沖縄県が辺野古の埋め立て承認を撤回すると、国は間髪入れずに「効力の一時停止」を発表しました。県が国を訴えているのに、国が国を承認するというおかしなことがまかり通りました。そして、14日に土砂を投入するとのことです。
国は、沖縄県から工事の正当性を問われたのですから、十分な説明と対話を経た後に工事を進めるというのが当たり前のことかと思いますが、そんな時間を一切取らず、強行に工事を進めていることに怒りを覚えます。
この問題について、心を痛めつつも、結局は「沖縄に泣いてもらうしかない」という立場の人も多いかと思います。それなら、相手に礼を尽くし、ゆっくりと時間をかけて、沖縄の痛みに寄り添いながら丁寧に対話をし、了解を得た上で工事を進めようとするべきですが、そうなっていません。
聖書は、「自分にしてもらいたいと思うように相手にもしなさい」と教えています。それが、仲良く生きていくための秘訣だと思います。立場を逆にしたとき、喜んで受け入れることができような話し合いをすべきだと思います。このまま黙ったままでいるとしたならば、人間として恥ずかしいと思います。
沖縄の基地問題については、何だか権力の側にいるような気分になっている人が多いかと思います。立場が逆になったら、どんな気分になるのでしょうか自問自答してみてはどうでしょう。このところの権力の側がしていることは、どれを取っても国民が困るようなことばかりではないかと思います。
日本は、随分と貧しくなりました。同時に、精神も貧しくなってしまったのでしょうか。これから更に貧しくなることが予想されるように思います。