☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

1000年続く養殖の歴史

2023-11-16 | オタワ
Canada Agriculture and Food Museumで、私自身とても興味深く、学べた事が、先住民の方達のコミュニティーによる魚介類の養殖について。

カナダはカナダという国になったのが1867年。日本史でいうとちょうど江戸時代が終わる頃。

子供達は、学校でカナダの歴史を習うと、大抵この辺りかららしく、毎年同じような話の繰り返しで、日本の歴史の方が、面白いとうちの子達は言ってます。

私自身の関心は、カナダになる前の歴史。

日本が太古の縄文時代や旧石器時代からの歴史があるように、カナダにも先住民の方達の歴史が絶対に存在するはず。なんでそれを学校教育でやらないのか。とても疑問だったんです

1つは、記録として残っているものが少ない。という事もあると思いますが、もう1つは人種差別も関係があるのではないかと感じます。

今回行った2箇所の博物館では、どちらも先住民の方達の暮らし、文化について学べる場所があり、私が知らなかっただけで 長年展示されていたのかもしれないけれど、どんどん公に広がり、カナダの歴史の1つとして周知されるといいなあと感じました

カナダ全国には70以上の先住民の言語があるそうです。
日本でもアイヌの言葉、沖縄の言葉、各地方の言葉それぞれ 違いはありますよね。
そして、Residential Sachoolの大黒歴史は忘れてはなりませんが、少数の英語、先住民の言語と両方わかるバイリンガルの方達がいることで、より多くの方達へ 各コミュニティーの事を知ってもらえる機会となることは貴重だなと感じます

ここの博物館では、ニシンの卵(日本食で言うと、数の子だと思います)の産業について、展示されていました

昆布を海に仕込み、産卵のシーズンになると引き上げる

私はあまり好んで食した事がありませんが、お正月のお節でお馴染みの数の子ですよね。

このね、昆布付きなところが、こちらのコミュニティーで作っている物だそうで、ここの方達は、これを食べる事で自身の栄養ともなり、売る事で生活費を稼ぐ事にもなる。


数の子を大量に手に入れるために、大きな企業に低賃金労働させられ、卵の部分だけにして大量に商品化されたものではなく、この昆布も一緒な こちらの商品を買う事は、このコミュニティーにとってもフェアな商売となるようです

また、東海岸へ行ったときもあちこちで見かけましたが、「牡蠣」の養殖も、なんと1000年前から続く歴史があると言うではありませんか!

やっぱりちゃんとあったんだね。 しかも「養殖」と聞くと割と近代の技術かなとイメージしていましたが、これが1000年も前から 続けているというからびっくりです

また貝は、水を浄化する作用もあるとのことで、これらの産業が1000年も続いている まさに 今世界が目指しているSustainableな産業でもあること。
その土地の自然の恵とともに、長年生活をしてきた先住民の方達の知恵も素晴らしいと感じました。

各コミュニティそれぞれに その土地を生かした特性がきっとあるでしょうから、そういった事が、カナダ全国の博物館やそのコミュニティーを通じて学べたら、興味深いなあ。。。と個人的に感じています

ただ、最近の気候変動は、長年続いてきた環境が破壊されたり、変化があり
生活の継続が難しい地域はカナダでも出てきているようです




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