旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

駅弁コレクション79 「元祖 珍辨 たこめし」(福山駅)

2022-01-29 12:08:47 | 駅弁コレクション
【元祖 珍辨 たこめし】(福山駅)
                           2022.1.29投稿

2008年(平成20年)4月5日
 マエダ「全国有名駅弁大会」で購入 価格980円
                        [製造元](株)浜吉

 1953年(昭和28年)発売の『元祖珍辨たこめし』と同じデザインが描かれた箱に入っています。






 容器は、蛸の形をした陶器製です。


 細かく刻んだ蛸が入っているたこめしの上に、錦糸玉がを敷いた蛸の旨煮・蓮根煮・煮海老・栗の甘露煮・さくら大根が載っています。


 たこ飯と柔らかい蛸の旨煮は美味しいのですが、ちょっと蛸が少ないかとも思います。
 現地でも予約販売のようですが、当地の駅弁大会で購入しました。
 現在は『あっぱれ多幸』( 要予約 1,500円)として販売されています。
 ホームページには次のように紹介されています。
 「ユニークな形の陶器に瀬戸内産のタコの柔らか煮をメインに盛りつけた自慢のたこめし。食べた後は「オクト(置くと)パスする縁起物」に使えます。」


2012年(平成24年)7月26日 三原駅で購入 価格950円
                        [製造元](株)浜吉

 蛸の足の数にちなんで、八角形の折詰に入っています。


 細かく刻んだ蛸が入っているたこめしの上に錦糸玉を敷き、蛸の旨煮・味付け山菜・煮海老・ウズラの卵・椎茸煮・筍煮・胡瓜の漬けものが載っています。


 1953年(昭和28年)の販売開始から70年近い歴史を誇る「浜吉」随一のロングセラー駅弁です。
 『浜吉』のある三原は、世襲制でタコの漁業権が受け継がれるという、瀬戸内有数の「タコの町」だそうです。
 蛸は決して珍しい食材ではないのに、『珍しい辨當』を略したとも捉えることが出来る『珍辨(ちんべん)』の文字の由来は、この駅弁を開発した「浜吉」先々代の「珍彦(うずひこ)」さんが、自信をもって送り出した駅弁であることの証として、名前の1字を使って『珍辨』と冠した「たこめし」にしたそうです。
 現在は1,030円で販売されています。
 ホームページには次のように紹介されています。
 「瀬戸内の漁師めしを駅弁にと、タコにちなんで八角容器に煮タコ、煮エビ、錦糸玉子や筍、椎茸の旨煮を彩りよく盛付けました。軟らかいたこの食感と味わいが好評で60有余年、売れ続けている駅弁です。」


 この駅弁は『本州一周普通列車の旅』3日目に三原駅ホーム売店で購入しました。

 製造元の浜吉は、明治初期に尾道海岸通りに旅館濱吉楼として創業し、1890年(明治23年)浜吉商店として創業し、山陽鉄道糸崎駅(現JR糸崎駅)構内営業開始した歴史ある駅弁業者です。
 1950年(昭和25年)の山陽本線三原駅舎改築に伴い、三原駅で構内営業開始し、本格的な駅弁事業を始めました。
 現在、JR三原駅構内・JR福山駅構内・広島空港ビル内の直営売店で、JR岡山駅構内・JR広島駅構内では委託店で駅弁を販売しています。


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