先日、東京大学の1年生から「聞きたいことがある」と、矢継ぎ早に質問を受けました。
一方的に質問を受けたというよりは、ディスカッションをしたという感じです。頭をフル回転させながら、キャッチボールをさせていただき、私としてはとても勉強させていただいた思いです。
以下、Aさんと池川のキャッチボールの内容について、その一端を紹介します。
1時間以上の対話で、メモや記録をしているわけではないので、あくまでもこんな感じだったということで読んでもらえると幸いです。
Aさん 都議会議員をしていて、「やっても意味がない」と絶望する瞬間はないのか。
池川 政治を動かすのは一人ひとりの市民の人たち。悔しい思いや力不足を感じることは多々ある。でも、「意味がない」という風に思うことはない。最初は動かなくても、一歩ずつ変えていくことができると思っている。Aさんは、「やっても意味ないな」と思ったりするの。
Aさん 学校の授業でも政治などについて学ぶことがあるけど、結論が最後は利権でしょみたいな感じ。いろんなことをやっても、最初から決まっているというニュアンスが強い。すごい暗い気持ちになる。やっても意味ないかなと言われるが、本当にそうなのかなと思っている。
池川 子どもの頃から自分の意見を言ったり、みんなといっしょに何かに取り組んで改善したという「成功体験」が本当に乏しいと思う。ある都立高校では、髪染め禁止や制服の導入という校則改訂を見直してほしいと生徒総会で決議したのに、校長が一顧だにせず。「生徒の意見を聞く必要はない」と言われたという話もある。「やっても意味ない」という蓄積がある。小さくても成功体験を積み重ねていくことが大切だと思う。
Aさん たしかに。同級生と話していても、最初からあきらめているというか、言ってもどうせ無駄みたいな雰囲気がある。本音でそう思っているかはわからないけど。話は変わるけど、共産党はどうやって今の政治を変えようと思っているのか。
池川 端的に言えば、市民と野党の共闘。市民連合と13項目の政策協定を結んだ。これまでは政党と政党の関係だったけど、市民と政党との間でしっかりと政策協定を結んだことは重要。これを本気で実現するための政権をつくるために力を合わせれば、必ず政治は変わる。
Aさん 市民連合っていうのがすごい。実際にはどんな政策を掲げ、選挙ではどうやっているのか。
池川 安保法制の廃止をはじめ、憲法、原発、税制、沖縄など重要な国政の問題で政策協定を結んでいる。参院選では一人しか当選できない1人区の10選挙区で野党が勝利した。野党の側でどんなことが必要だと思う。
Aさん 本当にこれができるのかと思うところがある。この政策は実現できるという説得力が必要。そういう裏付けを紹介してほしい。
池川 どこに問題があり、何を変えれば良くなるのかということを説得力を持って訴えるのは大切だと思う。大学の中では、こういう政治や社会の話って話題になるの。
Aさん みんな空気を読んでいるのか、話題になることはほとんどない。でも、友だちが誤解や偏見、間違った情報に基づいて嘲笑していることに対して、感覚的におかしいと思っても、論理的にわかっていないところが多くその場で言えないというのはもどかしい。
池川 誤解や偏見に基づいて嘲笑していることに、ちゃんとおかしいと思える感覚は素晴らしいこと。学生生活の中で、いろんなことを学び、ディスカッションできたらいいなと。
Aさん 話をして、話す前よりも少し希望が持てた。
中間部分をかなりすっ飛ばしていますが、この他にも多岐にわたるディスカッションをしました。
最後に「話す前より少し希望が持てた」と言ってくれ、やっぱり対話は大事だと思ったところです。
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