会では話者との距離もあるし、音を拾うのが難しいのでは?という気もしますが。

こういう機能は日進月歩ですからね。一年間でチョーゼツ進歩をしているかもしれません。そこでマイiPhoneのGoogle translationを開き、英語で話してみてきちんとした日本語訳が出てくるかやってみました。

ちゃんと翻訳されます。ついでに日本語から英語のパターンもテスト。今、ちょうどANNのニュースをネットで見ていて、北陸新幹線開通(おめでとうございます!)を伝えているのですが、インタビューをちょっと拾って翻訳してみました。ちゃんと翻訳してる。すごい。




ニュースからのスマホ翻訳の例
Pic by me


問題があるとしたら、スマホ自体が、ネット上での日本語を、肉声の日本語ほどスムースに認識してないのかなあ?と思われる点がありますね。ニュースのナレータの声には反応しなかったりしてますから。

さらに言えば、言語間で翻訳の質は異なることがあるでしょう。例えば、「英語ーウクライナ語」とか「英語ーペルシャ語」とかでは、「英語ー日本語」のクオリティとは異なる可能性が十分あります。

何年か前の経験では、日本語と英語のように文法の根底が異なる言語間では、翻訳が滑稽なものになってしまっていました。今はかなり矯正されてきたみたいですね。他の言語はどうなのでしょうか?

こうなってくると、これは私の担当している英語礼拝なんかでも、使える可能性が出てきます。スマホの前に小さなスピーカーを置いて、きちんと音が拾えるようにして、スカホ担当の人が定期的に翻訳転換する作業を手作業で行い(今現在はオート変換はないと理解しています)、それをラインで繋げたディスプレイに流す。

これができれば、かなり劇的な進歩。頭の中のフローチャートでは可能、か?実際にはそうきれいにはいかないかもしれませんが、やってみる価値はあるようです。この夏の実験課題。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Gemma_evans@unsplash_com


ところで、これは「音声入力」という観点からのAI翻訳ですが、テキスト入力でも翻訳の質は上がってきていますね。この点は、以前から認識はしていたのですが、かなりマジで使えるレベルになってきている、と改めて実感しました。

ただ、この点に関しては、私の意見は「英語ーアイスランド語」間に限られています。「英語ーアイスランド語」間の翻訳を実際に必要とする頻度が高いものなので。

例えば、アイスランド語で書いたエッセイとかお話しを英語に翻訳できたらいいなあ、という機会がありました。何年か前までは、これをGoogle translationで翻訳しようとしても、なかなかスッと使える代物は出てきませんでした。

それが今では、少しの手直しをするゆとりさえあれば、十分に使える翻訳が出てきます。これはこれで、相当重宝するテクノロジーの進歩。

しかし同時に、ここに誘惑があります。 たとえば、Facebook に何かを書こうとするとき、私はいつも自分でアイスランド語でテキストを作成します。 自分が使っている単語がわからない場合は、オンライン辞書で調べます。 文法的な点がわからない場合は、ネットで調べます。 こうして私は少しずつではありますが、アイスランド語を進歩させています。

でも、最初から英語で文章を書いたり、日本語で書いてAI翻訳でアイスランド語に訳したりすることはできます。 「料理のレシピ」を書きたい場合など、場合によってはこちらの方がずっと簡単かもしれません。 (アイスランド語で「レシピ」を書くのはとても複雑です)

でもそうしちゃうと、進歩がないですねえ。




関係ないけど嬉しいピック 教会のキッチンのサボテンの花
Pic by me

だから、これは両刃の剣ということですね。言葉を学ぶ必要などなく、とにかく一定の内容の事柄を相手に伝える必要がある場合には、非常な助けとなることでしょう。ですが、ある言葉を習得する過程や環境にある人の場合には、これは「安直な逃げ道」たりえます。

あなたがそういう環境にあるとして、AI翻訳を「使いますか〜?使いませんか〜?決めるのはあなた次第です」ということになりますね。

私は使わないようにしていますが、でも使いたいんだよねー、時間のない時なんか。それに「限定適用法」もあります。何かを書いて、あまり自信がない時、それをAI翻訳と比較してみるとか。あるいはそれを日本語に翻訳してみて、意味が通じているか確かめるとか。

これは、私も時々やっています。怖いのは、それが「時々」ではなくて「常時」になること。麻薬か!?

まあ、テクノロジーの進歩は拒否できるものではないことは歴史が示しています。ならば、どのように取り入れていくか、どのように付き合っていくかを建設的に考える方がクレバーでしょうね。

最後にクイズです。今回のブログ、ふたつのパラグラフは、私が英語で書いたものをGoogle translationで日本語に訳したものを「そのまま」使っています。どのパラグラフかわかりますか?(*^^*)


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。


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六十四年ぶりの真実 – アイスランドの「昭和」

2024-03-02 21:31:05 | 日記
こんにちは/こんばんは。

前回のブログから少し間が空いてしまいました。忙しかったわけでもないのですが、仕事でいくつか難しい案件があり、そちらに気を取られちゃってました。

さて今回は読みたての新聞の記事からひとつご紹介したいものがあります。なんというか、変な表現ですが「アイスランド的な『昭和』」?感がするものでホンワカしたものを感じる内容です。




気持ち良い土曜日の午前 我が古アパートからの青空
Pic by me


今これを書いているのは、こちらの時間で土曜日の午前十一時前なのですが、たった今読み終えたMorgunnbladidモルグンブラージィズ紙の日曜版(土曜日に出ます)に載っていたものです。

まずは日曜版ではない普通紙の一面に出ていた短い紹介が目についたのですが、「尋常でない警察沙汰、六十四年ぶりに解決」とありました。こういうの大好き。さっそく日曜版にあるまるまる4ページ分の扱いに目を通しました。(まあ、そのうち2ページは写真ですが...)

「事件」はこういうものです。遡ること六十四年、1960年の五月の初め警察に通報が入りました。シーグリズルという女性警察官が電話を受けると、レイキャビクの西街にあるKronanという雑貨店(*現在の同名のチェーンスーパーとは別物)の前の歩道に、赤ちゃんの乗ったベビーワゴンが一時間も放置されている、とのこと。

シーグリズルさんが同僚とお店に出向き、赤ちゃんを確認。お店の近所の家で尋ねましたが「どこの子かわからない」。仕方ないので車に乗せて警察署に一旦引き取りました。

1960年当時のことなので、確かではないのですが、この時の警察署はダウンタウンの真ん中にある、後に「刑務所」として使われていた黒石仕様の建物と思われます。

赤ちゃんは一歳未満と思われ、「身元不明の迷い子」「失踪」「誘拐」の間の良くわからない何かの故に「放置」されたものとみなされました。そこでラジオで呼びかけがなされました。「こういう赤ちゃんがいます。心当たりの方は乞うご連絡」

するとこれも西街にあるか家庭から「ウチの子かもしれない」と電話。午前中に授乳した後、自宅の庭でベビーワゴンに寝かせていたのだが、ラジオを聞いて確認しようとしたらいなくなっている。そこで警察官が再びベビーワゴンごと警察車両に乗せてプリンセスのようにして送り届けたとのこと。「とってもいい子だったわ」とシーグリズル婦警。

1960年の記事はここで終わっており、どういう経過で自宅の庭でお休み中の赤ちゃんが、お店の前に取り残されていたのかについての説明はありませんでした。特定の個人名も示されていなかったようです。




1960年当時話題となった報道写真
Myndin er ur Mbl.is/ Olafur K. Magnusson



ただ、赤ちゃんを送り届ける際に、警察署の前で取られた写真はとても有名な「報道写真」になりました。撮ったのはモルグンブラージィズ紙のカメラマンのオーラブル・K・マグヌススソンという人。小見出しに「赤ちゃんはジェイルに入っていくのではなく、出ていくところ」とあったそうで。

この写真は、その後2009年と2015年にも何かの機会で同紙に掲載されたことがあるそうで、60年の事件当時と今回を合わせて計四回も誌面に登場したことになります。モルグンブラージィズ社の会議室にも飾られているとか。

その後六十四年間経ちましたが、ことの経緯は不明のまま。ところがです。今年になってFacebookのグループのひとつ「(アイスランドの)古い写真」にこの写真が紹介されると、ヨハンナさんという女性が、この赤ちゃんの「伯母」だと名乗り出たそうなのです。

それを伝え聞いたモルグンブラージィズ紙の記者がヨハンナさんに連絡すると「赤ちゃんの名前はナンナといい、当時は生後十ヶ月、今も健在でスウェーデンに住んでいる、とのこと。「スウェーデンの連絡先は?」と尋ねる記者に驚きの返事:「明日、帰ってきて私のところに滞在するわ」

ヨハンナさんは今でも同じ家に住んでいるのだそうです。そこで記者は帰国したナンナさんに連絡を取り、インタビューの許可をもらってその家に出向きました。そのインタビューによって、六十四年ぶりに事の顛末が明らかにされました。

ちょっとあらかじめ説明しておきますが、昔からアイスランドでは赤ちゃんをベビーワゴンに乗せて庭とかで寝かせる習慣があります。私がアイスランドに移った1990年代でもフツーのことでした。日本とかでは考えられないことですが、それくらい安全な国だったのです。

さすがに最近ではこの習慣はなくなってきたように思われますが、特に留意してこなかったので確かではありません。

で、1960年のこの日、ナンナさんの別の伯母さんのエリサベトさんがナンナさんのお守り役になっていました。「伯母」さんといっても当時十四歳。先のヨハンナさん、このエリサベトさん、そしてナンナさんのお母さんが姉妹なのです。多分、ナンナさんのお母さんが一番上。




記事中のナンナさんの写真
Myndin er ur Mbl.is



エリサベトさんはお店で買い物をする小用があり、行きつけのKronanへベビーワゴンを押して行きました。赤ちゃんは眠っていたので、店の前に残し中へ。ところが結構混んでいて、会計に思わぬ時間がかかりました。当時は、子供の会計は一番後に回される習慣があったのだそうです。

「学校に送れる!」とパニクったエリサベトさんは一目散に学校へと走り出し、赤ちゃんはその場に残されてしまった、というわけです。誘拐でも失踪でもありませんでした。まあ大失敗ではありますね。

ちなみにナンナさんが住んでいた家とお店は歩いて七、八分の距離の近場にあります。私の古アパートから歩いても十分(じゅっぷん)はかからないところです。みんな近所。昔のレイキャビクはホントに小さかったのです。

事の経緯が不明のままの六十四年間だったのですが、実際は警察はヨハンナさんやナンナさんのお母さん、エリサベトさんからも事情を聴取し顛末を把握していました。

ただこの失敗により、エリサベトさんが不必要に傷ついたり、差晒し者になることがないように配慮して、初めの記事以上の詳細は公表しないことにしたようです。そのこと故にナンナさんも、この出来事についてはいっさい他言してこなかったと語りました。

「本当だったら、あなたにもNOと言ったでしょうが、昨日の旅疲れでガードが下がちゃった」と記者に笑ったそうです。




このようなご近所 ただ正面のお家は内容とは無関係
Myndin er ur Ja.is


記者はさらにエリサベトさんにも話しを聞いたそうです。昔の事とはいえ「赤ちゃんを忘れた」ことはいまだに反省。ただそれ以外に言いたいこともあったようで、「あのお店は年中通っていた馴染みの店だったんです。店のおじさんとも顔見知りだし、ナンナのベビーワゴンも見覚えていたはず。

それを店主は家へ連絡する代わりに、警察へ通報したんです。ただ自分の店がニュースに出て宣伝になるように。それ以降、あの店での買い物はやめたわ」

というわけで、実際には「事件」ではなくティーンの「失敗談」でした。今だったら下手をすれば「ニグレクト」とかで追求されるかも。大事に至らなかった小事が、六十四年も経ってからまたニュースになったわけです。

この話しを読んで「なんか懐かしいレイキャビクだ。アイスランド的『昭和』だなあ」と感じてしまうのは、私自身がそれだけここで「昭和化」しているということなのでしょうか。(^-^;

私のご近所さんでもある、このヨハンナさんが住んでいるお家。なんとヨハンナさんの祖父母、つまりナンナさんの曾おじいさんと曾おばあさん夫妻が、1907年に自分たちで建てた家なのだそうです。百十七歳?

さらに不思議なのは、長らく保持してきたこのお家、記者が訪ねて行った日がヨハンナさんの家としては「最終日」で、翌日に売りに出されたとのこと。不思議なめぐりあわせですね。

またひとつ「昭和」が消えていくわけですが、消えてしまう前にこの1960年の出来事の顛末を語っておきたい、という「魂」がどこかにあったのかも... なんて考えてしまいました。

(*内容によっては、公人以外の個人名は仮名にして書くようにしているのですが、今回は元の新聞記事にすべて実名で載っていましたので、そのままとしました)


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レアキャラのいる二月の「新年会」

2024-02-21 06:39:56 | 日記
こんにちは/こんばんは。

まだ二月の半ばですが、このところレイキャビク界隈では春の気配が感じられるようになりました。気温もプラスに転じてきていますし、なごり雪も消えつつあります。「なごり雪」- いいですね。懐かしい。




清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Yanshu_Lee@unsplash_com


もちろんこのまま春になるわけはなく、もう一度や二度のドカ雪はあるでしょう。「三寒四温」のアイスランド版です。

余談ですが、現在使用中のMacOS、「さんかんしおん」と打ち込んでもすっと正しい漢字が出てきません。最近ちょっと感じていたのですが、日本語変換がちょっとトロいかも...

まず、マグマが流れ込んで大騒ぎとなったグリンダビク周辺ですが、火山活動(というかマグマ活動)は一応収束しています。温水供給パイプが溶岩に飲み込まれ、ケフラビクなど広範な地域で、基本となる暖房機能が麻痺してしまったのですが、復旧作業に従事した人たちの、文字通りの献身的な働きにより五日後に回復しました。JAL機の脱出劇ではないですが、ここでも「奇跡」という言葉がメディアに散見しました。

溶岩が目の前に迫った、人気スパのブルーラグーン。マグマが噴出する直前まで利用客がいたそうですが、異変の兆候が現れて緊急避難を試みたそうです。確か18分後には全員が退避し、その20分後くらいにマグマが流出したとか。ここでもJAL機の脱出を思い起こしてしまいます。

これまで火山活動に振り回されて、断続的に休業を繰り返してきたブルーラグーンですが、今は営業再開。かなりの数のツーリストが訪れ、冷えた溶岩を見て喜んでいるそうです。ブルーラグーンの経営者はそれを見て喜んでいることでしょう。(*^^*)

ちなみに「冷えた」というのは「真っ赤に溶けてはいない」という意味で、実際にはまだまだ100度以上の岩がゴロゴロしているとのこと。いらっしゃる方がありましたら油断されませんように。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Olafur_Johannesson@unsplash_com


さて、2023年のアイスランドへの外国からの観光客数は220万人となった、と報じられていました。前年度より31%増。コロナからの回復は順調に進んでいる印象を受けます。

私はあまり観光客の皆さんが出向くような場所に出向くことがありませんので、直接その回復ぶりを目撃するチャンスはなかったのですが、先週ちょっと違った流れでコロナ後の回復を体感しました。

それは在アイスランドの邦人の皆さんの「新年会」です。実際には2月の17日でしたので、「新年会」というのはちょっと「遅すぎー!」という声も聞かれました。私は別に「新年」にこだわらないでフツーに「春の集い」でいいじゃないかと考えてます。

実は、そういう日本人の皆さんの集まりに参加するのは「何年ぶりかいな?」というのがワタシだったのです。

2016年に邦人家庭の子供たちのための「日本語教室」を引退して以来、あまり邦人の方々とのお付き合いなしでやってきました。前にも書いたことがありますが、東日本大震災の後、こちらの邦人の方々と様々なチャリティーイベントのようなものを開催したり、他のイベントに出向いてP Rするようなことをする時期がありました。

その結果、なんだかアイスランドのJapanese townに住んでいるかのような気がしてきてしまい、どっかで区切りを付けようと考えたのです。そして少し距離を置いたのですが、一旦離れてしまうと、それっきりになってしまうものなのです。(^-^;

そのうちにコロナが来て、人との繋がりはさらに断絶。コロナが去っても、そういう「断絶状態」に慣れてしまっていて、そのままが続いてきてしまっていました。何しろ最後に日本の人と「群れた」のは22年の11月の映画のロケの時。エキストラで集まった人たちと半日を共に過ごした時ですね。

「準」高齢者と映画のエキストラあれこれ

「準」高齢者と映画のエキストラあれこれ その2




持ち寄りの手料理 これは準備段階の写真 実際はこの五倍くらいの品数
Pic by Me



これは私の冷やし中華
Pic by Me


ホント言うと、そのロケの以前にも日本人の人と会ってはいませんでしたし(コロナの故でもあります)、ロケの後でも日本人との行き来はなかったので、ロケ自体がポツンとした「群れる機会」だったと思います。

そのように引き篭もり化していたワタシ。今回の新年会もパスするつもりでいたのですが、かつて活動を共にしていた美熟女のAさんが「トーマさんは来ないの?」と尋ねてきたので、「じゃあ、行く」となったのでした。色仕掛けに完敗。

そして当日の土曜日の昼過ぎ。会場はネス教会という近所の教会。私が2015年まで十年間居候していたところです。私は準備のお手伝いを志願していたので、早めに到着。

すると、たまたま同じく美熟女の大丸さんが二人の若い女子を引き連れて到着したところ。私を見とめると「わーい」と手を振ってくれ「トーマさんがこういう会に来るの、けっこう『レアキャラ』ですよね?」

「大自然とカラフルな街」大丸本 Review


「レアキャラ」とは「引き篭もり」よりは耳触りがいい。ありがとうございます。やっぱ、いいなあ、日本人と会うのは。こういう会話は日本人じゃないとムリだよ。

久しぶりの邦人の新年会。参加者の一品持ち寄りによる会食です。私はいつもこのような機会に作る鶏の冷肉を乗っけた冷やし中華。それに豚汁を大鍋一杯持参しました。作り慣れてるはずのものも、久しぶり過ぎてカンが鈍りました。




今回の会食風景 アングルがイマイチ
Pic by Me


よく集まりましたね。百人以上いたんじゃないかなあ。そのうち三十人くらいが子供。三十人くらいは学生と思しき若い世代。で、これらの子供さんと学生さん(らしき人)たちのほとんどは「見知らぬ人」たちでした。怖っ! 移り変わりは早い。

学生さんたちの中には、高校留学中の人が四人も含まれていましたし、大学の交換留学生も多数いましたので、「あー、Covidは終わったんだ」と実感した次第です。

本当に久しぶりに会った人も何人もいましたし、「見知らぬ人」と思っていたのが、この間まで日本語教室に通っていたティーンの成長した姿だったり、というのも何人かありましたね。

ああ、それから、在住邦人お方々のお子さんたちの「お子さんたち」も相当数参加していたみたいです。多くの二世はいわゆる「ハーフ」ですので、三世は「クォーター」と言うのかな?昨年の集いでもそうだったと聞いていますが、これは以前とは随分異なった点ですね。

会食とおしゃべり、子供たち用のゲームや大人用のイントロクイズなども準備されていて、二時間あまり楽しい時間でした。

正直言って、外国暮らしの日本人の人たちにとって、というかどこの国の人でも同じだと思うのですが、本国(同国)人の人たちとの付き合いというのはビミョーというか単純ではない部分があるものだろうと推察します。

距離の取り方というのでしょうかね?そういうことに関しては、また回を改めて書いてみたいと思います。以前にも書いたことがありますが、やはり年を経ると考え方が変わってくる面もあるようです。

ともあれ、年に一二度は直接皆と会って、お話しする機会を持つことは何の害にもなりませんし、結果、楽しいものであることがわかりました。諸準備をされた皆様には感謝いたします。お疲れ様でした。楽しかったですよ。(*^^*)


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EV in Iceland 未来は? そしていい加減にしてほしいマグマ

2024-02-10 00:15:43 | 日記
こんにちは/こんばんは。




落ち着き増し増し用ピック
Myndin er eftir Chris_Turgeon@unsplash_com


まず、また火山というかマグマの噴出に関してです。先の木曜日の朝八時過ぎに(こちらの時間。日本では午後五時過ぎ)、またマグマの噴出が始まりました。昨年11月、今年1月に噴出したのと同じ地帯です。

前回は、西南海岸の町グリンダビクの住宅が焼失するなどの被害がありました。今回の噴出は町からは北方になり、距離的には危険のない場所。市街地には被害がなかったのですが、レイキャビクや空港の町ケフラビクとグリンダビクを結ぶ幹線道路に溶岩が流れ込んでしまいました。

これにより、グリンダビクへはもちろんのこと、人気の観光スポットであるブルーラグーンへ繋がる道路も寸断されています。当然ブルーラグーンはまたもや休業に追い込まれてしまいました。




グリンダビク街道に流れ込んだマグマ
この右に枝分かれしている道がブルーラグーンへの入り口
Myndin er ur Mbl.is


さらに、空港の町ケフラビクを含むレイキャネス半島地域に温水(熱湯)を提供しているパイプラインも溶岩に飲み込まれてしまいました。以前書いたことがありますが、ブルーラグーンに隣接して、レイキャネス半島では非常に重要な温水供給地点のスバルトスエンギ・パワープラントがあります。

また出た、マグマ







今回のマグマ流出とブルーラグーンやパワープラントらとの位置関係
一枚目の図中、ピンクまたはオレンジの部分が溶岩 青い線が温水の供給パイプ 中央の黄色い線が街道
プラントや町の周囲に引かれたオレンジ色の細い線が作られた防御壁
Myndin er ur Mbl.is


この重要地点を守るために防御壁がにわかに構築されていたのですが、今回のマグマの流出はこの防御壁の外側の地帯であり、そこを通るパイプが被害に遭ってしまったのです。

これにより、レイキェネス半島への温水供給がストップ。これらの地帯では、住宅の暖房はこの温水によって賄われています。従って温水(繰り返しますが熱湯です)が止まってしまうと、暖房もなくなります。

あいにく木曜日、金曜日は冷え込みました。木曜日の夜に、私が教会を出た時にはマイナス10度。その晩はレイキャネス半島の人々は暖房なしで過ごしたわけで、大変だったろうと思います。今、これを書いている金曜日の午後の時点では、金曜の夜半には温水の再供給は可能だろう、とのこと。そう願います。

ANNのニュースのYoutube版


今年はですねえ、一方ではこのレイキャネスの溶岩被害のニュースを見ながら、一方では能登半島震災のニュースを見ているのですが、なんというか、どうして両方のニュースが重なってきてしまいます。

寒さや水不足に悩まされている人々が多くあり、また復旧のために日夜奮闘している人々もあるわけで、他人事のようになってしまいますが、早く事態が改善され、とにかく落ち着いて次を考えることのできる状態に至ってもらいたいと願います。




マイナス10度強の中で夜を徹して温水供給の復旧に努める人たち
Myndin er ur Ruv.is


さて前回、私がいかにしてお気に入りのヤリスちゃんをマイカーにするに至ったかを、アイスランドの車事情の一端を示しながらお話しさせていただきました。ただ、EVに関する部分には触れることがまったくできませんでしたので、今回はE Vの部分をメインに書いてみたいと思います。

アイスランドの隣国ノルウェーでは、2022年の時点EVの普及率が88%という超EV大国であることは良く知られています。アイスランドでもここ数年のEV車の増加には目を見張るものがあります。

全体での普及率は見つけることができなかったのですが、例えばBrimborgブリンボルクというマツダ、フォード、ボルボ等の販売代理店では、昨年夏期の車の総売り上げの七割がEVだったいうことです。

これはEU内での全体的な雰囲気なのですが、エコ的観点から「EV推進は共通の使命」みたいなものがあります。実際にEVがエコなのか?という疑問が今では一般化してきましたし、私もEV=エコみたいな単純な呪文を唱えるつもりはありません。

ただ、もともと公害も少なく自然立国であるアイスランドにとって、環境問題は国際問題の場でしゃしゃり出る格好のトピックなので、「エコ=アイスランド」の図式を作り上げたくて仕方なく、EV普及にも力を入れてきたわけです。

レイキャビクのダーグル市長などは、四、五年前に「電気の充電スタンドをガソリンステーションの数より多くする」と発言し、「ガソリン車の数がいまだに多数派だという事実を無視している」とガソリン関係者の反発を買っていました。

現在ではおそらく新車の販売数はEVがガソリン車をうわまっているかもしれませんんが、中古車マーケットについては、まだまだ圧倒的にガソリン車が主流でしょう。ただし具体的な数値は掴んでいませんので、これは私の憶測です。

それでもEVが急速に増えてきたのも、充電スタンドがそこらじゅうにできていることも事実です。ああ、そうだ。EVの普及を示す数値がひとつあります。これまでアイスランドで年間で一番売れた車のメーカーはトヨタなのですが、2022年には個人用の販売に限るとテスラが一位についたのです。

トヨタの車は会社用の購入数がかなりあるので、やはり多数売れ2.754台。レンタカーやピザの出前用とかの会社仕様を含みます。でも、個人向けの販売数では、トヨタの739台を、テスラの872台が追い越しました。正直意外。あの、チョーつまんない車が... 「テスラ=没個性」で決まりです。m(_ _)m




レイキャビクでの充電所を示すマップ
Myndin er ur FIB.is


さて一年ほど前、新車選びをしていた私は、もちろんEVも視野に入れてはいました。ただ私の気に入る車があまりなく、惹かれたのは前回も触れたマツダのMX30ERくらいのものでした。その時点ではまだ発売されていない、EVに発電用にロータリーエンジンを搭載する、というマツダのロマン復活という車です。

マツダ、ロマン。これがマツダの魅力です。

MX30ERには今でも惹かれるものがありますが、いかにせん発売が大幅に遅れてしまったため、あの時点では「アキラメナー」なのでした。

一年ほど前の新車マーケットでは、総じてEVはガソリン車よりも安い価格設定がされていました。一方でガソリン車離れを意図する高価格統制がされており、逆の一方ではEVに価格上の優位性を持たせる策が講じられていたからです。

その策とは消費税の免除。これは約24%なので、元の値が400万の車なら、加えて96万払う –つまりは496万の支払いになるところを– 400万で済むことになります。車は単価が大きいですからね、消費税も大きくなりほとんど100万単位です。

これによりEVの価格はガソリン車と比較して、だいたい100万クローネくらいは安い基準を保っていました。




アイスランドのTOYOTAのお店
Myndin er ur Toyota.is


ところがです。この優遇措置が今年の始まりで終了。EV価格は跳ね上がりました。これによる売り上げの鈍化が予測されています。

さらに、追い討ち。今年の1月の下旬より、EVに関しては「走行1キロにつき6クローネのEV税」が課せられることになりました。100キロ走ったら600クローネ。年間10.000キロ走ったら60.000クローネの課税。

まあ、それでもガソリンに比べれば、まだ安いといえば安いか?ガソリンは今は1リッター340クローネくらいしますから。

このEV税、実際は電気税です。そのためガソリン車はもちろんのこと、外部電気を消費するわけではないハイブリッド車も非課税です。ワタシのヤリスちゃんも大丈夫。プラグインハイブリッドは「アウト」

こうして、課税の優遇措置が消え、走行税が掛けられと、EVのメリットが徐々に減少していくような雲行きです。ただ、まだE V購入に関しては40〜90万の助成金システムがあるとのことです。ただ、この助成金は価格が1000万を超える車には使えないとのこと。

そりゃそうですよね。1000万越えの車を買うようなのは、金持ちですからね。助成なんかしたら、庶民が怒りますよ。

というわけで、アイスランドでのEV事情をごく簡単にご紹介しましたが、EVはアイスランドではまだまだ「新しい現象」なんだろうと思います。だから、まだ将来を予想するのは難しいですね。

「ガソリン高い。電気安い」という単純な比較でEVに走った人たちは今は後悔し始めているかもしれません。「EVこそ地球に優しい」という信念でEVを使っている人たちは... 私の周囲にもいますけど... レアメタルの採掘で地球がボロボロになり始めていることや、EVは再使用率が極めて低いことを忘れないでいただきたいです。

いや、別にEVに否定的なわけではありません。ただ環境保護という点に関しても「EVはまだ完璧な切り札ではない」ということは共通の認識として持っておくべきではないか、と思うわけです。

次は「水素カー」か?やっちゃえ、TOYOTA。

(*ダイハツのインチキ、嘆かわしいけど「天下の親会社TOYOTAも責任感じろよ! 」と言いたい)


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世界の「ザ・庶民カー」Yaris

2024-02-03 22:23:32 | 日記
こんにちは/こんばんは。

不安定な天候が続くアイスランドです。レイキャビクでは、もうしばらく晴れの日にお目にかかっていません。ストームが断続的にやってきており、三日突風の日が続くと一日休み、そしてまた三日くらい突風、というような感じです。




清涼感マシマシ用ピック「寒すぎ」の声あり(*^^*)
Myndin er eftir shawnanggg@unsplash_com


降雪はそれほどの量ではなのですが、これも断続的に降り続けています。その間に時々雨。それでも道路から雪が消えることはほぼありません。やれやれ雪国か?

前回書きましたように、私の今の愛車はトヨタのヤリスのハイブリッド。前輪駆動なので、雪に特に強いわけではありません。非常に良い車で、満足度は高いのですが、雪に弱いのだけが心配の種です。

オールドシティの一部である我が西街は、一通だらけの狭い道路網に囲まれており、除雪車が入ってこないため、そこここに吹き溜まりができます。そういう部分の通過には4WDの方が断然強いのです。

そのことは、西街在二十五年目の私は良〜くわかっているのですが、それでも2WDを使っています。なぜ?その経緯をご説明いたします。これって、アイスランドの車事情に繋がっています。

西街での私の「車史」は、トヨタのカローラ・ハッチバックを二回(1999〜2015, 2WD)使ったのちにマツダのCX3(4WD)となりました。これも二回。ちなみにこれらは全部新車で購入しています。それに全部ガソリン車。

CX3は私がデザイン的にチョーお気に入りの車でした。多少、動き出しのが鈍く、また燃費も著しく良くはなかったですが、満足していました。




西街の初代CX3
Pic by my 娘


ところがです。昨年の一月。教会への初出勤の途上で貰い事故に遭ってしまいました。教会のすぐ近くの幹線の交差点。私は左折するのですが、そこには左折用の青信号が出る仕組みになっています。ああ、こちらは右側通行ですので、日本では右折を思い浮かべてください。

日曜の朝で、のんびりした交通事情だったのですが、左折青信号で交差点に侵入した私のCX3ちゃんの目の前に、信号無視の対向車が現れて衝突。幸い(相当のラッキー)私は足にかすり傷を負った程度ですみました。

余談ですが、私はiPhoneを使っているのですが「事故に遭うと自動で緊急連絡します」という機能がありますよね。iPhoneを取り出すと、緊急連絡用の画面にはなっていましたが、通話そのものはされていませんでした。結局、あれは自分で通話ボタンを押さなければいけないのかな?

その前の夏に取り付けていたドライブコーダーに全部記録されていたのと、相手のドライバーが素直に自分の非を認めたので、私は「シロ」確定。ですがCX3は結構ダメージを受け、保険会社マンは「ああ、修理することより新しい車を買うことを考えてね」

で、数日のうちに保険会社が350万クローネで私の事故車を引き取り。ローンが100万残っていたのを差し引くと、私の懐には250万残りました。ところがですねえ、250万では、私が「乗りたい」と思うような車は買えないのです、ここでは。

CX3は今では販売されていません。その後継車であるCX30。その4W Dのガソリン車を覗いてみたのですが、これ、いくらの定価だと思いますか?ちなみに、まったく同じモデル、グレードのCX30が、日本のマツダの正価格で3249000円、約325万です。

これがアイスランドでは650万クローネ! 円とクローネは大体1:1ですから、二倍の価格と言えます。This is リアル ガチ Iceland。

なんでこうなるのか?というと、まずアイスランドでは車の輸入価格に約24%の消費税が被さります。輸入価格が仮に350万円/クローネとしますと、プラス78万の上乗せで403万。それでもまだ納得できる価格です。




考えていたマツダCX30
Myndin er ur mazda.ca


まだ200万以上の格差があるんですけどー?こういう馬鹿げた価格はアイスランドだけなのか?と疑問に思った私は、お隣りデンマークのCX30の同型モデルの価格をチェック。するとアイスランドとほぼ同じ価格であることがわかりました。

どうやらこれは、EUぐるみでのガソリン車に対する価格統制ではないか、という線が濃厚になってきました。ガソリン車を買わせないようにする政策です。どうもこれが「車輌利用税」とか「CO2排出税」とかの名目で40%近くあるらしいのです。これ、どこかの資料で見ればはっきりするのでしょうが、そこまで追求していないので、あくまで私の個人的見解です。

そうすると400万の車は560万に価格アップ。大体実際の売値に近くなります。それでもまだ90万の差がありますが...

250万の元手で、650万の車を買うのは、たとえカーローンを使っても自殺行為です。その頃は夏(2023)に、マツダがロータリーエンジン搭載のEV、MX30ERを出すことが報道されていたので、「じゃあ、夏まで車使わないで貯金するか?」と思い、私は夏までのバス通勤者となったのでした。MX30ERもかなり気になる車だったのです。

車を所持せずに(所有していたらダメです)、バスで暮らすとですねえ、毎月10万以上の節約になります。カーローン4万、保険3万5千、ガス代2万、自動車税2500クローネ等々がなくなります。その代わりバスカード月9,000クローネが加わりますが。(現在はバスカードは月10400krに値上げ)

そして、その「待ち期間」にさらに車を選定。これって結構楽しい時間です。(*^^*) いろいろYoutubeでレビューとかを見ながら比較検討。手持ちのお金が限られていますから、BMWやAUDIなどの高級車は論外。

っていうか、私には車に関してはかなりはっきりとしたポリシーと偏見があります。まず、自分が「乗りたい」と思う車であること、例えばCX3のような。ついで日本車であること。愛国者、車に関しては。最後に「庶民」の車の範疇にあること。

最後のは高級車に乗れないことの言い訳を大義のようにしているだけですが。(^-^;






現在のマイカー Yaris GR Sport 名前はRenée いい車です


マツダのMX30ERはなかなか販売されず、夏になってもまだ一般の人が実際に乗ったレビューも見当たりませんでした。それで残念ながら今回の購入対象からは消えていきました。

そんなこんなで、ヤリスが浮上したのです。ヤリスは日本ではかつてヴィッツとか呼ばれていましたね。2021年だかにフルモデルチェンジして、それまでのヤリス/ヴィッツではなくなったのですが、TOYOTAはヨーロッパでは名車と称されたヤリスの名前を残したかったとか。

ちなみにヤリスの中ではグレードの高いZ仕様。日本の正価格は250万円くらいです。同等モデルがこちらでは約500万クローネ。またしても倍価格です。まあ、これはジタバタしても仕方がない。

結局私は、ヤリスのハイブリッドでGRスポーツというヤリスとしては最高グレードのモデルを注文しました。もっともヤリス自体が、トヨタの中では下から二番目のモデルですが。

注文したのが六月で、ここにやってくるまで四ヶ月の「待ち」とか。これもアイスランドの現実。実際には九月の下旬に納車されました。

でも、いい車です、ヤリス。出足はいい、燃費はいい、格好もいい。私のように同乗者なしで、レイキャビク近辺での使用者にはまったく持ってベストな車と思いますよ。唯一の欠点は4WDでないこと。ちなみにヤリス・クロスという兄弟モデルには4WDがあるのですが、デザイン的に... どうも... (^-^;

普通のヤリスの全駆は日本ではあるようです。ヨーロッパではありません。私のGRスポーツモデル。ヨーロッパだけで、日本やアメリカにはないようです。結構複雑な自動車マーケットです。

え〜とですね。アイスランド車事情を語るには、EVについてが不可欠なのですが、長くなりましたので、EVについては回を改めたいと思います。

ヤリス、最高! 庶民バンザイ!


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
コメント (2)
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