☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

子供の不適切な言動にどう向き合い、対応するか

2024-11-24 | 子供の発達関連
今お預かりのお子さん達は2、3歳が中心のため、我が家でも日々お友達との関わりの中で お子さん達は様々な感情に直面しています。よく言うと、子供達は今その瞬間を一生懸命に生き、持っている数少ない対応策にて 自分の気持ちや感情を伝えようとしている。でも、その方法は時に不適切であったりもする

うちでの子供達のやり取りを聞いていても、その言い方やトーンはきついな。相手はそんなつもりないのに何でそんな風に言うのかな?そんな風に言われたら私なら傷つくなあ。と感じる発言を聞きます。
また、年齢的にも自分視点なので、ああ。。勘違いしてる。。とか、自分の感覚で相手のやりたい事までコントロールするような発言などが、子供同士のやり取りの中で見られる場面にも遭遇します

そんな中 私自身は、必要に応じて関わる様にしていますが、鉄則として その子が自分自身、相手、物を傷つけるという状況では、まず行動を止めます。 

それ以外の状況では 何か困っている状況になってそうな時は「〜ちゃん大丈夫? どうかした?」「どうしてそう思うの?」など声をかけています。そんな中で、例えば、お友達が自分が持っているおもちゃを取ると思って(本人の勘違いも含み)叩こうとしたり、その他の不適切な行動に出ようとした場合、手が届く場合は、叩く前に手を持って止める場合もあるし、「叩くのはよくない」理解している子に対しては その子の名前を呼んで「あれ?叩くのはいいんだっけ?」と問いかけます。そこでハッと気がついて手を止める子もいます。 それでも叩こうとしたら、手を持って止めて「叩くのはダメ」と止めています。

この状況だと叩こうとした子の話をまだ聞けていないので、叩こうとした子は、感情を崩し、泣いたり、ひっくり返ったりする場合も見られますが、その場合は落ち着いた後にアプローチ。もし自分で上手に行動を止められた場合は、その時に「叩かないでくれてありがとう」と伝え「このおもちゃを取られると思ったの?」などと聞いています。それに対して うなずいたら「そしたら、これ今私が使ってるから取らないで」とか「今使ってるから終わるまで待ってと伝えたらいいよ」というような提案をしています。 相手の子には「これでAちゃんも遊びたいの? でも今はBちゃんが使ってるから、Bちゃんの番。使いたい時は 使ってもいい?って聞いてみるといいよ」と言うと、子供達は大抵私の提案を聞き入れて そう相手に伝えようとする姿が見られます。 


その上でBちゃんが「ダメ。今私が使ってるから」と言ったら、私はBちゃんに 「これAちゃんも使いたいから、Bちゃんが使い終わったら Aちゃんに はいって貸してくれる?」と伝えると、「わかった」と言う時もあるし、それでも「嫌だ」と言う時もありますが、「終わったらAちゃんの番」と念押ししておくと、ほとんどの場合 終わった後に「はい」と自分から渡している姿を何度も目にします。またAちゃんにも「今はBちゃんが使っているから、Bちゃんの番。Aちゃんも使いたいけど、今は待つ」と伝えて、別の遊びを提案したりしています

また、例えばBちゃんが「これ今私が使ってるから取らないで」とか「今使ってるから終わるまで待って」と上手にAちゃんに伝えられても、相手の子が「はいそうですか。わかりました」と素直に応じるパターンは年齢的にも難しく(Aちゃんの頭の中は、私も使いたい=今は私が使う番)、気持ちを上手に伝えたBちゃんにしてみたら「私の気持ち伝えたのに、わかってくれない!!」で、さらに ぎゅーっと取られそうになっちゃうから、どうしていいかわからずに手が出てたり、噛みついちゃったり。。そんな場面もあります

この状況で大人がやってしまいがちなことは、手を出してしまった子の行動のみに焦点が集中してしまこと。「Bちゃん、叩くのはだめでしょ。口で伝えて」という感じに。

でも、状況をよく把握すれば 最初に使っていたのはBちゃんで、それをAちゃんが取ろうとした。そこで「Bちゃんは 私が今使っているから取らないで」と口でも伝えていました。伝えたのに相手は引き下がらず、私の手から取ろうとする。。。
これ以上どうしていいかわからない。。だから不適切な方法で 対応してしまった。 この背景を関わる大人達が知っていたかそうでないかで、Bちゃん、Aちゃんに対する声掛けも変わってきます

こう言った場合も、私がすぐに入れる時は、引っ張り合いをひとまず止めて、「どちらもこれが使いたいのはわかるけど、今はBが使っている番で、Aは待つ番」と、「誰が使える順番かを明確に伝えます」

また、Bちゃんにっとては我慢の限界での状況でも「噛みつくのはいいんだっけ?」と直前で止められそうな段階の時は声をかけて止める様にしています
間に合わなかった時は、それぞれの使いたかった気持ち。伝えたのに伝わらなかった気持ち。でも、叩いたり、噛み付くのはダメだった事。気持ち伝えたのに伝わらなくて困った時は私(大人)の助けを求めていいこと。そして、噛んでしまった事や叩いてしまった事に対しては謝罪。その上で、誰が使う番なのか。待つ番なのか。そういった対応をしています

ここで大事な声掛けの1つが、「終わった後に、貸してくれたタイミング」に、「Bちゃん、Aちゃんに〜を貸してくれてありがとう」と伝えます。
また、貸してもらえたAちゃんにも「Aちゃん待てたね。Bちゃんがこれ、はいって貸してくれたね。こう言う時 何て言うか知ってる?」  「ありがとう って言うんだよ」と伝えると、自分で言える子は「ありがとう」も言えるようになります。言えない場合はAちゃんの前でBちゃんに ありがとうを私から伝えています

このポジティブフィードバックの積み重ねも、子供達が行動を適切な方へ変えていくモチベーションにもなります
即効性はありませんが、効果はあります

また、感情や行動を抑えられず叩いてしまったり、叩かれてしまった場合は「叩かれて痛かった。嫌だった」そう言った気持ちを 言葉で表現する手伝いをし、これらの経験値を積むことで子供達は言葉で気持ちを伝える事ができるようになり、なぜ叩くのがいけないのか「相手が痛い。嫌だ」という気持ちになる。だからよくない。と少しずつ理解していきます。 

ここでも、もし行動を自分から止めることができたら、これも褒めるタイミング。「叩くのやめられたね。〜ちゃんも痛くて嫌な気持ちにならなかたよ。叩かないでくれてありがとう」と、ポジティブフィードバックを伝えることで、子供達は適切な行いをすると褒められる経験値を上げることができます

感情を言葉で理解し、表現として使える様になることは コミュニケーション力、感情や行動のコントロールを育むことにとても大切なプロセスなんです

そして、どんなことも「できた」「がんばった」ことは、その言動をそのまま認める形で「〜できたね」。我慢により状況が悪化しなかった場合は「ありがとう」そんな声掛けは子供達の行動を適切な方へ導く力になります

そして、何歳からでも始められるけれど、できるだけ低年齢から 周りの大人達に丁寧に向き合ってもらえる経験が積み重なる事で、子供達はより早くそのスキルを習得できる様に思います。

行動や感情のコントロールが苦手なお子さん達は、思っている以上に時間がかかるかもしれません。それでも他の子の成長と比べて落ち込まずに その子を理解しながら、その子にとっての苦手に丁寧に向き合うことで、数ヶ月前、数年前を振り返ると、すこーーーーしずつ、すこーーーーしずつ学び成長している様子を実感できると思います

物の貸し借りについて余談ですが、「かして」と言われたから すぐに「はい どうぞ」と渡す。というのは、特に日本のコミュニティーの中では多く見られる傾向かなと、我が子達が小さい頃のプレイデイトなどでも親御さん同士での そういった促しを何度も目にしました。他人に優しく、親切に。そんな概念が背景にあるかもしれません。でも、これも私は無理があるのではと感じていました。

やっぱりある程度納得いくまで 今それに夢中になっているお子さん達は遊びたいのです。 だから「終わったら貸してあげる。相手もそれまで待つ。それまでは別の遊びをする。 もしくは可能なら一緒に使う。」そう言った事が2歳前後でも少しずつわかってくると、私は肌で感じているので、親御さん同士でも自分のお子さんにも、他人のお子さんにも共通認識として 同じ様なアプローチができると、子供達は社会性の学びとスキルを得られやすい様に感じます

また、うちでお預かり中も、待つタイミングの為に、別の遊びに移動したらそこで夢中になっていて、これで遊びたかったこと忘れてるかな?と思う場面があります。そんな時も、キリのよいところで私は一応声をかけます。「Aちゃん、これ今Aちゃんが使える番だけど遊ぶ?」と。すると大抵 「やる!」と言って遊び始めます
もう興味がない場合は、「やらない」と言います。そしたら次に待っている子の番にしています


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