「沖縄問題」ではなく、これは日本全国の問題だ──沖縄の辺野古新基地建設は、日米安保条約そのものの課題です。
「沖縄戦」の激しい地上戦、占領や土地の収奪、復帰後の冷遇──沖縄は、日本の矛盾の集中地点であるだけでなく闘争の最前線、まさに「戦場(いくさば)」なのです。
マガジン9に連載されたコラムを、本にした『戦場ぬ止み─辺野古・高江からの祈り』(三上智恵監督著)を、手にしたその日に一気に読み切りました。
現在、公開中の「戦場ぬ止み」の共通チケットを持ちながら、いまだ見ることができていないもどかしさもありながら、先に本を読もうと決めて開いたら最後、あっという間に読み切ることになりました。涙も流れましたが、同時に沖縄が強いられている問題に対する自分の無知にも気づかされました。
「たとえ結果がどうであろうとも、闘った事実が、子孫にて手渡せる唯一の財産だ」
そう言いつづけた沖縄のおじい・おばあたちの言葉を北極星に、描けていけたらと思う。(『戦場ぬ止み─辺野古・高江からの祈り』、20ページ)
三上監督が、紡ぎだす言葉の数々は、「過去」と「未来」がせめぎ合う沖縄の「現在」を描き出しています。
この本を電車の中で読んでいたところ、隣に座ったおばさまから、「この映画、もう観ましたか」と聞かれました。そこから、沖縄のこと、辺野古のことについてしばらくあれこれの会話をしましたが、一冊の本によって会話が生まれるというのはあまり体験をしたことがありません。
「沖縄問題」は、沖縄の問題ではなく、日本全国の問題なのだということを深く自覚して、東京だからこそできることを一歩ずつやりたいと思います。
高江を見すごしていると、あなたの暮らす場所がいつか高江になる。
辺野古のSOSに気づかぬふりをしていると、いずれあなたのSOSをスルーする国になる。
頬っ被りしてやり過ごす人々の集団が、明日の恐怖社会を引き寄せてくるのだ。(同、37ページ)
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