制度の狭間──寄せられた相談から

 

　寄せられた相談のことです。

　話をしてくださった方（仮にSさんとします）は、認可保育所の待機児童となり、保育園を懸命に探しましたが送り迎えを考えると厳しく、仕事復帰をしなければならないため止むを得ず近隣の幼稚園（プレ保育）に通わせて一時預かり（延長保育）を使う決断をされたそうです。

　ここで大きな問題にぶつかることになります。

　認可保育所は入園金（入園料）というのは存在しませんが、幼稚園への入園となれば当然入園金が発生します。その額は、幼稚園によって違いますが、Sさんの場合は約２０万円でした。

　さらに、幼稚園には所得に応じて保護者補助金がありますが、プレ保育（満3歳まで）の時には補助金の対象となりません。

　認可外保育施設保護者補助金も現在のところ適用されないため、完全に制度の狭間となっています。少なくとも、Sさんは初めから幼稚園を希望していたわけではないのです。

　２０１６年度の認可保育所等の申込数は、１５年度よりも増加しています。根本的に認可保育所を増やすことが解決への道ですが、不足している現状でこうした方々に対してしっかりと支援をしていくことは保育実施義務のある町田市として当然の責任だと感じています。

　寄せられた以上、宿題としてしっかりと取り組んでいきたいと思います。

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