愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

にゃんこお爺さん逝く

2008年02月17日 | たっちーの部屋
中国・上海市で、約20年間の間に捨て猫・約1000にゃん以上を引き取り新しい飼い主を探すなど、にゃんこの愛護に尽力したお爺さんがいましたが、このほど90歳で亡くなったそうです
このお爺さんは、1918年生まれ。1940年代後半には、一家が工場経営などで得た資金をすべて使い、私立小学校を設立しています。中華人民共和国成立後、学校は国有財産になるものの、お爺さんは校長先生に就任。その後の文化大革命期の混乱で解任されますが、83年に名誉を回復し、以後、名称がやたら難しいポストも務めますが89年に引退。
これで「悠々自適にの~んびり、たまに孫の相手でもしながら余生を過ごそうか…」などと思っていたことでしょう。しかしこの年に運命的な出会いが…。
隠居生活の最大の楽しみである散歩の途中で、捨てられていた子猫を発見。「これまで忙しく生活してきたので、最近だいぶ時間をもてあまし気味になっていたところだ。猫と一緒に生活すれば生活に張りと潤いもでるだろう」などと思ったかどうかは知りませんが、お爺さんはこのにゃんこを家につれかえります。しかし、この子猫が、お爺さんの第二の人生の未来予想図を大きく一変することに。
とっても立派な経歴をお持ちのお爺さんなので「あそこの爺さんは猫を拾った」という何気ない話題が、「お爺さんはかなりの猫好きだ」→「どうやら猫を引き受けてくれるようだ」→「家の前に置いとけばいいらしい」と、聞いた人の都合のいいように話が二転三転して拡大するまでにさして時間はかからなかったもよう。お爺さんの自宅前に猫を置き去りにする人が続出します。
連日のように、押し寄せるにゃんこたちを前に、もやは「張りと潤い」どころではなく「驚きと戸惑い」の連続だったことでしょう。しかしこのお爺さん、「勝手に捨てるんじゃねぇ~、にゃんこなんか知るか~」とはならず、どうやらその1匹1匹を保護し、飼い主を見つけたり、自分で世話をしていたようで、最多時には120匹の猫と暮らしていたといいます。
結局、悠々自適な生活は実現できず、毎月1500元の年金はすべてにゃんこのために消費。しかし、こうした「猫に奉仕する生活」を続けるうちに数百人の「猫仲間」ができます。そして91歳という高齢でお亡くなりになったにもかかわらず、お葬式にも多くの愛猫家が参列し、大量の食料や餌代を寄付していったそうです。
ところで、お爺さんが亡くなった後に約40にゃんが残されたそうですが、このにゃんこたちは68歳の娘さんが引き取り、面倒を見ることになったそうです。
学校を寄付し、年金をにゃんこのために使い果たしたお爺さん。でも、お爺さんの晩年に保護を受けた約1000にゃん以上のにゃんこたちは、人生に一番大事なものを招いていた招き猫たちだったような気がします。
ちなみに、今回の写真は最近、傍若無人(猫)ぶりが著しく目立つようになってきたキジロウ。西子との合わせワザで、僕の寿命を縮めているような気がするのは気のせい?
コメント (4)
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