愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

病院3&腎臓食

2006年03月02日 | 西子
 結局、西子はうるさいほど鳴く、しかも腎臓がかなり悪い、とてもヤッカイなネコでした。退院してからも、しばらくは傷口を舐めないように首に輪っかをつけたまま。それが不快なのか、入院する前より激しく鳴くようになりました。お陰ですっかり寝不足気味。ときどきドアやテーブルの足に輪っかをぶつけ、ちょっとよろけるのですが、そのときに短く「みゃお!」と鳴くことがあります。どうやら、モンクを言っているようです。
 腎臓食は動物病院があるペットショップで購入。普通のペットフード同様、パックと缶詰とドライフードのカリカリがあり、パックが1種類、缶詰とドライフードがそれぞれ2種類ずつ並んでいました。しかし、缶詰は一缶で100円を下るものはなく、カリカリは500グラムで1000円を下回るものはありません。量の少ないパックはやや安いのですが、安売りの「5缶で298円」なんていうのをみてしまうと、やるせなさが募ることもあります。さらに「もし、この値の張る腎臓食を気に入ってくれなかったら…」と不安でしたが、パックと缶詰が気に入ってくれたのでひとまず安心。
 お気に入りの腎臓食もできたころには、傷口もだいぶふさがってきました。いよいよ抜糸です。例によって逃げるように自宅を出て病院へ。待合室でも延々と「にゃおーん、みゃおーん、あおーん」が続きます。順番を待っていると、ゴスロリ風の女の子の二人組みが、大きなカゴを持って来院。開けたので、覗き込んでみると一面に真っ白な毛の塊が見えます。その毛の塊を撫でている様子をしばらく見ていて、それが丸々と太ったでっかいウサギであることがわかりました。どう見てもうちの西子の1.5倍はあります。二人の女の子は「かわいいねぇ」などといいながら、そのうちカゴから出して抱いていましたが、ちょっとした小型犬ほどの大きさで、しかも丸々と太っていますからどことなくフテブテしい相撲取りのよう。僕の美意識ではお世辞にも「かわいい」とはいえません。内心(うちの西子のほうが、かわいいもんね。うるさいけど…)と思ったとき気づきました。うちの西子、ウサギが登場してから黙ったまま。どうやら、西子なりに驚いているようです。(結構、デリケートなところあるじゃん)などと感心していましたが、診察室に入ると一転、「にゃおーん、みゃおーん、あおーん」の繰り返し。抜糸している間も延々と鳴き続けていました。
 一通り、施術が終わると、獣医さんが「西子ちゃんはおしゃべりだねぇ」と言って、やさしく背中を撫でてくれました。僕はこの獣医さんの言葉を聞いたとき(なるほどぉ…『おしゃべりなネコ』かぁ。獣医さんって言葉の使い方に気をつけるんだなぁ)などと感心していましたが、当の西子は意に介さず。延々と「にゃおーん、みゃおーん、あおーん」です。
 「家でもこの調子で鳴くんですけど、どうしてなんでしょうか?」
 思わず、獣医さんに尋ねました。
 「一通り、検査しましたが、異常はありませんでしたので、身体の不調を訴えて鳴いているわけではないでしょう。何かを訴えているんだとは思いますが、それが何かはちょっとわかりませんね」
 (そうかぁ。獣医さんにもわからないのかぁ。鳴くのはあきらめるしかないか)
 そんなことを思いつつ、うるさいカゴを抱えて家路を急ぐのでした。 

コメント
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