2020年都議会第1回定例会が開会しました。
初日は小池知事の施政方針などが行われましたが、「福祉」の文字はなく都民の切実な暮らしの実態がどこまで知事は認識しているのだろうかと感じる内容でした。(小池知事の施政方針→https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/governor/governor/shisehoshin/02_01.html)
■都政の大問題──羽田新飛行ルート、都立・公社病院の独立行政法人化
都民の命と安全をどう守るために、都政がどのような政策を行うのかが問われています。
しかし、羽田新飛行ルートの問題は「想像以上に低い」「恐怖心を感じる」など、命と安全を脅かしています。落下物事故が後を立たず、また上空で付着した氷が落下する危険性も排除できません。
知事は「都立・公社病院の独立行政法人化」についてでは、「将来にわたり安全安心を支える医療提供体制の構築」と表明しましたが、独法化したところで医療の後退が起こっています。
独法化した滋賀県の大津市民病院は、経済的困難を抱える人でも経済的負担なく子どもを産める入院助産制度が利用できる市内で唯一の病院でしたが、独立行政法人化後に、分娩を休止しました。宮城県では、循環器・呼吸器病センターが廃止されています。こういう医療の後退が起こっているのです。
しかも、羽田新飛行ルートも都立病院・公社病院の独法化も「安全安心に包まれた東京」の項目の中に含めたのです。どれだけ、安全安心をないがしろにしているのでしょうか。
■批判と提案をセットで
五輪経費についても「縮減と透明化」を知事は公約しましたが、今回の施政方針では「一層の効率化」とトーンダウンしています。
長寿を掲げていますが、特別養護老人ホームをはじめとする介護基盤整備は全体として予算が減らされています。
待機児童対策についても、この間前進はありますが、公約した2020年度までに待機児童ゼロにするという公約を達成できるのかについて示されていません、「待機児童ゼロ」という言葉もありませんでした。
こうした点について、厳しく批判するとともに、こうすれば良くなるという前向きな提案を行う議会論戦をしていきたいと思います。
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