都議会の代表質問で、共産党都議団は五輪の重要なカギでもある文化の問題について若者という切り口から質問しました
以下、質問と答弁のやりとりを紹介します。
■若者が芸術文化に増える機会を増やすこと
Q 文化活動の推進は、オリンピックの重要な使命です。
私たちがお話を伺った美大の教授は、美術に触れ豊かな感性を育てることが、考える力をつくり、生きる力につながる。若い人にこそ美術に触れてほしいと述べています。
知事は、オリパラ大会以降のレガシーとして、都民の芸術文化に触れる機会の増大を重視していますが、とくに若者が芸術文化に触れる機会を増やすことの重要性を、どう認識していますか。
A(知事) 若者が芸術文化に触れる機会についてでございます。
若い世代が芸術文化のすばらしさに触れ、自国の文化はもとより多様な文化の価値を理解するとともに、豊かな感性や創造力を育むことは大切でございます。
そのため、都は、子供や青少年向けの体験事業の実施や観覧料の減免等を行いまして、若い世代が芸術文化に触れる機会を創出しております。今後とも、こうした取り組みを通じまして、豊かな心を持つ若い世代の成長を支えてまいります。
■観覧料の引き下げによって、高校生や大学生などの観覧数が2倍に
Q 東京都美術館で開かれたムンク展やクリムト展では、高校生や大学生の無料期間を設け、多くの学生が訪れたと聞いています。観覧料の引き下げの効果を改めて感じました。若者が来場しやすくする、これらの取り組みのねらいと、その成果について、お答え下さい。
A(生活文化局長) まず、東京都美術館における観覧料免除についてでございますが、東京都美術館の特別展であるムンク展やクリムト展におきましては、若者の芸術文化に触れる機会を拡大するため、共催者と協議の上、一定期間、高校生や大学生等の観覧料の免除を行いました。
その結果、高校生や大学生等の無料期間における一日当たりの観覧者数は、通常の期間の二倍を超えており、若い世代の鑑賞機会の増加につながったものと考えております。
■国立施設と同等に、18歳まで常設展を無料に
Q 都立文化施設の常設展の入場料無料は中学生までですが、国立美術館・博物館は18歳まで無料、大学生半額です。せめて国立施設と同じ水準にすることを求めます。いかがですか。
A(生活文化局長) 続きまして、都立文化施設の常設展入場料についてでございますが、都立文化施設の常設展では、高校生や大学生に対して通年で割引料金を適用しておりますが、それに加えて、夏休み期間の金曜日を中心に特別夜間開館を実施し、学生の観覧料を無料にするだけでなく、ミステリーラリーと同時開催するなどの工夫を行っております。
今後とも、若者が興味を持てるイベントと組み合わせるなど、都立文化施設に足を運んでいただくきっかけづくりを行ってまいります。
一連のやりとりは、今後につながる内容であったと思います。
かつて、学生時代に芸術学科の学生が「お金がないと美術館にも行けないようなことではダメだ」と話していたことがとても印象に残っています。
実際に、学生たちで基金を作りお金がなくて行けないメンバーの交通費や入館料を一部補助をしながら、みんなで美術館などに行っていました。
今回の質問で、 特に、東京都美術館で実施された高校生・大学生の観覧料免除により、期間中の観覧者が倍増し、「若い世代の鑑賞機会の増加につながった」という答弁を行ったことは重要でした。
当事者である、高校生や学生など、若い世代の意見を聞きながら、足を運ぶことができるよう制度を充実させていきたいと思います。
また、創作する人たちの支援についても、都政の場から支援をできるように力を尽くしていきます。
にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。