4人の子どもたちで、4密の我が家。
このところ、ボードゲームや秘密基地づくり、工作などが流行っています。家の中でのサッカーというスリリングなあそびも。1番目は、学童でルービックキューブやけん玉にハマっているとか。とてもレトロな感じで、好きです。
コロナ禍で、携帯用ゲーム機の売り上げがふえたという記事を見ましたが、我が家にはSwitchやDS、プレステなどのゲームはいまのところありません。「ほしい」という話は、出ては消えをくり返してはいますが、買うのは親の覚悟が必要だなと、先輩たちの話を聞きながら感じます。
高知県・土佐町議会議員で、教育研究者の鈴木大裕さんが、論座で「休校中の子どもたちは本当に学んでいないのか? 『自由』の中で不自由な子どもたち」という記事を読み、とても共感するところがあったので、少し引用します。
放っておかれる子どもは、生きるために必然的に学ぶ。何も与えなければ、子どもは何かやることを見つける。子どもがゲームばかりするのが気に食わなかったら、親がゲームを与えなければ良いだけのこと。必要に迫られれば、料理だって洗濯だって自分でするようになる。
不自由の中で、子どもは生きることを学ぶのだ。
もちろん、私の恩師が言う「子どもを放って置く」こととネグレクトとは違う。愛情をもって子どもを放って置くのだ。それが許され、放って置かれた子どもたちは、その安全と成長を地域に見守られる、そんな寛容な社会であって欲しいと心から願う。
子ども自身の育つ力に依拠しながら、見守っていくというのはおとなの覚悟と子どもへの信頼が基礎には必要だと思います。
私自身をふりかえると、子ども時代におとなやちょっと前を行く先輩たちから、真剣に怒られ、そっと励まされ、思いっきり任せてもらったことが人への信頼につながっていると感じます。
結局、色々とダメなところやイマイチな部分について、率直に意見をいってくれる人がいるということは、とてもありがたいことだなということでしょうか。そして、その人たちが、突き放さず、見捨てることなく、細くても見守っていてくれた経験は、貴重だなと思います。
■子どもの主食は何か
子どもの主食は何か。結論からいうと「遊び」です。
子どもの権利条約の第31条は次のように明記しています。
- 締約国は、休息及び余暇についての児童の権利並びに児童がその年齢に適した遊び及びレクリエーションの活動を行い並びに文化的な生活及び芸術に自由に参加する権利を認める。
- 締約国は、児童が文化的及び芸術的な生活に十分に参加する権利を尊重しかつ促進するものとし、文化的及び芸術的な活動並びにレクリエーション及び余暇の活動のための適当かつ平等な機会の提供を奨励する。
とても格調高い条文です。
この第31条の精神に基づいて、いま何をやるべきなのか。31条のひろばという集まりで採択されたのが、次の宣言です。
「31条ムーブメント宣言」
<子どもの文化権(31条)>は「子ども時代」を豊かにするための基盤です。コロナ禍の中でも、豊かな「子ども時代」を実現しましょう。
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- 勝ち負けばかり考えていると、子どもの時間がうばわれる!
- 子どもは休まないとこわれる。何もしない時間もだいじ!
- 遊びは子どもの主食です!
- 文化・芸術はいのちと育ちの活力源です!
- 日本社会に<子どもの文化権(31条)>の確立を!
万雷の拍手を送りたい5項目。
子ども時代の原体験で、私も集団遊びが大事だったなと感じています。
集団遊び。子どもながらに勝ち負け(上の宣言にある勝ち負けとは少し違うニュアンスですが)にこだわっていました。やる以上は、やっぱり勝ちたい。ただ、異年齢で遊ぶ場合に、みんなが楽しく参加できるにはどうするかが大きな問題になります。
「おみそ」(呼び方は様々なようですが)という制度があり、年齢が下の子は無敵の状態にすることもその一つでした。
学年などによってハンデをつけて、力が拮抗できる状況にして遊ぶということも考えました。遊びなので、最終的には勝ち負けがつくわけですが、みんなが楽しく遊ぶことに重きが置かれることはかけがえのない経験だったと思います。
この集団遊びは、憧れという視点も重要で、ちょっと前を行く先輩たちのかっこよさに憧れを抱いたものです。
子ども時代に遊ぶことは、豊かに育つための基盤をつくるものだと思います。
「コロナ禍で子どもたちが遊び方がヘタになっている。トラブルも多い。でも、遊び始めてしばらくすると見違えるように楽しく遊べるようになる」と子どもに関わる仕事をしている人が話していました。感染症対策の基本は抑えつつ、思いっきり遊ぶことができる環境をおとなの役割だと思います。
(写真は、「しんぶん赤旗」10月9日付)
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