何とかして、西子の「にゃおーん、みゃおーん、あおーん」を止め、安らかに眠りたい。
そのため、僕なりに原因を考えてみました。ご飯もいっぱいあげているので、お腹が空いて鳴くわけではない。検査の結果から体調が悪いわけでもなさそう。電気行火を猫用のベッドに入れて24時間つけっぱなししていますから、寒いということもない。こう考えていくと、最後に三つの可能性が残りました。
ひとつ目は、西子がとっても「膝フェッチ」であること。とにかく、人の膝で丸くなるのが大好き。胡坐をかいた膝の上に一度乗ったら、なかなか動きません。人が、トイレに入っていようが、風呂に入っていようが、膝を求めて鳴き、叫びます。しかし、僕だって横になって寝たいですから、一晩中、西子を膝に乗せているわけにはいきません。これは、とても実現不可能。
ふたつ目は、運動不足であること。連れてきてからの西子の生活は、膝に乗っているか、食べているか、寝ているか、のどれか。どう考えても運動不足です。
そして、最後の三つ目は、単に鳴きたいだけ。これは、一番、考えたくない可能性。しかし、当時、ヤフーの検索で「猫の夜鳴き」と検索すると、20~30件(だったと思う)がヒット。いくつかを見てみると、何年も猫の夜鳴きに苦しめられている人も少なくない様子。「う~ん、苦しんでいる人は僕の他にもこんなにいるのか…」と感心しつつも、もしこれなら手の打ちようがありませんから、とっても悲しい。
とりあえず、この3つの可能性のうち、2つ目の運動不足を解消しようと考えました。早速、ペットショップでおもちゃ選び。多種多様な猫用のおもちゃの中から、棒の先にひらひらが付いたもの。紐を引っ張ると「じぃー」と音を立てて動くネズミのぬいぐるみ。それとマタタビの粉末を購入。「さあー、どれがお気に入りになるかな?」と、ちょっとわくわくしながら西子のもとへ。初めに棒の先にひらひらの付いたものを試してみました。西子の鼻先で、ひらひらさせてみたのですが、何だかすっごく嫌~な顔をされてしまいました。次に試したのが、ネズミのぬいぐるみ。紐を引っ張って動かすと、見つめてはいるのですが、無反応。このときの西子は「ふーん、動くんだ。だから何よ?」とでも言っているようでした。
厳選して購入したおもちゃをまったく気に入ってもらえず、このときはかなりヘコみました。しかし、ヘコんでばかりもいられません。ここで、一工夫。マタタビの粉末をネズミのぬいぐるみに振りかけてみました。僕なりにいいアイデアだと感心したのですが、当の西子はぬいぐるみを一舐め、二舐めしたらすっかり関心を示さなくなってしまいました。試しに、手のひらにマタタビをとって鼻先に近づけてみたのですが、やはり一斜め、二舐めで終了。「『猫にマタタビ』っていうけど、あんまりマタタビが好きじゃない猫もいるんだぁ」などと感心しつつも、やはりショックです。
「どうしたらいいだろう…」と途方にくれていると、十年以上ネコを絶やさない生活をしている知人のC姉さん(フランス原産のシャルトリューという珍しい種類のサクラというネコと日本猫のトラを飼っています)から「うちのコは、これが大好きだからきっと気に入るよ」ともらったのが、クラッカーの中に入っている小さいボール。キラキラかつフワフワで、フローリングだと滑るようにすばやく転がります。このときの私は藁にも縋る心境でしたから、早速いただいて西子の前に「コロコロ」と転がしてみました。すると、今までどんなおもちゃに反応を示さなかった西子が大はしゃぎ。
「やったー。やっとお気に入りのおもちゃを発見したぞぉ!」
思わず、声に出してしまうほど感激しました。しかし…冷静になって「こいつ、さんざんカネと時間をかけて探したおもちゃは気に入らなかったくせに、クラッカーのボールで大はしゃぎか…。」と思ったらどうにも腑に落ちません。でもいいんです。「夜鳴き」がこれで収まれば。目的はそれですから。
しかし…ダメでした。その後も止むことなく続く夜鳴き。さらに、夜中にボールを追う「どたどた、がさがさ」が加わり、「にゃおーん、みゃおーん、あおーん、どたどた、がさがさ」に進化。眠れぬ夜はその後も当分続くことになるのでした。
そのため、僕なりに原因を考えてみました。ご飯もいっぱいあげているので、お腹が空いて鳴くわけではない。検査の結果から体調が悪いわけでもなさそう。電気行火を猫用のベッドに入れて24時間つけっぱなししていますから、寒いということもない。こう考えていくと、最後に三つの可能性が残りました。
ひとつ目は、西子がとっても「膝フェッチ」であること。とにかく、人の膝で丸くなるのが大好き。胡坐をかいた膝の上に一度乗ったら、なかなか動きません。人が、トイレに入っていようが、風呂に入っていようが、膝を求めて鳴き、叫びます。しかし、僕だって横になって寝たいですから、一晩中、西子を膝に乗せているわけにはいきません。これは、とても実現不可能。
ふたつ目は、運動不足であること。連れてきてからの西子の生活は、膝に乗っているか、食べているか、寝ているか、のどれか。どう考えても運動不足です。
そして、最後の三つ目は、単に鳴きたいだけ。これは、一番、考えたくない可能性。しかし、当時、ヤフーの検索で「猫の夜鳴き」と検索すると、20~30件(だったと思う)がヒット。いくつかを見てみると、何年も猫の夜鳴きに苦しめられている人も少なくない様子。「う~ん、苦しんでいる人は僕の他にもこんなにいるのか…」と感心しつつも、もしこれなら手の打ちようがありませんから、とっても悲しい。
とりあえず、この3つの可能性のうち、2つ目の運動不足を解消しようと考えました。早速、ペットショップでおもちゃ選び。多種多様な猫用のおもちゃの中から、棒の先にひらひらが付いたもの。紐を引っ張ると「じぃー」と音を立てて動くネズミのぬいぐるみ。それとマタタビの粉末を購入。「さあー、どれがお気に入りになるかな?」と、ちょっとわくわくしながら西子のもとへ。初めに棒の先にひらひらの付いたものを試してみました。西子の鼻先で、ひらひらさせてみたのですが、何だかすっごく嫌~な顔をされてしまいました。次に試したのが、ネズミのぬいぐるみ。紐を引っ張って動かすと、見つめてはいるのですが、無反応。このときの西子は「ふーん、動くんだ。だから何よ?」とでも言っているようでした。
厳選して購入したおもちゃをまったく気に入ってもらえず、このときはかなりヘコみました。しかし、ヘコんでばかりもいられません。ここで、一工夫。マタタビの粉末をネズミのぬいぐるみに振りかけてみました。僕なりにいいアイデアだと感心したのですが、当の西子はぬいぐるみを一舐め、二舐めしたらすっかり関心を示さなくなってしまいました。試しに、手のひらにマタタビをとって鼻先に近づけてみたのですが、やはり一斜め、二舐めで終了。「『猫にマタタビ』っていうけど、あんまりマタタビが好きじゃない猫もいるんだぁ」などと感心しつつも、やはりショックです。
「どうしたらいいだろう…」と途方にくれていると、十年以上ネコを絶やさない生活をしている知人のC姉さん(フランス原産のシャルトリューという珍しい種類のサクラというネコと日本猫のトラを飼っています)から「うちのコは、これが大好きだからきっと気に入るよ」ともらったのが、クラッカーの中に入っている小さいボール。キラキラかつフワフワで、フローリングだと滑るようにすばやく転がります。このときの私は藁にも縋る心境でしたから、早速いただいて西子の前に「コロコロ」と転がしてみました。すると、今までどんなおもちゃに反応を示さなかった西子が大はしゃぎ。
「やったー。やっとお気に入りのおもちゃを発見したぞぉ!」
思わず、声に出してしまうほど感激しました。しかし…冷静になって「こいつ、さんざんカネと時間をかけて探したおもちゃは気に入らなかったくせに、クラッカーのボールで大はしゃぎか…。」と思ったらどうにも腑に落ちません。でもいいんです。「夜鳴き」がこれで収まれば。目的はそれですから。
しかし…ダメでした。その後も止むことなく続く夜鳴き。さらに、夜中にボールを追う「どたどた、がさがさ」が加わり、「にゃおーん、みゃおーん、あおーん、どたどた、がさがさ」に進化。眠れぬ夜はその後も当分続くことになるのでした。