NHKの「クローズアップ現代」で『ニッポンの温泉に異変!? 湯の“枯渇”を防ぐには』が放送された。
温泉はもちろん好きだし、車中泊と立ち寄り湯をセットにして、峠漁りをやっている関係上
温泉が枯渇するのは御免こうむりたいので、録画して見てみた。
番組の案内には
各地で増え続ける日帰り温泉入浴施設。今や7800施設に上る一方、各地の温泉では、湯量の減少やお湯の温度の低下といった“異変”が報告されている。地下1000mから温泉をくみ上げてきた青森の入浴施設では十分な湯量が得られない状況に陥り、廃業を決断。さらに大分県別府市では、市内の温泉を調査したところ、広い範囲で湯温の低下が起きる可能性も明らかに。わき出る温泉を使いすぎず上手に利用するための策に迫る。
とある。
最近はやりの日帰り温泉などは1000m以上掘った大深度掘削の温泉が多い。
山中に降った雨水が湧出する自噴泉と違い、大深度掘削の温泉は長年かかって溜まった地下水なので
汲み上げると水位が下がって枯渇するのは当然という内容だった。
そして別府温泉でも市内にある共同浴場「天満湯」では湯量減少で持ち帰り禁止になったのだが、
その原因が山上にあるホテル群の大量使用にあると解説され、温泉も限りある資源と明らかにされた。
そのような温泉資源の有効利用の例として番組では福島・土湯温泉を紹介していた。
第一にこれまでの泉源で「地熱発電」をし、その後の温泉水を温泉街で使う。
また発電機器の冷却水も「オニテナガエビ」の養殖に利用するなど色々な効果を生み出している。
そんな内容に感心していたら本日(12月1日)の岐阜新聞に同じような記事が載った(ネットニュース)。
地熱発電については福島・土湯温泉が蒸気にする液体を別に使う「バイナリー式」であるのに対し、
奥飛騨温泉の中尾温泉では地熱流体を蒸気と熱水に分けて使用する「フラッシュ方式」だという。
中尾温泉と言えば我が高校の山の家がある。
そこに地熱発電所ができたということはSDGsの最先端を行ってるってことで嬉しい限りである。