I Didn't Know What Time It Was 時さえ忘れて

蕎麦 or うどん or ラーメン、それにスーパードライとジャズがあれば

「七里庵」の蕎麦膳

2010-01-04 | 蕎麦 市内
どうやら前回お邪魔したときの帰りの車の中から、既に今夜の訪問は決まっていたようだ。

というのも「限定」という魅力的な言葉がどうしても頭から離れず、翌日にはツレが予約の電話を入れていたからだ。



時間通りに店の前に立つと、『蕎麦が売り切れの為夜の営業は中止』と書かれた紙が貼ってある。
「まさか」と思いつつ戸を引いて、「予約しておいた者ですが」と恐る恐る中に向かって声をかけた。
「あっ、どうぞ」と拍子抜けするような店主の返事に安心して、盆が二つ用意された一番奥のテーブルへ。




まずは蕎麦前一合450円をお願いして、貸切状態の店内で「クレオパトラの夢」を聴きながら静かに談笑。

 

「そばまえ」という冗談のような名が付けられた長野県松本市の笹井酒造「笹の誉」の本醸造酒は、縄で口元が縛られ、
このまま燗をつけるのによさそうな形状をしている。冷やで飲んだところ辛口だが、味はといえば値段相応。



 

最初はそばずし。鉄火巻き2個と河童巻きの上にイクラが載ったもの。大葉が効いていて、実に美味。



 

次はだし巻き玉子だが、餡と生姜の使い方が上手い。天ぷらはもちろんサクサクで言うことなし。




 

十割蕎麦はかけとざるから選ぶことができる。今夜は二人ともざるを選択。いつも通り旨いが、コシが先日に比べるとちょっと弱いような。



 

蕎麦湯がとても美味しい!いつもより濃い目(?)。 グレープフルーツの載ったアイスクリーム(バニラ)は上品な甘さだ。



最後は店主自ら入れてくれたお茶で、お口直し。 


どれも美味しく店主の技量を垣間見ることができたが、



できるなら蕎麦屋酒好きには冷やだけと言わず燗でも、あるいはいくつか純米酒も揃えておいてほしいところ。
これだけいい肴と蕎麦があって、2・3合も旨い酒を飲めればボリューム感にも不満を感じなかっただろう。惜しい


手打そば 七里庵 (そば / 東枇杷島、西枇杷島、栄生)★★★★ 4.0



コメント (2)
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