職人魂

朝、会社に着いて腕時計を見ると電池切れで止まっていた。
昔は会社の地下でご年配のおっちゃんが小さなコーナーで
電池交換してくれていたが、今はそのおっちゃんもいなくなった。。。。

前回は会社の帰りに阪神百貨店の時計修理コーナーで電池交換してもらった。
最近は、電池交換してくれるところは本当に少なくなった。
＊ちゃんとしたところでは、電池の交換時期を蓋の裏に書いてあるとの事。
　今回も記録してくれたようだ。


会社の南側にある眼鏡屋さんで電池交換しているか尋ねると、奥さんが
「御堂筋沿いの兼松ビルの地下１階に丁寧に交換してくれる店があるよ。
　しかし、朝は遅いからもう少ししてから行けば良い」
と教えてくれた。
この奥さんもＣＳセンス抜群だ。
訊ねなくても気持ちよく教えてくださった。


時計修理屋店主の中口卓三さん（６８）は、御堂筋界隈のビジネスマンの時計を
修理し続けてきた。ご自身も元サラリーマンで、３１歳のとき一念発起して、
会社に勤めながら夜間の学校で時計修理の技術を学び、３５歳で店を開業したとのこと。
（ぼん時計店－「尋ねるような気持ちで修理」から引用）

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ぼん時計店
大阪府大阪市中央区淡路町4丁目2-15　（地図）
06-6231-7594
営業時間：月～金 11時位から18時まで

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眼鏡屋の奥さんの言うとおり、とても丁寧に作業をしてくれた。
ご主人曰く、
「最近は、電池交換だけしてくれたらいい！」
というお客さんが増えてきたとのこと。

確かに、時計の蓋の細いパッキンを硬くなってしまわないように
オイルで湿らしてくれたり、時刻合わせのリューズを外して磨いてくれたり、
とても丁寧にしてくれた。

作業内容を見ていて、少々心配になってきた。
寿司屋の「時価」みたいに、びっくりするような値段を言われるのではないかと。。。
心の中で「5,000円くらい言われるのかなぁ？？？
　　しかし、これだけ丁寧にしてくれたので仕方が無いなぁ。。。」 と
覚悟を決めていた。

１０分ほどの丁寧な作業の後で、おごそかに告げられた金額は



「１，３００円です。」


安い！！
あれだけ丁寧に作業をしてくれたのに、１，３００円とは安い！！

会社に戻って、回りのメンバーに「ＣＳの原点に触れた！！」
と宣伝した。
そして、御堂筋界隈に働くビジネスマンの皆さんに知って欲しくて、
この記事を書きました。

中央区淡路町4丁目、御堂筋の兼松ビルの地下１階にある「ぼん時計店」の
店主の中口さん、おおきに！！


最近は時計だけでなく、バイクなど全ての工業品が純粋の機械ものから
電子部品を使うようになって、ユニットごとの交換などで、
職人さんの「技」が不要になってきている。
「職人」・「匠」という言葉も失われつつあるのが残念だ。