金継ぎ、金繕い? いえ、陶磁器の繕いを楽しむ会「器再楽(きさら)」です!

「陶工房たつみ」が主催する「器再楽(きさら)」のブログ。金繕い、金継ぎと呼ばれる手法もオープン。繕いの依頼にも応じます。

とても大きな作品の繕い依頼 その7

2021-01-06 16:03:01 | 磁器の繕い例

とても大きな花鉢の繕いの続きです。

 
次は、漆を塗って銀の丸粉(3号)を蒔いた箇所を補強する作業です。
生漆をテレピンでうんと薄めたものを塗っていきます。

 

すぐに余分な漆をふき取って。

 

底の部分も同様です。

 

粉固めの処理を3回繰り返した後、いよいよ最後の磨きの工程です。

今の時期、漆が乾きにくいので時間がかかりますね。

 

先ずは木綿でしっかりと磨きます。

 

すでに結構輝いてきますね。

 

そして、鯛の牙(たいき)の出番です。

様子を見るために、まずは底の部分からスタートです。

 

そして、側面です。

 

鯛の牙で磨いた部分とそうでない部分、よく判るでしょ。

 

完了です。

こんな大きな作品の繕い、大仕事でしたね。

一度桐箱に入った大皿の繕いを依頼されたことがありましたが、今回が一番大変でしたね。

 

内側は白漆(「新うるし」の白)だけでいいと判断しました。

 

繕った個所をアップで。


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