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旅の窓

平凡ながら列車の旅が好きで、その様子を紹介しています。
『閑雲野鶴日記』は日々の自由気ままな生活の記録。

トンネル駅&只見線の旅1~高崎駅まで

2015-08-13 05:03:43 | トンネル駅&只見線の旅
 平成27年8月7日から、上越線のトンネル内にある「湯桧曽駅」「土合駅」、そして第三セクター北越急行ほくほく線にある「美佐島駅」を訪ね、その後只見線を通って戻ってくる3泊4日の旅です。
 使う切符は、「北海道&東日本パス」。JRの他、今回利用する青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の普通列車・快速列車が利用できる切符です。ですから、移動は基本的に普通列車です。一部日程の都合で新幹線を利用しますが、そのことは後で紹介します。


 1日目は、野辺地から青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・東北本線・両毛線などを乗り継いで、高崎を目指します。
 最初の列車は、野辺地6時19分発青い森鉄道普通八戸行です。


 停まる駅と時刻は次の通りです。
野辺地  06:19発 3番線
千曳   06:24着 06:25発
乙供   06:30着 06:30発
上北町  06:35着 06:36発
小川原  06:39着 06:40発
三沢   06:45着 06:45発
向山   06:49着 06:50発
下田   06:54着 06:54発
陸奥市川 06:58着 06:58発
八戸   07:06着 4番線

 八戸からは、IGRいわて銀河鉄道直通、青い森鉄道 普通 盛岡行に乗り換えます。


 この電車は平日、三沢始発となり、今乗ってきた電車の4分後を走ってきます。


 停まる駅と時刻は次の通りです。
八戸     07:09着 07:13発
北高岩    07:18着 07:18発
苫米地    07:21着 07:22発
剣吉     07:25着 07:25発
諏訪ノ平   07:30着 07:30発
三戸     07:34着 07:34発
目時     07:39着 07:39発
金田一温泉  07:43着 07:43発
斗米     07:47着 07:48発
二戸     07:50着 07:51発
一戸     07:56着 07:57発
小鳥谷    08:01着 08:01発
小繋     08:08着 08:08発
奥中山高原  08:15着 08:15発
御堂     08:21着 08:22発
いわて沼宮内 08:26着 08:26発
岩手川口   08:30着 08:31発
好摩     08:35着 08:36発
渋民     08:40着 08:40発
滝沢     08:44着 08:45発
巣子     08:47着 08:47発
厨川     08:51着 08:52発
青山     08:54着 08:55発
盛岡     09:00着 0番線

 八戸駅では、八戸市内の通学する高校生と入れ替わりに、三戸郡内の高校に通学する学生が多く利用します。


 北高岩駅で東北新幹線と交差します。


 目時駅。ここまでが青い森鉄道。


 目時駅を発車するとすぐに馬淵川を渡りますが、ここが青森県と岩手県の県境となり、青い森鉄道からIGRいわて銀河鉄道に変わります。


 岩手県に入って最初の駅は金田一温泉駅。駅名票もIGRいわて銀河鉄道のデザインに変わります。


 車内の乗客は、二戸市内の高校に通学する学生が中心です。


 二戸駅でほとんどの高校生が下車した後は、通院や買い物客が中心とないました。 


 奥中山駅行こう、下車する人が少なく乗車する人が多く続く中、滝沢駅では岩手県立大学の学生と思われる乗客が10名ほど下車しました。
 

 定刻に着いた盛岡駅では、改札口が混雑するくらいの人でした。


 その中で、到着した電車の最後部には「IGR地域医療ライン」ののぼりに集まる人がいました。
 盛岡市内の総合病院に通院する方をサポートするサービスで、手配をしてくれるようです。そのため、今乗ってきた電車と次の電車には、お世話するアテンダントが乗っています。


 盛岡駅から東北本線への乗り継ぎは、3月の時刻改正までは9時6分の一ノ関行があったのですが、今はそれもなくなり通常だと10時6分まで電車はなく、以前のように走らなくてもよく余裕ができたのはうれしいのですが、その分目的地に着くのも遅くなります。 しかし、今日は臨時快速ジパング平泉2号一ノ関行きがその8分前に走るのでそれに乗ることにしました。




 この列車の停車駅と時刻は次の通りです。
盛岡   09:58発 7番線       
仙北町    レ            
岩手飯岡   レ            
矢幅     レ            
古館     レ            
紫波中央   レ            
日詰     レ            
石鳥谷    レ            
花巻空港   レ            
花巻   10:24着 10:25発
村崎野    レ            
北上   10:34着 10:35発
六原     レ              
金ヶ崎    レ              
水沢   10:48着 10:48発  
陸中折居   レ              
前沢   10:57着 10:57発  
平泉   11:04着 11:06発  
山ノ目    レ              
一ノ関  11:16着 3番線

 今の車両は、485系電車を改造した4両編成のリゾート列車で、マルコポーロの東方見聞録の黄金の国ジパングとそのモデルとされる平泉を表現したものです。
1・4号車は指定席で、窓向きのペアシートになっています。


 運転席との間はガラスで仕切られているので前面展望ができます。


 指定席車両のデッキは、平泉を紹介する映像が流れいえいました。





 自由席の2・3号車は、リクライニングの座席です。


 発車までの間に隣の6番線には、10時5分発山田線経由三陸鉄道北リアス線直通臨時快速「さんりく北リアス号」久慈行が、JR東日本の車両ジョイフルトレイン「Kenji」編成で入ってきました。


 以前は緑の車体でしたが、岩手の観光キャンペーンに対応して青色に塗装を変え、「わんこきょうだい」のイラストが描かれていました。





 出発にあわせて、このようにお見送りもありました。しかし、今日の乗客は指定席に9人、自由席も7人という寂しいものでした。


 盛岡駅を出発してしばらくは新幹線と平行してまっすぐ進みます。


紫波中央駅を過ぎると新幹線と離れます。


 花巻空港駅を通過すると左手に花巻空港の管制塔が見えます。


 最初の停車駅花巻。乗降客無し。




 前方に新幹線が見えてくると北上駅に着きます。


 その後、水沢駅・前沢駅と停まりますが乗ってくる乗客もなく、衣川を渡ると前方に中尊寺が見えてくると間もなく平泉駅に到着です。


平泉では1号車から4人が降りていきました。


 再び新幹線が見えてくると終点一ノ関駅です。


一ノ関駅では36分の待ち合わせです。


 ちょっと早めの昼食は「駅そば」。




 今度の列車は、東北本線普通 小牛田行です。停まる駅と時刻は次のとおりです。
一ノ関  11:54発           
有壁   12:00着 12:00発  
清水原  12:04着 12:04発  
花泉   12:07着 12:07発  
油島   12:11着 12:11発  
石越   12:16着 12:17発  
新田   12:23着 12:23発  
梅ヶ沢  12:27着 12:28発  
瀬峰   12:31着 12:32発  
田尻   12:37着 12:38発  
小牛田  12:43着     



 2両編成で、約20名ほどを乗せて出発しました。


 一ノ関駅を出て県境の石越駅までは、乗車する人よりも降りる人が多く、車内もだいぶ空いてきました。


 石越駅を過ぎると右手に白鳥の飛来地として有名な伊豆沼が見えてきます。




 この辺の水田には、白鷺と思われる鳥が何羽もみられました。


 宮城県に入ると今度は乗車する人が多くなってきました。
 小牛田駅の二つ手前の瀬峰駅。かつて仙北鉄道が通っていたところで、駅前には「仙北鉄道瀬峰駅跡」という石碑が建っていました。


 左手から石巻線が迫ってくると小牛田駅に着きます。




 ここからは、東北本線普通 仙台行に乗ります。停まる駅と時刻は次のとおりです。
小牛田   12:50発 2番線         
松山町   12:53着 12:54発 
鹿島台   12:58着 12:58発 
品井沼   13:03着 13:03発 
愛宕    13:07着 13:08発 
松島    13:10着 13:10発 
塩釜    13:18着 13:18発 
国府多賀城 13:20着 13:21発 
陸前山王  13:23着 13:23発 
岩切    13:26着 13:26発 
東仙台   13:30着 13:31発 
仙台    13:37着 2番線  


 車内には立つ人もなく7割程度の乗車です。
 小牛田駅は、太平洋岸の女川駅まで続く石巻線、新庄駅まで続く陸羽東線、新庄駅から先、日本海沿岸の余目駅までは陸羽西線と、太平洋側と日本海側を結ぶ鉄道輸送が盛んな頃の要衝で、その名残の転車台が使われないまま残っていました。

 
 7割ほどの乗車だって車内も、塩釜駅まで来ると座れない人がいるほどの混み具合になってきました。
 平成27年5月50日、ここ東北本線塩釜駅と石巻線高城町駅を結ぶ連絡線ができ、石巻線の他に東北本線経由で仙台駅と石巻駅を結ぶ列車が走るようになり、駅名票にも新しく高城町駅の表示がありました。


 岩切駅手前で、その石巻行き列車とすれ違いました。


 仙台駅到着。多くの乗客がはき出されました。


 さて仙台駅から先ですが、このまま普通列車を乗り継いでいくと高崎駅到着が22時4分と遅くなるので、ここから郡山駅までは新幹線を使うことにします。運賃・特急券別料金になりますが、帰りも郡山駅から仙台駅まで新幹線を使うことにして、W切符を使うと通常より1,920円お得になります。


 そこで、仙台駅からは東北新幹線やまびこ142号 東京行に乗ります。停まる駅と時刻は次のとおりです
仙台   13:44発 14番線
白石蔵王 13:57着 13:58発
福島   14:10着 14:16発
郡山   14:29着 13番線


 福島駅では、山形駅からの山形新幹線つばさ142号が連結されます。


 また、はやぶさ70号に先を譲っての発車となりますが、今日ははやぶさ70号が2分ほど遅れて通過していきました。


 そのためこちらも2分ほど遅れての発車です。
 東北新幹線は2人席側に乗ることが多く、反対側の景色には気付かないことがたくさんありました。
 福島駅を出てすぐのガスタンクもその一つ。特産の桃やリンゴの絵が描かれていました。


 普通列車だと早くても福島駅で乗り継いで2時間ほどかかる郡山駅も、新幹線だと45分でつきます。


 郡山駅からは再び普通列車になります。
 今度の列車は、東北本線 普通 黒磯行。停まる駅と時刻は次のとおりです。
郡山   14:52発 2番線           
安積永盛 14:56着 14:57発  
須賀川  15:02着 15:02発  
鏡石   15:07着 15:08発  
矢吹   15:12着 15:13発  
泉崎   15:18着 15:18発  
久田野  15:22着 15:23発  
白河   15:27着 15:27発  
新白河  15:30着 15:31発  
白坂   15:34着 15:35発  
豊原   15:40着 15:40発  
黒田原  15:45着 15:45発  
高久   15:49着 15:50発  
黒磯   15:54着 4番線


 大変な混みようでしたが、何とか座ることができました。


 途中の須賀川駅には「須賀川市はM78星雲 光の国と姉妹都市になりました」の看板が。ウルトラマンの円谷英二監督が須賀川市出身ということで、WEB上に仮想都市「すかがわ市M78星雲光の国」をつくって姉妹都市の関係を結んだという町おこしの取り組みのようです。


 復元された白河小峰城の天守が見えてくると、奥州三関の一つ白河の関があった白河駅に到着。


 ここまでくると、車内に空席が目立つようになりました。


 白河の関があるくらいなのでこの辺の勾配はきつく、複線にするときのできるだけ勾配を緩やかにして線路を造ったため、複線でありながら上下線が離れているため、一見単線区間に見えるようなところもみられます。


 途中、徐行のため2分ほど遅れていた列車も、終点黒磯駅には定刻で到着。降りる人もまばらでした。


 次の列車は、東北本線普通 宇都宮行です。停まる駅と時刻は次のとおりです。
黒磯   16:13発 1番線 
那須塩原 16:18着 16:19発 
西那須野 16:24着 16:25発 
野崎   16:29着 16:30発 
矢板   16:34着 16:34発 
片岡   16:39着 16:40発 
蒲須坂  16:43着 16:44発 
氏家   16:48着 16:48発 
宝積寺  16:53着 16:53発 
岡本   16:58着 16:58発 
宇都宮  17:05着 8番線 

 宇都宮駅からの列車が折り返しとなるため、すでに宇都宮行の表示で入ってきました。


 ホームには、過去に使われた行き先表示板が飾られていました。


 黒磯駅から先は直流区間となるため、東京寄りにたくさんの直流機関車が止まっています。


 宝積寺駅には、烏山線用の七福神が描かれた車両が停まっていました。


 餃子の看板が見えてくると、宇都宮駅に到着です。


 宇都宮駅からは今日最後の列車になる、両毛線直通東北本線普通 高崎行に乗り換えです。
宇都宮   17:14発 10番線        
雀宮    17:20着 17:21発 
石橋    17:26着 17:27発 
自治医大  17:31着 17:32発 
小金井   17:35着 17:36発 
小山    17:43着 18:01発
思川    18:06着 18:07発  
栃木    18:12着 18:14発  
大平下   18:18着 18:18発  
岩舟    18:22着 18:23発  
佐野    18:29着 18:30発  
富田    18:34着 18:34発  
足利    18:41着 18:46発  
山前    18:51着 18:51発  
小俣    18:56着 18:56発  
桐生    19:03着 19:06発  
岩宿    19:10着 19:11発  
国定    19:16着 19:17発  
伊勢崎   19:23着 19:24発  
駒形    19:29着 19:29発  
前橋大島  19:32着 19:33発  
前橋    19:37着 19:39発  
新前橋   19:43着 19:44発  
井野    19:47着 19:47発  
高崎問屋町 19:49着 19:50発  
高崎    19:54着 6番線




 首都圏に近いのですが、両毛線用車両のためか手で開け閉めすることができるようです。


 この列車は小山までは東北本線を通り、ここから両毛線に入ります。
 両毛線とは、栃木県の小山駅から群馬県の新前橋駅までを結ぶ路線ですが、両毛線の列車は、新前橋駅より上越線に乗り入れ高崎駅まで運転しています。両毛とは、群馬の上毛野国と栃木の下毛野国からとった路線名です。



 新幹線の下をくぐり思川を渡ると両毛線最初の駅、思川駅です。





 18時過ぎ、赤城山にだいぶ日が傾いてきました。


 栃木駅の手前で平行した走る東武日光線の特急とすれ違いました。


 栃木駅から東武日光線と並行して走ります。


 東武日光線と分かれると間もなく大平下駅に着きます。




 次の岩舟駅を過ぎると東北自動車道の下をくぐり、次に東武佐野線の下をくぐると佐野駅に着きます。






 19時を過ぎ、そろそろ写真に景色を納めることが難しくなった頃、桐生駅に到着します。
 今日は、桐生八木節祭りの日でした。


 桐生駅は、わたらせ渓谷鉄道への乗換駅でもあります。


 この後、伊勢崎駅、駒形駅などを通り、19時54分、今日の目的地高崎駅に到着しました。








 高崎駅では、だるまがお出迎え。


 本日の乗車時間10時間46分。乗車距離705.7km。

 つづく





旅の小窓~臨時寝台特急カシオペアに乗る

2015-08-11 04:39:05 | 旅の小窓
【平成27年5月9日】
 臨時寝台特急カシオペアに乗るため札幌に向かいました。
 野辺地駅前広場整備の一環で、乗り場表示などが新しくなりました。


 6時54分発青い森鉄道青森行きに乗って出かけます。


 野内駅は平成23年3月12日に、旧野内駅より青森寄りに移転しました。ただ前日に東日本大震災が発生し、青い森鉄道も運休したので実際の営業を開始したのは3月14日からですが、旧駅は跨線橋等建築物が撤去され、ホームのコンクリートが剥がされたものの、ホームの形状は今でも残っています。


 青森からは、8時25分発白鳥93号で函館に向かいます。


 青森車輌センターには、臨時寝台特急カシオペアや急行はまなすを牽引する機関車や、白鳥に使われている車輌などの他、線路に余裕があるためか常磐線の特急スーパーひたちに使われた651系、首都圏近郊で使われた211系電車を改造するまでの期間、ここに留め置いているようです。










 来年3月に北海道新幹線が開業すると、ここ新中小国信号場で津軽線と分かれる先の海峡線は、今のところ貨物列車でなければ通ることができなくなるようです。


 中小国信号場で津軽線と分かれると間もなく、北海道新幹線と合流します。






 大平トンネル内で、新幹線と合流し線路が3本の併用区間になります。




 この併用区間は、木古内駅の手前にあるシェルターまで続きます。


 シェルターの中で分かれて新幹線は、高架となって木古内駅に入っていきます。








 サラキ岬のオランダチューリップ花園はでチューリップフェアが開かれていました。
 ここは「咸臨丸終焉の地に誕生の地であるオランダの国花を植えてほしい」と咸臨丸の偉業と功績を讃えるためにチューリップの球根が贈られたことが始まりだそうです。


 函館山も見えてきましたが、こうした風景も新幹線で北海道に入った場合は見ることができなくなると思います。


 函館からは10時36分発北斗5号札幌行きに乗ります。


 大沼公園駅では、今日も団体客が降り、2分遅れて発車しました。


 今日のお昼は、函館駅で購入した駅弁。








 さて今回は、南千歳駅で途中下車して、新千歳空港に寄ります。


 南千歳駅から快速エアーポート132号に乗ります。この列車は旭川駅・札幌駅間は特急カムイ20号として運転しているので、快速でありながら特急車両で運転しています。


 南千歳駅から新千歳空港駅までは一駅。


 飛行機を見るでもなく、エアーポート147号で札幌へ。




 札幌には、15時25分の到着。


 カシオペアの発車は、16時12分。


 入線予定時刻どおり、入線してきました。


 今回乗るのは、オールA寝台個室の中でも一番部屋数の多い、カシオペアツインですが、3人利用できる部屋が車輌の両端にあります。


 ドアは、4桁の番号を使う押しボタンの鍵。




 部屋には、シャワーは付いていませんが洗面台とトイレが付いています。
 また、BSやビデオ、GPSで現在地を映し出すモニターが付いていました。




 詳しい設備や使い方の案内が載ったパンフレットと、今日のテレビの番組表がテーブルの上にありました。
















 乗ってすぐやったことは、シャワー券の確保。ダイニングカーで販売しているので買いました。






 発車して間もなく、グリーン車でサービスしている程度のドリンクサービスと、明日の朝のモーニングドリンクサービス券が配られました。




 カシオペアの特徴の一つが、一番端の車両(札幌発では一番後ろの車両)が、展望車になっていることです。


 5号車と9号車にはミニロビーもありました。


 今回の夕食です。フランス料理は、北斗星と同じメニューなので、ルームサービスのカシオペアスペシャル弁当にしました。










 食事が済んだ頃、伊達紋別駅に到着。ここで、スーパー北斗14号に先を譲ります。


 21時6分函館駅到着。ここから青森駅までは進行方向が逆になるため、展望車に機関車が付きます。


 函館駅を出てパブタイムになったのでダイニングカーに行きました。


 他の列車と比べ、シンプルというか飾り気のない車内でした。


 ただ、ダイニングカーが2階にあり、通路が1階にあるため、車内を通り抜ける人はいません。なお、1階部分にはダイニングカーの乗務員ベットもあるとのことです。


 青森駅で運転停車し、今までの機関車を切り離し、再び展望車が最後尾となって一路上野を目指しました。 


 翌朝、9時25分上野到着。


【平成27年6月13日】
 再び、臨時寝台特急カシオペアに乗るため札幌に向かいました。


 前回と同じく、6時54分発青い森鉄道青森行きに乗って出かけます。


 3月の時刻改正で、白鳥93号の到着が早くなったので、青森駅で改札を出ないでそのままホームを移動したところ、4番線にリゾートしらかみ2号がくまげら編成で先に入っていて、そこに白鳥が入ってきました。


 青森駅を出て間もなく青森車両センター。いつものとおり、急行はまなすが停まっていました。


 また、すでに廃止になった寝台特急あけぼのもいました。


 津軽今別駅に隣接する、新幹線の奥津軽いまべつ駅には、今でなければ入れない新幹線の線路内で写真を撮る人も見られました。


 函館駅に隣接する函館運輸所には、北斗星・カシオペア・はまなすを牽引してきた、DD51形ディーゼル機関車がナンバープレートが外されて留置されていました。全ての機関車が役目を終えるのもそんなに遠くは無いと思われます。


 函館ではいつものとおり北斗5号に乗り継ぎます。


 JR貨物五稜郭機関区には、EH500型機関車に代わって、青函トンネル用の新しいEH800型機関車が増えつつあります。


 今日の昼食は、ワゴンサービスメニューにあった客室乗務員おすすめ弁当を注文。今日のおすすめ弁当は、豚わっぱ飯です。




 今日も大沼公園駅では、アジア系の団体客が下車しました。


 長万部駅11時59分到着。「もりそば」の合田商店の方が、階段を気にして待っていました。そこにやってきたのが「かにめし」を抱えた金谷の方。 
 いつもは2人そろって積み込み用のそばとかにめしを持って列車を待っているのですが、今日は「かにめし」が遅れたようです。




 その後何事も無く札幌駅に到着。
 カシオペアの発車は16時12分。


 16時7分入線してきました。


 今回は、1号車スイートメゾネットタイプ。




 2階がリビング。




 1階が寝室。


 トイレとシャワーも付いています。
 



 ウエルカムドリンクも運ばれてきます。


 今回の夕食は、ダイニングカーでの「カシオペア御膳」。














 カシオペア全室個室のため、車内販売が来るとチャイムとディスプレーで知らせてくれます。


 渡島大野駅通過。来春、北海道新幹線が開業すると新函館北斗駅に改称され、函館駅方面へのアクセス駅となる予定で、ホームも新しくなっていました。


 寝る前に、パブタイムのダイニングカーへ。


 4時頃目が覚めると小牛田駅を通過中。小牛田運輸区には5月30日に開業したばかりの仙石東北ライン(仙台駅-東北本線-松島駅-新設区間-高城町駅(仙石線)-石巻駅間)の交流電化区間と直流電化区間を通して運転するための、ハイブリッド方式のHB-E210系が配置されていました。


 愛宕駅を過ぎると、東北本線松島駅と仙石線高城町駅を結ぶために新設された線路が中央に見えてきました。


 4時33分仙台駅到着。車内販売用弁当や、新聞の積み込みが行われます。


 5時30分頃、福島駅手前で新幹線の営業開始前の点検をしている、GA-100型新幹線軌道確認車を見ることができました。


 6時。前の日に希望時刻を聞かれたモーニングコーヒーが、カップに入れられ部屋に届きました。


 白岡駅・蓮田駅間、いつもは上りのこちらカシオペアにカメラが向いているのですが、今日は上野から臨時列車でも来るのか、下り列車の方にカメラが向いていました。


 9時25分定刻上野到着。廃止の噂が出ているものの、正式発表がないため写真を撮りに集まる人もまだ少ないホームでした。


 おしまい

旅の小窓~寝台特急北斗星に乗る

2015-08-02 16:06:20 | 旅の小窓
【平成27年2月13日】
 札幌から寝台特急北斗星に乗るため出かけました。
 大雪のため、余裕をもって20時2分発の普通列車に乗りました。




 青森駅には20時48分に到着しました。
 ここからは、22時18分発急行はなますに乗ります。入線まで1時間ほどあるので、駅前にある井戸端で一杯。




 急行はまなすは、予定通り入線してきました。


 JR北海道の車輌なので、寝台車の入口にはエンブレムがついています。






 1号車と機関車の間には、回送されるJR貨物のED79機関車が入っています。




 雪の影響もほとんど受けず、2分ほどの遅れで札幌駅に到着しました。


 北斗星に乗るまでのことは、「旅の小窓~札沼線」を御覧下さい。

 いよいよ、北斗星の旅。
 発車予定時刻から5分ほど遅れて、17時17分頃北斗星が入線してきました。
 初めてタブレットのカメラで撮影したら…こんな写真が。




 今日乗る10号車はJR東日本の車輌なので、エンブレムはついていません。






 結局、19分遅れの17時31分札幌駅を発車しました。
 今回は、食堂車の予約が取れたので久しぶりのフランス料理です。
















 デュエットはB寝台なので、部屋にシャワーはついていないので、共用のシャワー室利用券を買って使います。




 午前1時、野辺地駅を通過。


 夜が明けた6時19分、福島駅に到着。約25分ほど遅れています。


 営業前の食堂車。この食堂車は元々電車の食堂車だったものを、客車に改造したものです。


 食堂車まではJR東日本の車輌で、その先1号車までがJR北海道の車輌。そのため、ドアの色や号車番号の表示など、車内の内装にも違いがあります。




 朝食は、予約なしで食べることができます。宇都宮駅の手前、宝積寺駅付近で食堂車に座ることができました。
 メニューは和朝食と洋朝食の2種類だけです。


 和朝食です。


 洋朝食です。








 途中の遅れを回復することなく、定刻から33分遅れの10時38分に上野駅に到着しました。


【平成27年3月7日】
 再び寝台券が手に入りやすい札幌発の北斗星に乗るため、北へ向かいます。
 先月と違い、雪の心配のいらない天気に恵まれて、6時50分の列車で出発。


 青森駅でENR‐1000投排雪用保守用車を見ることができました。
ブルーの車体にイエローのストライプ、龍が車体に描かれている青森車は、ブルードラゴンと呼ばれています。


 青森からは、8時24分発白鳥93号で函館に向かいます。


 函館からは、10時36分発北斗5号で札幌に向かいます。


 大沼公園駅では、中華系の複数の団体客が降りたため、3分ほど遅れての出発になりました。最近この列車に週末乗ると、いつもここで遅れが生じるのですが…。


 昼食は、車内販売で購入した「鮭いくらごはん」と、車内で注文して長万部駅から積み込まれた「特製もりそば」。








 新札幌駅を通過した14時10分過ぎ、長い警笛が鳴り、間もなく大阪行きトワイライトエクスプレスとすれ違いました。




 札幌滞在約3時間。
 今日も遅れて、出発時刻の17時12分に入線した来ました。


 今回は、ロイヤルの寝台券が手に入りました。






 北斗星のロイヤルにも、トワイライトエクスプレスと同様、シャーワーとトイレが付いています。


 入線して7分、17時19分慌ただしく出発しました。




 出発して間もなく、ウエルカムドリンクが届きました。


 今回の夕食は、ルームサービスの懐石御膳にしました。






 裏夜景と言われる、函館の夜景がきれいに見えるのですが、揺れる列車の中から撮る写真には限界があります。


 14分ほど遅れて21時52分函館駅到着。ここで、青函トンネル用機関車と交換です。


 あと一週間ほどで、定期運行が終了するというので、最後の姿を写真にとたくさんの人がホームにいました。


22時48分、青函トンネルに入りました。在来線と新幹線の共用区間のため、レールが3本になっていました。


 23時15分頃、竜飛定点(旧竜飛海底駅)を通過しました。


 今回は、パブタイムは食堂車に行かないでルームサービスを頼みました。


 日付が変わる頃、青森駅に運転停車。乗り降りはできません。


 目が覚めると、福島駅の手前藤田付近か。


 福島駅に11分遅れの、6時4分到着。


 7時40分頃、しばらく東北新幹線の高架と並行して進むと、東北新幹線那須電留基地が右に見えます。


 7時50分頃食堂車に行って、朝食を頂きました。


 宝積寺駅を過ぎた鬼怒川付近には、雨にも負けず写真を撮る人たちがいました。




 大宮の手前、蓮田駅と東大宮駅の間も、撮影ポイントなのかたくさんの人でした。


 12分ほど遅れて、10時17分上野駅到着。今日もたくさんの人がいました。 


 おしまい

旅の小窓~津軽今別駅と津軽線

2015-08-01 07:41:14 | 旅の小窓
 平成27年7月26日、津軽半島に出かけてきました。
 今日の目的は、8月10日から当分の間営業休止となる、海峡線にある津軽今別駅を訪ねることと津軽線に乗ることです。
 津軽今別駅が当分の間営業休止ということは、新しく北海道新幹線奥津軽いまべつ駅が開業するまでということだと思われます。ということは、海峡線にある津軽今別駅に降りることができるのは、8月9日までということになります。
 週間天気予報では晴れの予報でしたが、昨日になって曇り時々雨に変わった予報どおり今にも雨が降りそうな中、6時53分の青森行きに乗って出発。


 浅虫駅の手前で陸奥湾が見えてきましたが、その向こうに見えるはずの津軽半島は見えません。


 7時41分、青森駅到着。4番線には「リゾートしらかみ2号」秋田行きが「青池」編成で停まっていました。また、5番線には、新青森発「リゾートあすなろ八戸2号」となる回送列車が停まっていました。車両の編成や設備は違うものの、どちらもHB-E300系と呼ばれる「ハイブリッドシステム」(ディーゼルエンジンは積んでいるものの発電用で、リチウムイオン蓄電池と組み合わせ電気モーターを使用して動いています。発車時は蓄電池充電電力を使い、加速時はディーゼルエンジンで発電機を動かし、蓄電池電力と合わせてモーターを回転させます。また減速時にはモーターが発電機となり、ブレーキエネルギーを電気に変換して蓄電池に充電するシステムです。)を搭載した列車です。


 さて、津軽今別駅は海峡線にある駅なので、青森駅発8時25分発「白鳥93号」に乗らなければ降りることができないのです。でも、「白鳥93号」には津軽線の蟹田駅から乗ることとします。その理由は、今回使っている切符にあります。

 「あおもりホリデーパス」。土・休日の1日(年末年始やゴールデンウィーク期間、7月下旬から8月末日まであおもりねぶた開催日を除く期間は、平日も利用できます)青森県内のJR線と青い森鉄道線の普通列車(快速を含む)の自由席が乗り放題で、一人2,470円。さらに、大人の休日倶楽部会員だと一人1,230円。野辺地から青森までの片道運賃が1,040円ですから、大変お得な切符です。


 ということで、青森駅からは8時5分発蟹田行き普通電車に乗車します。


 3両編成の車輌には、各車両一桁の乗客を乗せ出発しました。
 油川駅を過ぎ、左手に北海道新幹線が見えてきた頃には、青空も見られるようになってきました。


 今日は日曜日と言うことで乗客も少ないからということなのか、運転士は見習い君。その試験なのか、試験官を含む4人が運転席を囲むようにいて、いろいろ指示を出したり、記録を取ったりしていました。


 蟹田駅に着くまでに、奥内駅と郷沢駅で貨物列車とすれ違いになりましたが、2本ともJR貨物のEH800形電気機関車が使われていました。この機関車は、平成28年3月に予定されている北海道新幹線開通によって青函トンネルを中心とした海峡線の新幹線と在来線の共用区間の電圧が新幹線に合わせて交流20kVから同25kVに変わるため、在来線の設備の他に新幹線と同様の設備が必要になることから、五稜郭駅と東青森駅間で使用するために新しく作られた機関車です。




 蟹田駅が近づいてきて、国道280号と平行して陸奥湾沿いに進みますが、先ほどまで雨が降っていたのか路面も濡れていて、天気は良ければ下北半島も見えるはずなのですが今日は見ることはできません。、


 途中すれ違う貨物列車に遅れがあった影響か、3分遅れの8時46分蟹田駅に到着。


 ここから、8時51分発白鳥93号に乗ります。目的の津軽今別駅は青森県にありながらJR北海道の駅なので、「あおもりホリデーパス」は使えないので、JR東日本の中小国駅とJR北海道の津軽今別駅間の乗車券を買いました。但し、特急券は必要ありません。蟹田駅・木古内駅間は普通列車が走っていないため、特例区間として特急券なしで普通車の自由席に乗れるのです。




 津軽今別駅までは、13分。発車するとすぐに「次は津軽今別」の案内テロップ。


 9時4分、定刻津軽今別駅到着。


 通常の6両編成に2両増結しての8両で運転していたため、2両がホームから外れていました。


 ここで降りたのは、私達だけでした。


 なぜここに来たかったのか。それはこれです。
 新幹線(正しくは、新幹線が通る予定)の線路上から、奥津軽いまべつ駅の構内を見ることができるからです。


 現在、津軽今別駅のホームは、新幹線を挟む形で上りと下りに分かれいているため、新幹線(正しくは、新幹線が通る予定)の線路上に踏切があり、そこから見ることができるのです。


 9時20分頃、新幹線・在来線共用区間を新青森行きスーパー白鳥16号がやってきました。


津軽今別駅に停車する列車は朝夕上下各2本。


 本来通過するスーパー白鳥16号が止まり、JRの制服を着た一人の男性が降りてきました。


 10時10分頃、今度は函館行きスーパー白鳥95号がやってきました。新幹線規格との共用区間を走っているので、線路が3本あるのが見えます。


 この列車も通過するはずですが、ホームに人影が。やはり臨時停車して、一人を乗せていきました。


 2本の列車を見た後、駅の外に出ることにしました。
 駅前には、道の駅いまべつ 半島プラザ「アスクル」の建物が見えます。ここは、町特産品のもずくうどんを食べることのできる食堂や海産物や特産品も販売していました。


駅からは、階段で降りていきます。


 降りたところには、建物に隣接するように津軽二股駅があります。ここはJR東日本の駅になります。


 「アスクル」の向には、奥津軽いまべつ駅と駐車場につながる通路が出来ていました。




 先日、見学会が開かれただけあって、駅舎もほぼ完成しているように見えます。


 津軽今別駅には、ホームに待合室がありましたが、津軽二股駅のホームには待合室が無いため、「アスクル」の入り口に時刻表や運賃表が掲示されていました。
 これを見ると、津軽線と海峡線は会社の違いと路線の違いもあり、駅が隣接しているにもかかわらず津軽今別駅・蟹田駅間の運賃が340円に対して、津軽二股駅・蟹田駅間の運賃は320円と20円の違いがありました。


 ここからは、11時46分の津軽線に乗って龍飛崎を目指します。
 ここで少し早めの昼食。いまべつ牛ミニステーキ150g、2,500円(ライス・サラダ・スープ付)。おいしくいただきました。


「アスクル」は来春の北海道新幹線奥津軽いまべつ駅開業に向け、今年4月24日に改装オープンして以来、来店者が6月31日で2万人を突破したそうで、開店から約1か月で改装前の年平均来店者数に匹敵するとニュースにもなりました。
 この日も、車で訪れる人が後を絶たず、私たちが食事をしたときには空いていた食堂のテーブルも昼前には全部埋まっていました。


 「アスクル」の一角には、7月10日に「聞きこみ!ローカル線気まぐれ下車の旅」の取材に訪れた出演者がサインしたTシャツが飾られていました。


 11時46分、津軽線三厩行き普通列車のキハ40が1両でやってきました。


 津軽二股で4人降りた車内は6人の乗客でした。


 津軽二股を出て間もなく海峡線の高架下をくぐり、三厩駅を目指します。


 途中、今別駅で3人が降り行きました。


 津軽浜名駅を過ぎると海岸線に出で、先には龍飛崎が見えてきました。


 「風の岬へようこそ」の看板が見えると間もなく終点三厩駅です。


 三厩駅には定刻の12時の到着。ここは、昭和26年に青森駅・蟹田駅間が開通した津軽線を昭和33年に延伸し開業した駅で、当時の読み方は「みうまや」。それを平成3年に現在の読み「みんまや」に改称したところです。
 通常は、1番線を使用しないそうですが、今日はリゾートあすなろ竜飛号が運転される日で、1番線に停まっていました。


 帰りの列車まで、3時間57分あるので、三厩駅から12時10分発龍飛崎灯台行きの外ヶ浜町営バスに乗って青函トンネル記念館へ向かいます。
 駅から乗った人は私達の他2名。途中から地元の人が5人ほど乗りましたが、途中の元宇鉄までに降りてしまいました。運賃は1回の乗車100円でした。




 三厩の地名は、源義経が平泉を逃れ、ここから蝦夷地へ渡ったとされる義経北行伝説に、義経一行の馬三頭を並べてつないだとされる三つの海食洞があることから、三つの厩 (うまや)ということで、三厩という地名になったと言われています。
 そのため、三厩には義経伝説にまつわりところがたくさんあります。その一つの義経寺は山の上にあります。


 青函トンネル記念館には12時40分の到着。
バス停には、青函トンネル工事で使用された機械類が野外展示されています。


 青函トンネル記念館の隣には、記念館が運営しているケーブルカー青函トンネル竜飛斜坑線の青函トンネル記念館駅があります。


 地上の青函トンネル記念館駅と地下の体験坑道駅の間778mを8分結んでいます。
 元々は青函トンネル工事の際、作業員の移動や物資の輸送などを目的として建設されたもので、青函トンネルにある本州側の竜飛定点(旧・竜飛海底駅)に通じています。青函トンネルを走行中の列車が火災を起こしたときなどは列車が竜飛定点に停車し、このルートで避難することができるようになっています。実際に、今年4月3日にはスーパー白鳥34号が青函トンネル内で発煙し緊急停止したため、乗客がこのルートで地上に避難しました。なお、北海道側の吉岡定点(旧・吉岡海底駅)の斜坑にも同様の目的でケーブルカーが存在するそうですが一般公開されていません。
 13時10分発21便で下ります。車両は「セイカン1」の形式名のある「もぐら号」単線なので、営業用はこの1両だけです。


 冬季(11月11日から翌年4月24日まで)は記念館が休館するため、青函トンネル竜飛斜坑線も営業休止となりますが、営業休止期間でも行われるトンネル内のメンテナンス作業用車両が置かれています。


 前方の風門が開くと、14度の傾斜を下っていきます。


 実際に使われた作業抗の一部が体験坑道となっています。




 体験坑道には、実際に青函トンネル掘削に使用された機械や、トンネルの堀片を説明するパネルなどが展示されていて、音声ガイドを聞きながら乗客が一緒に進んでいきます。








 作業抗の先には竜飛定点につながる風門がありました。


 体験坑道駅からは、13時47分発24便で地上に戻ります。


 斜坑には、青函トンネル記念館駅・体験坑道駅間に2,247段の階段も併設されていますが、通常は歩くことができません。


 上についても、風門が完全に閉まるまでは外に出ることはできません。


 帰りのバスまで30分あまり時間があるので、始発の龍飛崎灯台のバス停まで歩くことにしました。
 日本海側は少し明るく見えます。


 天気が良ければ、北海道を見ることができたのですが…。


 「ホテル竜飛」の下を青函トンネルが通っています。


 龍飛崎灯台の下には、「津軽海峡冬景色」の歌碑があり、観光客で賑わっていました。


 この近くには、車が通れない国道として有名な「階段国道」もあり、その隣には「階段村道」と名付けられた、展望台に続く階段も整備されていました。




 ここには、4年ほど前の「鶴瓶の家族に乾杯」で有名になった、「たっぴyaの母さん」の移動販売の店もあります。一度足を止めると何かを買わなければならない気分にさせる、不思議な店(人)でした。


 結局、乾物を一つ買いました。「たっぴや」のシール付きでした。


 14時30分。再び町営バスの乗って三厩駅に戻ります。乗客は、私たちの他に一人。
 次の青函トンネル記念館の停留所からも1人。来るときと同じ顔ぶれです。
 三厩駅までのバス路線は、階段国道から続く国道339号ですが、海と崖に挟まれた幅簿狭い道路で、岩をくりぬいたトンネルなどがいくつかあるため「酷道」とも言われています。




 それでも途中には、「太宰治文学碑」や「鎧島」といった観光名所的なところもありました。




 15時2分、三厩駅に戻って来ました。


 帰りの列車まで、55分ほどありますが、駅前には商店なども無く時間をもてあます感じでした。
 駅の中を見ると、窓口の電灯のカバーがホタテ貝の形をしていました。


 帰りの列車は、15時57分発弘前行き臨時快速リゾートあすなろ竜飛2号です。2両編成全てが指定席です。




 普段は使わない1番線からの発車なので、ポイントは現場での手動です。


 リゾートあすなろ竜飛2号の車内です。平成22年12月の東北新幹線新青森開業に合わせて作られただけあって、まだ新しい匂いを感じました。
 座席は回転リクライニングシート、車両の運転台の後部は、大型の窓と腰掛やソファーが設置されています。また、車内にはモニターが設置されて前方風景が映し出されています。






 15時57分定刻の発車です。78人の定員に対して7人の乗客と2人の運転士、2人の車掌が全てでした。

 三厩駅から青森駅まで55.8km津軽線の旅ですが、津軽線の魅力については、BS JAPAN(BS7チャンネル)8月3日20:00~22:00放送の、「聞きこみ!ローカル線気まぐれ下車の旅」を御覧下さい。

 三厩駅を出て一つ目のトンネルを抜けてすぐ右手に、青函トンネル入口広場が見えます。


 今別駅を過ぎると、津軽半島の内陸を進みます。
 海峡線の高架下をくぐり、津軽二股駅を通過すると左手に奥津軽いまべつ駅に隣接する、北海道新幹線の保線車両基地が見えます。




 トンネルの中も、きれいにモニターに映し出されています。


 北海道新幹線と海峡線が分岐する大平トンネル入り口にある、海峡線の上を越える新幹線大平線路橋が見えてくると、間もなく新小国信号場です。


 海峡線用が3本、津軽線用が1本の計4本の線路と、海峡線を通る貨物列車にあわせ十分な長さが確保されています。ここで下り特急スーパー白鳥19号函館行き待ち合わせのため6分停車しました。




 ここはJR北海道管轄の津軽線と海峡線の分岐点でもあり、JR北海道とJR東日本の会社境界でもあります。そのため、青森側の線路脇には境界を示す標識が設置されていました。


 信号場を出発し、天気も回復し、順調に蟹田駅を目指します。


 蟹田駅では、津軽線三厩行き普通列車と札幌行き高速コンテナ列車が行き違いのため待っていました。




 蟹田を出発して、左手に陸奥湾を見ながら次の停車駅を目指します。


 油川駅を通過し、時刻は17:05分。次は青森、17時31分の到着のはずなのに早すぎる。と思ったら、青森駅の手前の新油川信号場で列車待ち合わせのため19分間の停車。右手には、東北新幹線青森車両基地の建物が見えます。 


 下り特急スーパー白鳥21号函館行き1本だけの待ち合わせでした。


 17時24分、今度こそ青森駅へ。JR東日本青森車輌センターを右に見て進みます。


 間もなく、17時31分青森駅到着です。


 三厩駅を15時19分に先発した普通列車の所要時間が1時間34分。そしてこの快速列車の所要時間も1時間34分でした。
青森駅で青い森鉄道に乗り継いで帰路につきました。


 おしまい